Junction・ブログ版【第一幕】1998年・夏、、、釧路発のフェリーの中で。。


おなじみ、、、メインサイトからの転載「ブログ版」シリーズです。
今回は、超短編3連発。。。
旅行記ではありません。出会いと、、、そして別れのオハナシです。
中身は殆どありません。。要はGW仕様のヒマネタですね。
気軽にお読みいただければ幸いです。

SYZM9538.JPG

古いハナシですから、、、今現在とはかみ合わない部分もあると思いますけれど、
ほぼほぼ原文ママです。
写真は、本文とは関係ありません。

===========以下、本文============

夏の終わりの出来事です。
釧路から有明を目指すフェリー・ブルーゼファー。
出航早々にロビー横で始まったライダー達の大宴会をよそに、
甲板のベンチで寄り添う男女。
この2人が出会ったのは、3日前の開陽台でした。
お互いに、何か惹かれあうモノがあったのでしょうか、
そのまま一緒に行動を重ね・・・・・
いつしか、それは運命的な出会いだったとしか言い様の無いほどに、
強い絆で結ばれてしまった二人でした。

男が手にした北海道版のマップルには、
ここ数年の彼の行程を示す黄色いラインマーカーが、
網の目のように塗り巡らされております。
おもむろに女は、自分の通ってきた道程を、
ピンクのラインマーカーで書き加え始めました。
至る所で接近し、交差し、、、、
そして開陽台からはピッタリと重なっている2本の線。
「ここの岬、あたしも行った!! 
 あらっ!! このキャンプ場も2年前に泊まったわ。」
「なんだぁ、ほとんど同じような所を周ってたんだね。
 ちょっぴり遠回りしちゃったなぁ。」

以上は架空の話です。
多かれ少なかれ独身ライダーは、旅に出る目的の一つとして、
こんな展開への期待を胸に秘めているに違いありません。
ただし、そんなカンタンにいくほど世の中は甘くないというのも、
紛れも無い事実です。

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再び、先ほどの架空の話に戻ります。
この二人が開陽台で出会うまでに、何度も繰り返されたニアミス。
アチコチで同じ座標軸に居合わせたにも関わらず、
二人をスレ違わせていたのは「時間軸」でした。
何年・何日だったかも知れないし、数分だったかも知れない「時」の差が、
二人の出会いを遅らせていたのです。
もしかしたら出会う事もなく、それぞれの旅が終わっていたのかも知れません。
むしろ、そちらのほうが遥かに多いケースなのでしょう。
「今日はどこに行こう」
「この道、左右どっちに行こう」
ひとつひとつの気まぐれの積み重ねの末、「時」・「空間」が一致して始めて訪れる「出会い」。
それは、ニンゲンの力や努力だけでタチウチできるモノではありません。

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さて、そんな神のみぞ知る偶然を克服した二人の独身オトコのお話です。
それは給油の為に立ち寄った、足寄のガソリンスタンドでの出来事でした。
ナニモノかがワタクシの背後から迫り、おもむろにワタクシの首を絞めてきたのです。
「おっ! おっ! なんだなんだ! 誰じゃぁ!」
「おぎひまぁ! 何やってんの?」
「おおっ!!豊田組長!!  キグウですなぁ!」
確かに、「時」・「空間」が一致して始めて訪れた「出会い」には違いありませんが、
それだけの事です。
先ほどの架空の話とは悲しいまでにも異なり、
ロマンスもヘッタクレもありませんでした。
その頃は、そんな程度の出会いしか、物に出来ない二人だったのです。

しかし、しかぁしっ!
このワタクシも、そして豊田組長も、
それぞれ旅先で出会った相手とケッコンしちゃったモノですから、
世の中は何がどうなるのか判りません。

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