エンジョイ ナガサキ!【18】シメは「雲仙多良シーライン」と「ガラスの砂浜」(諫早湾干拓地・長崎県諫早市)


伊王島を離れて長崎市街に向かう途中、、、
女神大橋が見えてきました。
長崎港に出入りする船は全てこの橋の下をくぐる為に、
海面から橋脚までの高さは、明石大橋と同等の65m。
これは横浜ベイブリッジやレインボーブリッジよりも高く、
長崎港の象徴的な橋なんです。
その下をくぐり、、
足掛け4日間を過ごした長崎半島ともお別れです。
そのまま長崎の市街地を通り抜け、長崎空港、、、、
には、まだ向かいません。
もう1か所、立ち寄りたいところがあるんです。

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長崎港の横を通過すると、、、
韓国のクルーズ船「イースタン・ビーナス」の姿がありました。
この船は高さ45m。余裕で女神大橋をくぐってますね。
2日前にもココで目撃してしたのですが、ずぅぅぅっと接岸していた訳では無く、
釜山まで行って帰ってきたみたいです。
この日の夜、再び釜山に向けて出港するそうで、、、
なかなか忙しいですね。オツカレです。。

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我が家が目指すのは、諫早湾干拓地です。
湾の一部を堤防で閉め切って干拓・淡水化して農業用地にする、国の事業です。
工事の為に湾を締め切る「ギロチン映像」が話題になりましたね。
堤防には、2か所の水門が設けられていまして、、、
諫早湾の水質悪化を理由に、水門の開放を訴える漁業者、、、
調整池の海水化や、農地への塩分侵入を恐れて閉門を訴える農業者、、
双方の対立を生み、、それぞれが裁判に持ち込みました。
ところが司法判断が食い違い、、、福岡高裁は「開門」、長崎地裁では「閉門」の判決。
被告である国は、どっちに従っても判決違反で、罰金を払う事態になったんです。

ギロチン映像:

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堤防は2007年に完成。
工事中、そして完成してからもゴタゴタが続いたのは、、、、
十分な調査が為されないまま、工事優先で進んでしまった結果でしょうか。
ギロチン閉鎖が行われたのが1994年。
ワタクシはその2年ぐらい前に、諫早湾に沿ってバイクで走っていました。
どこまでも続く、フトコロの深い干潟が印象的でして、、
その光景がどんな風になってしまったのか。。。
せっかく近くに来たのですから、その現場をの目で見たかったんですよ。
今現在は、後の最高裁の判決に従って、、、ずぅぅっと閉門しています。。

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諫早湾が近づくと、、、、雲仙岳が迫ってきました。
その盟主は普賢岳(1359m)。
1991年に発生した大火砕流では43名の犠牲者が出ています。
住民はとっくに避難済みだったのに、これだけの犠牲者が出たのは、、
大半がマスコミ関係者と、それを連れて行った運転手。
マスコミが避難者宅の電話器を勝手に使ったりした為、
警戒の為に現地に入った警察官や消防団員も巻き込まれたそうです。
本来ならば、犠牲者はゼロに近かったハズなのに。。。。

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諫早湾に到着しました。
ギロチンは、キッチリとした本格的な堤防に仕上がっていまして、
その上には片側1車線、全長7kmの道路が通っています。
道は「雲仙多良シーライン」と名付けられ、、まさに観光道路ですね。
我が家は、雲仙市側から諫早市に向けて北上。
進行方向前方には、多良岳(996m)がデーンと構えています。
なお、、、真後ろには雲仙岳。
まさに「雲仙多良」のネーミングどおりです。

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シーラインの真ん中あたりに、展望所が設けられています。
名前は、そのまま「雲仙多良シーライン展望所」。
ココにある設備は駐車場とトイレ。売店のようなモノはありません。
そして、干拓工事の正当性を訴える説明看板がありました。
それにしても、、、、
こういう所には、必ず集まるライダー達。。。
ワタクシもカミさんも、その一味でした。。
このあたりを走った時には、まだ堤防すら存在していませんでしたけれど、
もし完成していたら、マチガイなくココに来ていたでしょうね。

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駐車場があるのは陸側、、、、調整池側で、
海側にも、展望スペースが設けられていました。
それを繋ぐ歩道橋が、これまた良い展望台ですよ。
とにかく眺めが良いです。晴れてて良かったです。

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歩道橋の上から、北側を眺めた光景です。
奥が多良岳、、左は調整池、、、
右は残存する諫早湾と、それに繋がる有明海になります。
こうして見ると、水の色がずいぶん違うのが判りますでしょう。
やっぱり、締め切っちゃったら水は濁りますって。

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今度は反対側を見ています。奥が雲仙岳。
調整池には、川の水がじゃんじゃんバリバリ流れ込みますから、
その分だけ、調整池の水を海に流すのが、ココにある排水ポンプの役目です。
展望所の本来の目的は、そのポンプ場なのでしょうね。
写真の中央あたりに、滝のように水が流れ出ています。

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あらためて調整池側を見ると、、、茶色いですぅぅぅ。。
日本最大の人工湖は北海道・朱鞠内湖の23平方キロですが、
この調整池は26平行キロ。それを越えちゃうんですよ!
水深は、ずいぶん浅くて平均が1.5m。
もともとは、かなりの部分が干潮時には干潟になったのでしょうね。。

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有明海側を望むと、、、水が青いです。
写真の真ん中あたりで、なにやら分断して見えますけれど、
そのあたりから、水深がガクっと変わるのかもしれません。
奥に見える山々は、たぶん阿蘇山(1592m)だと思われます。
念の為にAIに聞いてみたら、、、、
「宍道湖の風景」とか、「国後島」とかヌカシやがりました。。

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展望所を出発。。
ほどなく、北部排水門の横を通過しました。
この水門が実際に開放されたのは、
2002年に環境調査の為として実施された28日間だけ。
それ以降は、ずっと閉じられているそうです。
開門が極めて短期間だけだった事もあり、その調査で確認できたのは、
いったん淡水化した調整池に海水が入った為に、淡水魚が死滅した事だけだったとか。。
なお、この堤防が完成して以降は、
高潮などによる諫早市の水害が激減した事実もあるそうです。

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長崎空港に渡る箕島大橋の手前に、オリックスレンタカーの空港支店があり、
ソコでクルマ(ホンダのフィット)を返して、、、この日のドライブはオシマイ。。。
あとは空港まで送ってもらうだけですけれど、
送迎まで、ちょっと時間を下さいませ。
もう一か所だけ、立ち寄りたいんです。
ソコまでは、歩いていきますから。

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レンタカー屋から100m、、徒歩2分ほどで到着!
「天正遣欧少年使節顕彰之像」がオワシマシますけれど、
この像が目的だった訳ではありません。たまたまです。
1582年、本国ローマでキリスト教を学ぶ為に、4人の少年が派遣されました。
2年がかりで到着し、そしてキッチリとおベンキョーした(であろう)、
伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルティノ
の4人組。。出発時の年齢は13~14歳です。

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1590年に、意気揚々と日本に帰って来てみれば、、、、
天下人のヒデヨシさんによって、まさかのバテレン追放令が発令中。。。。
ハシゴを外された形の哀れ4人は、、某事務所の某Jr.状態だったのでしょうね。

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像の説明書きによれば、彼らのその後は、、、
伊東マンショ、、、、長崎で布教に励むが43歳で病死
千々石ミゲル、、、、キリスト教を捨てて千々石清左衛門に。64歳で死去。
中浦ジュリアン、、、長崎で布教に励み、、64歳でタイホされて処刑。。。
原マルティノ、、、、江戸幕府に国外追放され、60歳でマカオで病死。。
誰の人生が、最も充実していたのでしょうか。。

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で、、そのすぐ目の前の海岸、、、
ココが目的地です。
海岸の名は「ガラスの砂浜」。
取ってつけたようなネーミングですけれど、その云われは、、、

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見て下さい! ココの砂を!
まさにガラスのカケラのような砂がドッサリと混じっているんです。
お判りですかね、緑とか茶色とか。
なんともキレイでしょ? でしょ?
いったいコレは、どこから流れ着いた何という岩石なのかと思ったら、、、

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あ、、、ホントにガラスだったのですね。。
砂の減ってしまった砂浜に砂を補充する為、、、
廃ガラス瓶から造った再生砂を蒔いたとの事でした。
丸く加工されていて、手に刺さる事は無いそうです。
イチオウ、、、裸足で入る時は注意せよとの事ですが。。
これで、アサリが育つようになったんですって。

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駐車場はありませんですけれど、
すぐ隣に、空港利用客向けの民間駐車場がありまして、
本来なら1日600円の駐車料金が、砂浜見物なら300円でOKと聞きました。
ただし、この日は「多客期につきソレは中止」と掲げられていて、、、
先にレンタカーを返却して、歩いて来たんです。
「みどり駐車場」という名前です。お問い合わせくださいませ。
まあ、見ていてキレイはキレイです。
わざわざ来るほどの事はナニですけれど、、、
機会があったらお立ち寄りくださいませ。

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天正遣欧少年使節顕彰之像 (ながさき旅ネット):
ガラスの砂浜(ながさき旅ネット)

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この記事へのコメント

  • 山ちゃん

    今晩は!
    今年のGWは離島巡りの軍艦島から始まり、お子さん達に原爆の悲惨さを再認識する為の長崎訪問で、以前は離島だった伊王島に車で渡り、探検型リゾート・アイランドナガサキで家族揃って一部屋で過ごし、サイクリングから4輪バギーなどを楽しまれ、食事もBBQからしゃぶしゃぶやスキ焼きまで、一度にご馳走も食べられたようで充実したお休みでしたね。こんな休日がいつまでも続くといいですね。
    2026年06月03日 21:38
  • おぎひま

    山ちゃんさん、コメントありがとうございます。


    あらすじをまとめて頂いたんですね。
    今回の旅は、まさにその通りでございます。
    マナムスメの部活シバリが終わりましたので、
    今年は活発に動けると思いますです。
    2026年06月04日 10:06
  • カスミッシモ

    諫早湾干拓地を訪れたのですか。
    一般の観光とは違いますね。
    自分の目で実際にどうなっているのか見ることは素晴らしいこと。
    5km四方ぐらいですと1つの街の大きさですね。経済効果は莫大。環境の変化も大きいでしょう。今後もどうなるのか見守っていきたいですね。
    2026年06月05日 07:58
  • おぎひま

    カスミッシモさん、コメントありがとうございます。


    ニンゲンの手が自然を変えてしまった場所なので、
    やはり、その後は気になります。
    この事業が良かったのか悪かったのか、
    その結論も見守りたいです。
    2026年06月05日 11:10

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