小石川の上流、、谷端川。。。今は全て暗渠(あんきょ)です(東京都豊島区・北区・板橋区・文京区)


ヤボ用で、板橋界隈を歩いていたら、、遊歩道に遭遇しました。
南北方向に、ずぅぅぅっと続いているんです。
歩道だけが、こうやって存在するのは不自然ですよね。
これは、何かの跡地に違いありません。
その正体が気になるぢゃないですか。。

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最初に思いついたのは、線路痕。
廃止になった路線が遊歩道になっているケースは、アチコチにありますよね。
でも、、、
そういう路線がこのあたりに存在したとは、記憶の限り思いつきません。
すぐ近くには、東武東上線が走っています。

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ならば、都電でしょうか。
今でも現役の路線は、都電荒川線の1系統だけですけれど、
昔は都内のアチコチにウジャウジャ走っていたハズです。
荒川線以外の路線がどこを走っていたのか、、
ごくごく一部を除いて、ワタクシは把握していません。

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なので、、、都電の古い路線図をネット上で探してみました。
昭和25年、、、ワタクシなんぞタネも形も存在しない年代ですね。
日本はまだ占領下で、総理は吉田茂、プロ野球はセ・パに分裂して開幕、
聖徳太子の1000円札が登場、小田急がロマンスカーを運転開始、、、
などなど、、、ハリキって昭和25年の出来事を調べたものの、、、、
全く、都電の路線とはカブっていません。。。赤矢印のあたりが現在地です。

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やややや! 橋の欄干らしきものの痕跡を発見!
「西前橋」とありますね。なるほど、、、川の痕だったんですか。
ならば、その跡が細長い遊歩道になっているのも納得がいきます。
我が実家のあたりを流れる烏山川、北沢川も、そんな感じですもの。
それでは、コレは何という川なのですか? 
現地にはヒントとなりそうなものが無いので、、、
帰宅後に調べてみました。

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正解は、谷端川(やばたがわ)。初めて聞きました。。。
千川駅付近の粟島神社の弁天池が水源で、やたら蛇行しながら東南に下り、、
水道橋付近で神田川に合流して、最後は東京湾に。
下流部分は「小石川」と名乗り、あの小石川植物園も、この川の流域です。

武蔵野台地のフチには湧水が作る池が点在し、
ソコから流れ出る川がいくつも存在するんです。
そのうち、荒川水系に属するのが石神井川、妙正寺川、善福寺川、神田川。
神田川水系に含まれる谷端川もその仲間で、石神井川と妙正寺川の間に位置します。
我が実家の周りの弁天川、北沢川、烏山川、仙川は目黒川水系、、、
もっと南の野川は、多摩川水系ですね。
なお、、谷端川は、ほぼほぼ全部が暗渠化され、、そのセセラギを見る事は出来ません。。

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谷端川のすぐ脇にオワシマシます、このお地蔵さま。
「本町子育て地蔵」、、本名は「池袋本町庚申子育地蔵尊」だそうです。
江戸時代から存在し、「池袋村絵図」なる当時のガイドブック(?)にも登場するのだとか。
戦争で被災し、現存しているのは地元の有志によって復元されたものだそうです。
帰宅後に調べて見ましたけれど、「子育て」と冠する由来は、判りませんでした。。

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谷端川を渡って北上すると、、、
線路にブチ当たりました。東武東上線です。
ずいぶん線路の本数が多いですけれど、
下板橋駅留置線という、車両置き場があるからです。
終電が終わると、回送車がズラっと並ぶんでしょうね。

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反対側の眺めはコチラ。
山手通りと首都高5号線が、線路をオーバーパスしています。
なんだか駅でもありそうな光景ながら、、
500mほど先の大山駅までソレはありません。
東武東上線は、この先、川越を経て寄居まで続く、全長75kmの路線です。
東上線や その支線が東武鉄道の本体から分離しているのは、、
元々は「東上鉄道」という別会社だった為。
その名の由来は東京の「東」と上州の「上」、、
群馬県の渋川市まで走らせる計画だったんですって。
さらに、、新潟まで延長する構想もあったのだとか。

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都営地下鉄三田線の板橋市役所前駅を目指すワタクシは、
東上線を横断しなければなりません。
その名も「東上本線第9号」踏切。。
ソソクサと渡ろうつするも、、、なかなか開きません。。
日中で1時間に16本、朝のピークで22本、、いずれも下り列車だけでの本数です。
そんだけ走る大幹線ですから、踏切が簡単に開く訳がございません。
下り列車が行ったと思えば上り列車。。行ききる前にまた下り列車。。
朝などは、1時間のうち40分は閉まっているんですって。。
留置線がある為に踏切の幅も広く、、、遮断機から遮断機まで21m、、、
年を取ったら渡りたくないです。。。ぶるぶる。。

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またもやお地蔵さま。。「身代地蔵菩薩」なるノボリがありますね。
本名は「胸突地蔵尊」です。
コチラも、江戸時代から存在するお地蔵さんなんですって。
その云われは、、、
地元のエラいヒトが、ココで強盗に襲われて胸を刺されたものの、
なぜか無傷で、お地蔵さまの胸にキズがあったのだそうです。
これはお地蔵さんが身代わりになってくれたのだという事で、、
「胸尽地蔵」「身代地蔵」と呼ばれるようになったのだとか。
強盗や通り魔がハビコる昨今、、、このお地蔵さまに守っていただきたいものです。
めでたしめでたし。。。

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この記事へのコメント

  • narayama2008

    こんばんは。

    東武東上線はいわゆる本線、浅草から日光方面に行く路線とは接続していないのですね。元々は別会社ということなんですね。
    「東上本線第9号」踏切、頻繁に電車も行きかう「開かずの踏切」なんですね。しかも長さが21mって高齢の方などは渡るのが大変ですよね。
    2025年01月25日 23:37
  • 凡・ハヤト

    おはようございます。
    都電って実物を見たことも無いです。
    2025年01月26日 01:59
  • おぎひま

    narayama2008さん、コメントありがとうございます。


    都心部の立体化はアチコチの路線で行われていますけれど、
    東上線は激しく遅れているイメージです。
    工事は始まっていますが、果たしていつになりますか。。
    2025年01月26日 06:25
  • おぎひま

    凡・ハヤトさん、コメントありがとうございます。


    ぜひぜひ、見に来てくださいませ。
    大塚か王子が見やすいです。
    路面をクルマと一緒に走る部分は少なく、、
    そういう面白味には欠けます。。
    広島市内は、ダイナミックに走っていて楽しいですよね。
    2025年01月26日 06:29
  • ponies

    こんばんは
    大都会は便利でありながら鉄道の沿線では踏切の遮断棒が上がらなくて
    困りますね、気持ちはよく解かります。
    また鉄道の高架工事を見かけますが鉄道は走りながらの高架工事これも
    感心します。
    2025年01月26日 21:02
  • おぎひま

    poniesさん、コメントありがとうございます。

    ワタクシの実家の周りも開かずの踏切だらけ。。
    コドモの頃は、今ほど本数がありませんでしたか。。
    今の我が家の周りは、地下鉄だけなので踏切が無く、、、
    コドモ達は、出かけ先で踏切があると喜んでました。。
    2025年01月27日 09:17
  • かにょにょ@横歩き

    🔵ナイス暗渠

    せせらぎが蓋されて見えない川というのがあるのですねえ。ナイスというより気の毒な川かも知れません。。。東武東上線は元は東京と上州を結ぶ東上鉄道だったという話は大変参考になりました。
    2025年01月27日 21:20
  • おぎひま

    かにょにょ@横歩きさん、コメントありがとうございます。


    正確には、、もう「川」であるとみなされないみたいです。
    大昔は、せせらぎだったのでしょうね。。
    でも、ちょっと降ると溢れる暴れ川だったそうで、
    それで埋められてしまったのかもしれません。。
    野田線も、いくつかの私鉄の集合体みたいですよ。
    2025年01月28日 10:15

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