オリオン日記・ブログ版【1】子連れ沖縄デビューは八重山へ!(2002夏・西表島)


今年の夏休みも、どこにも行かずに終わりそうです。。
マナムスメの学校&部活中心でしたから仕方ありません。。
果たして来年は、、、、それもマナムスメの進路次第ですね。。。
すっかり旅行っけが失せたブログになりましたけれど、、、
少しでもソレを取り戻すべく、、、23年前の八重山旅行記を持ってきました。
長男坊1歳、、、マナムスメは卵のモトの状態でカミさんの体内。。
そんな時代のオハナシです。

pinai.jpg

古いハナシですので、交通機関や島の状況はアレコレ変わっていると思われます。
なので観光情報としては不適切ですけれど、なんとなく雰囲気が伝わればと思います。
基本は原文ママながら、あまりにも冗長な部分を割愛しました。
写真は、注釈がなければワタクシもしくはカミさんの撮影で、
プリント写真をスキャンしたものですから画像は悪いです。。。

===========以下、本文============

旅行会社のパンフレットを眺めると、西表島へ行くにはツアーが断然安い。
でも我が家は、航空券から宿から、モロモロ全てバラバラ手配で挑む事にしたのだ。
ツアーだって島内は終日フリーなので、見知らぬオトッツァンやオバハンらと行動するのは
西表島までの往復だけで、決して団体行動を強要される訳ではない。
それでもツアーでは無く、超割高な個人手配にしたのは、それなりの理由があった。

夏に沖縄に行こうとすると、断然気になるのは台風である。
行けなかったり帰って来れなくなったりなんてのはヒサンながらも珍しいケースでは無さそうだ。
もちろんこれは、ツアーであっても無くても同じ運命である。
そんな悪魔のような台風でさえ、不意打ちをするほど卑怯ではない。
「オラオラァ!!おまえら、諦めろぉ!!」
とでも言いたげに、じわりじわりと、ひまわりの画像の中を陰湿に這い寄りながら、
ココロの準備をする時間を与えてくれるではないか。

それに引き換え・・・・
我が家の、いや、我が家に限らず一歳を過ぎたばかりのオコチャマ突発熱は、
全くの不意打ちなのだ。
ニコニコ元気にしているからって安心してたら大間違いで、
何の前触れも無く40度近い熱を出しやがり、
オトォチャンオカァチャンの予定を全てブチ壊してくれるのだ。
「すまないねぇ、ゴホゴホ・・・」
などと弱々しく横たわったりしてれば同情の余地もあるのに、
そんな状態でも元気一杯に振舞ったりしてるから癪に障る。
ってな訳で、出発当日にゲロ熱でも出された日にゃ、
ツアーだったら一巻の終りとなってしまう。
高額なキャンセル料をとられるか、ヘタしたら全額没収である。
それよりはリスクが小さい、個人手配にしたのだった。
まぁ、どっちにしろ行けなくなっちゃう事には変わりないけれど。


●8/10(土)
な・何と言う事だ。
西表を目指すのは明日だというのに、我が家のオコチャマったら、朝に計った熱が39.2度。
長々とノーガキを垂れたとおりの展開になってしまった。
「ツアーにしなくて良かったね」
などと、手に手をとりあって喜んでるバヤイではない。
意地でも西表島を目指さねばなるまい。
その為には、何とか熱を下げねば・・・
ソッコーで医者に連れて行くも、診断は聞くまでもなく「風邪」。

「じゃぁ、クスリは二日分出しとくから。三日後に来るように。お大事にね。」
「あのぉ、実は・・・・」
「ヒコーキで旅行?冗談じゃない。クスリを余分によこせって?ダメ。
 診断もしないでクスリを出せるか。あくまでもウチで今日出せるのは二日分だけ。
 それでも行くんなら、行った先の医者に出してもらえ」

果たして、西表に小児科なんてあるのだろうか。

●8/11(日)
オコチャマは、奇跡の37.5度。
保育園でもギリギリ預かってくれる体温ではないか!!
これは行くしかない!!

ムチャクチャ早く羽田空港についてしまった。
予定しているJAL那覇行きまで、2時間近くもある。
西表島には空港が無いため、西表島に行くには石垣島まで飛んでいって、そこから船で渡る事になる。
その石垣島への羽田からの直行便は少なく、我が家は羽田→那覇→石垣島といった乗換え便であり、
我が家が予約できた便では、石垣島での宿泊を余儀なくされていたのだった。
とりあえず、羽田でメシでも食ってウダウダと・・・
ところが、ふと見上げた電光掲示板には、なんと1本前のANA那覇行きに『空席あり』の表示が出ている。
我が家が予約した段階では満席だったハズの便なのに。
当日キャンセルでも出たのだろうか。

「これは乗るしか無い!!」
とにかく、このチャンスを逃がす手は無い。
最も、このANA那覇行きに乗ったところで、そのまま早く石垣島に到着出来るとは限らない。
那覇から先にもナゾの空席が発生していない限り、結局は那覇で、もともと予約している石垣島行きを待つ事になる。
しかし、どうせ時間をつぶすなら、羽田より那覇のほうがキモチ良さそうだったりする。
なぜかって、そりゃ決まってるのだ。
トーキョーよりもオキナワ、チンケな羽田定食よりも沖縄ソーキそば、
スーパードライよりもオリオン!!!
オリオンってのは言うまでも無くビールの名称、沖縄限定のビールなのだ。
「北海道ならクラシック、沖縄ならオリオン」
他のビールと厳密な比較検討を行った上での結果ではないが、こういうモノはイメージも大切なのだ。
とにかく、今回は沖縄なのでオリオンを堪能するのがイチバンなのだ。

kuukou.jpg

ソッコーで変更手続きを済ませてANAに乗り込み、いざ沖縄に。
2時間ほどのフライトの最中、
オコチャマ退屈大騒ぎはナイスタイミングなオヒルネで回避され、
何の苦も無く那覇空港に到着すれば、待ってましたのオリオン・・・・
といったココロの叫びをグッと堪えて、まずは石垣行きの便の空き具合をチェックしなければならない。
乗り換えカウンターに駆け込めば、案の定、石垣行きにも一本前に空席があったのだ。
当初、
「もし那覇空港で時間が空いちゃうなら、市内に繰り出して、小粋な店でンマいモノを・・・・」
などと考えていたのだけれど、先に行けるのならばそれに越した事は無い。
空港にだってオリオンはある。
チンケながらもソーキそばだって。
本格的なのは、これからイヤって程食えるのだ。
たぶん。

KWGD6153-thumbnail2.jpg

もう十年以上っぷりに降り立った那覇空港は、妙に小奇麗で近代的な姿に生まれ変わっていた。
シャレた感じで沖縄っぽくないターミナルビルの中で、何のキャンペーンだか知らないけれど、
沖縄民謡と踊りのデモンストレーションが行われている。
賑やか華やかなその光景は妙に空々しく、なんだか沖縄に来たって気がしない。
「まさかここは関空では無いか?通天閣を探せ!!」
などとボケてるバヤイではなく、空港内の立ち食いそば風の店で、いよいよソーキそば。
う~む、ソバというよりもラーメンに近い。
それもトンコツの。
「まあ、とにかく沖縄へのお約束的第一歩をしるしたぞぉ。オリオン、おかわりぃ!!」
などとジョッキを傾けソバをすすれば良い気分。
ハイサホイサと聞こえてくるヤラセ踊りの民謡も好ましく聞こえてきたりする。
んもぉなんでもかんでもワクワクなのだ。


飛行機にしては大した距離ではないので、あっというまに石垣空港に。
八重山地方の中心的空港とは言え、那覇空港とは大違いのチンケさで、
あちこちに停まってるコミューター便の小型プロペラ機が良く似合う。
今はあまり見かけなくなったタラップ車で飛行機を降り、
歩いて平屋のターミナルビルに向かうあたりは、モルジブの空港と大差無いローカルさ。
ネットリと絡みつくような空気にイキナリ晒され、もう一方的に南国情緒の中に放り込まれた気分なのだ。
これがまた良いではないか。

↓は、機内のテーブルでヒルネ。このあと、スッチーに怒られました。
kinai.jpg

さて、当初の予定よりも早い便で石垣島に到着してしまった為、
まだまだ西表島行き最終の船に間に合う時刻だったりするけれど、
今日はこれ以上先に進むツモリは無い。
今朝、沖縄行き決行を決めた時点で、石垣島の八重山荘とか言う民宿をデンワ予約していた。
オコチャマの発熱が心配なのでギリギリの予約となった訳だけれど、
いまさらコレをキャンセルして西表島の宿を探すのも億劫だし、
西表島に比べたら大都会である石垣で美味しいモノを楽しむ一夜だって魅力的なのだ。
西表島には、南国のキョーレツな朝の日差しを受けながら、
オリャオリャと上陸するのもオツであるという事にしておこう。

思い起こせば、今朝の8時頃に八重山荘にデンワを入れた際・・・・・
「今日、オトナ二人と1歳児一人、泊まれますか?」
「はい、泊まれますよ。今はどちらから?」
「東京です。これから石垣島に向かうところです」
「あらそう。それじゃ気をつけて来てね」
なんだか日光か伊豆あたりの民宿でも予約してるような感覚だけど、実際の相手は石垣島である。
東京から沖縄のハジッコまで行くっていうのに、その日のうちに着いちゃうのだ。
大昔なら命がけの長旅だったのに。素晴らしい。

「ウチの場所?『八重山荘』ってだけ言えば大丈夫」
予約の際、八重山荘のオバチャンが誇らしげに言ってたとおり、
宿の名前だけ告げるとタクシーは走り出した。
離島とは言え、4万人以上も住んでる島で、旅館の数だって何十件じゃ済まないだろう。
値段からしても高級有名民宿ではないハズなので、
その場所をキッチリと知ってるとは、さすがプロの運ちゃんだ。
「アンタら、何時の便で来たの?」
「今、ついたばかりです」
「ほう、じゃあアンクか」
「アンク??」
聞けば何の事は無かった。
ANK(日本近距離航空)の事だった。
たいした意味は無いけれど、なんだかプロっぽい言い回しではないか。

【ANK:後にエアーニッポンと改称し、さらに後にANAと合併しました】

↓今の八重山荘。 Googleマップより
yaeyama.jpg

八重山荘はコンクリ3階建てで、民宿と言うよりも保養所の様な宿だった。
バッチい事は無いけれど、八重山っぽい風情は乏しい。
まあ値段も安いし、中継地点での一泊だけだから全然OKである。
さっそく宿のチャリを借りて、市街地を回る事にする。
これがレンタチャリと言うよりも、まさにフツーのママチャリなのである。

オコチャマをおんぶして、サビたペダルをキィキィと言わせながら、
まだまだ暑さ厳しい遅い午後の日差しの中を進む。
表通りは、そこいらの地方都市と何ら変わりは無いけれど、
ちょっと裏に入ると、んもぉ八重山っぽさが点在している。
石垣塀、シーサー、ピーフン(ヒンプン)などなど、なかなか良いではないか。

石垣塀は、その名のとおり、石垣で出来た塀である。
疲れ果ててバッチくなっているものが多く、なんとも好ましい。
何が好ましいって、これが必要以上にコギレイに飾られていたら、
それはいわゆる『ヤラセ』ってヤツ以外の何物でもない。
「オマエら、こういうふうに作っとけば満足するんだろ?感激しやがれアリガタがりやがれ」
なんていった押し付けに涙するほど、コッチはマヌケではないのだよ。
「蔵の街だから、電話ボックスや便所まで蔵っぽくしてみました、はい。」
みたいな、そんな役人仕様は見たってしょうがない。
要は、ホンモノの情緒を楽しみたいのだ。

そういう意味では、ピーフン(ヒンプン)は感激モノであった。
ピーフンってのは(実はココに来るまで全く知識が無かったのだけれど)、
門から玄関までの花道を遮るように立ちはだかる、衝立状に独立した塀の一部のようなモノである。
頻繁に襲撃してくる台風などから玄関を守る為に存在するのだと推測でき、
んもぉ地域色バリバリな風情なのだ。
だって、バッチイ石垣塀の家にはバッチイ石垣のピーフン、
小粋なレンガ塀の家にはレンガのピーフン、エコノミーなブロックの家には当然の様にブロックのピーフン。
洒落た現代風コンクリ打ちっ放し塀の家には言うまでも無くコンクリ打ちっ放しのピーフン・・・・・
んもぉ何の躊躇いも無く、存在してアタリマエの様に、生活に密着しているのだ。
素晴らしい!!
文化財的なモノに惑わされ、文化そのものを見失ってはイケんのじゃ。
まあ、全く個人の主観ですが、いかがでしょうか。

↓石垣島のヒンプン。株式会社傳設計のサイトより
hinpun.jpg

夜は離島桟橋近くの『磯』へ。
沖縄慣れしたカミさんが、つぎつぎと沖縄料理を注文してくれるので、
もうただただオリオンを空けてれば良いのでラクチンなのだ。
チャンプル、ミミガーくらいしか聞いたことないモノばかりだけれど、
どれも美味くて、もうオリオンでは太刀打ちできず、泡盛にて延長戦に突入せねばなるまい。
よかよか。

↓今の磯。Googleマップより
iso.jpg

宿への帰り道。
まだまだちょっぴり汗ばむ位の気温ながら、それだけに夜風の気持ちよさが身にしみる。
聞けば、この夏の北海道は冷夏に見舞われてるらしい。
気分が良いので、これは北海道で凍えてる皆様にイヤガラセのイタ電をかけねばなるまい。
「どう?ソッチのキャンプの調子は。盛り上がってる?」
「寒みぃよう。シャレになんねぇよう」
「ほう、そりゃお気の毒。ところでコッチは・・・・・」
こんなのを、何人にデンワしたろうか。
それが、翌日にバチが当たるとも知らずに・・・

yaeyamasou.jpg



この記事へのコメント

  • narayama2008

    こんばんは。

    23年前の八重山旅行記なんですね。
    当時1歳の長男坊さんを連れての旅行、いろいろハプニングがありそうですね(^^;
    続きを楽しみにしています(^^)
    2025年08月17日 22:47
  • たかちゃん

    おぎひま様
    ブログに出会っておぎひまさんって凄い行動力等何て素敵な
    ご家族と思っています。旅は何が起こるか解りませんね。
     23年前?何してたあぁ~60歳の8月退職した夫でしたね♬。
    八重山行ったこと無いのですようぉ~。
    息子さんのお洋服可愛いで~すね。
    ありがとうございます。
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    今テレビで「ヨーロッパ絶景の道・アマルフィからナポリへ」
    見ています。
    2025年08月18日 02:47
  • おぎひま

    narayama2008さん、コメントありがとうございます。

    つたない文章でお目よごし、、失礼しました。。
    今から降りかえれば、、
    幼児連れでよくぞ出かけたと思います。
    でも、とっても良い思い出です。
    2025年08月18日 08:58
  • おぎひま

    たかちゃんさん、コメントありがとうございます。

    すっかり忘れていましたが、、
    幼児連れの旅のタイヘンさを、あらためて思い出しました。。
    今となっては良い思い出です。
    家族での海外旅行は、一度もありません。
    我が家も、リタイヤ後にはポニーズさんご夫婦の後を追いかけ、
    海外やキャンピングカーの旅に出たいと思っています。
    2025年08月18日 09:04

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