カミさんに、焼鳥屋に誘われました。
場所は、駅からも離れた住宅街のド真ん中、、、
ワタクシがオキニイリだった、九州とんこつラーメン赤煙突の跡地です。
我が家からは徒歩圏内ですけれど、、、、
カミさんのジム友達は、電車とバスを乗り継いで通ってるんですって。
そして、「ホントは、あんまりヒトには教えたくない」とも。。
そ、、そりゃ行ってみようぢゃないですか!!
店の名前は「鳥勇」。
公式インスタグラムには、「塩強め 酒進む系 東京の最東端の焼鳥」
などと紹介されていました。
店先に並ぶ一升瓶と舌代が、「ウマいぞぉ!」なんて誘いまくっている感じです。
「雨後の月(広島)」「而今(じこん・三重)」「十四代(山形)」などなど、、、、
あ、酒瓶は全てカラッポです。。念の為。。
席数は24で、すぐ埋まっちゃうそうですから、、、
我が家は開店早々の17時に向かいました。
予約無しでも席にアリつけ、カウンター席に。
目の前に置かれた、焼けた鶏を置く器は、、、
カミさんは まな板、ワタクシは岩盤。
なんだかソレだけでウマそうな気がしちゃうのがフシギです。
まだ何も置かれていないのに。。。
メニューは、基本的に焼鳥だけです。
鶏じゃないものは、焼き野菜串、みそきゅうりなど、オマケみたいなものばかり。
要は、、ホントに鶏だけで勝負している訳ですね。
あ、、もちろん生ビールはありますよ。
コレが無かったら、我が家はココに座っていません。。
この日に掲げられていた舌代は、全部で16種類。
「おまかせ6本」ってのもありました。
なるべく多くの種類を試す為に、1つの串をカミさんと半分コにする作戦で、
「おまかせ12本」でお願いしてみました。
16種類中12種類を食べられる事になります。
マスターは
「そんなセコい食い方はダメだ! けぇれ!!」
などと怒り出す事も無く、、、、
「つくねは半分に切ると汁が出ちゃうので、それは1本ずつにしましょう」
そのような提案をいただきました。
ぢゃ、それでお願いします。11種類12本になる訳ですね。
「振り袖」とか「ちょうちん」とか、、聞いた事が無いものも多々ありまして、
なんとも楽しみぢゃないですか。わくわく。
1本目は「はつ」。心臓ですね。
味付は塩。必要以上に焼かれていない為、フワンフワンな食感です。
このひと串の為に、3羽のニワトリさんが、、、、
おっと、そういう事を考えるのはやめましょう。
イノチを貰った訳ですから、感謝しながら美味しく頂くのみです。
続いて、「おび」。
ももの内側にある、1羽から2つしか取り出せない希少部位だそうで、
鶏とは思えないプリンプリンな食感でした。
牡蠣のようにジューシーと言われるそうですが、
まさにソレです。クセになりそうです。
3つ目は「きも」。肝臓です。
いわゆるレバーですよね。これはタレ焼きでした。
ワタクシ、ウシでもブタでもレバーは大好きでございます。
なので、コレだって大好き。。
ああンマい。ビールも最高!
4番打者は、長男坊が大好きな「ぼんじり」。
なので、我が家でもけっこう食べる部位です。
部位は鶏のシッポのあたりで、鶏肉のトロとも言われるんですって。
アブラが多くてプリプリなのが特徴です。
我が家は、主に駅前の焼き鳥屋、鳥松 本店で買いますが、
それよりも、やたら大振りでした。
5本目は「ぎんなん」。
ヒネリではなく、そのまんまイチョウの実ですね。
鶏じゃないのが初めて出てきました。
このあたりの順番での登場は、ナイスな口直しになりまして、、
そのあたりも、マスターは考えているのかもしれません。
「すなぎも」。鶏独特の臓器ですね。
砂肝は、ほとんど筋肉で出来ているそうで、
歯ごたえがアリアリなのは、そのあたりが関係しているのでしょうか。
これまた、焼き鳥を食べる上では欠かせない部位ですよ。
ラッキーセブン、、、7番目に「ふりそで」が登場しました!
胸肉と手羽元の間の部分で、、、これまた、あまり採れない希少部位。
弾力があり、胸と腿のアイノコみたいな味わいでした。
ふりそでという語源は諸説あるみたいですが、、、
着物の振り袖に由来しているのは共通しています。
8番目は「みさき」、、、、
マスターからは親鳥のぼんじりであると聞きましたけれど、
ネットでみると、メス鶏のぼんじりとの説明もありました。
味わいは、、、まさにぼんじり。。
ワタクシごときには、先に出てきたぼんじりとの違いは判りませんですけれど、
いずれにしてもウマいです。
「つくね」。9本目と10本目になります。
コチラのつくねはミンチを固めただけでなく、
さらに、肉巻き状になっていました。
そうやって、肉汁を閉じ込めてあるのですね。
これは半分コしている場合ではありません。
これまたンマい。ハグハグ。
11本目は「えんがわ」。
すなぎもの外側にある部位で、かつては捨てられていたそうです。
コリコリとした食感が心地よく、、
それでヒラメの縁側に例えられてのネーミングなんですって。
これで、、残りは1本になりました。
さて、、、どんなのが出て来ましょうか。
シメはコレ!! 「ちょうちん」です。
なんともキッカイな玉っころぢゃないですか。。
鶏のキ〇タマであると誤解しているヒトもいる模様ですが、
それはマチガイ。。玉子になりきっていない玉子だそうです。
黄身になる部分が「きんかん」、卵巣と輸卵管の部分が「ひも」、、
双方を合わせて「ちょうちん」なんですって。
味わいは、、、確かに玉子に近いです。
これで、焼き鳥の部、、、「おまかせ12本」はオシマイ。
舌代には無いぎんなんが加わりましたので、
おまかせ12本から外れた6種は
「ハツ落ち」「セセリ」「むね」「油つぼ」「焼き野菜」「皮」。
これらは、次回は優先にいたしましょう。
ああ満足満足。
飲み物は、途中から日本酒に移行しています。
そのあたりは、、、続編をご覧くださいませ。。
店舗情報:
公式インスタグラム:
この記事へのコメント
凡・ハヤト
焼き鳥、いいですねえ。
とっても美味しそう!^^
おぎひま
目の前で焼いたのが出てくるあたり、最高でした。
ビールもウマかったです。
ゆけむり
当方、お使いに行くから車出してとはよく言われます(^^;)
こちらはナイスな感じの焼き鳥屋さんですが、鶏のキ〇タマであると誤解しているヒトもいる多いんだよってな話を、ちょうちんを食べながら蘊蓄かましたらお店の人はひっくり返るかもですね(笑)
ハツ落ちや油つぼなんてのも食べた事はおろか聞いた事さえありません
ふりそで、みさき、えんがわも全く知りませんでした
かなりマニアックと言うか、鳥の部位を巧みに操る店主のようですね
次回も楽しみにしています
narayama2008
焼き鳥にもいろいろ種類があるのですね。
「ふりそで」「ちょうちん」、果たしてどのようなのが出てくるのか、楽しみでもありますね(^^)
おぎひま
半分以上は聞いた事すら無い部位、、、
なかなかオモシロ美味しい焼鳥屋でした。
店主はお若い方でしたので、チャレンジ精神が旺盛なのかもです。
ああ、、また行きたい。。。
おぎひま
焼鳥の博物館みたいな店でした。
ひとりで焼いていますので、混んでくると時間がかかるのがタマにキズ。。
また、鶏以外もイロイロ食べたいヒトには向きません。。
そういう意味でも、ヒミツ基地でした。
中村裕司
オマケに部位にこだわっているお店は最高です。
ふりそでは食べたことがあるような気がしますが、おび、みさき、えんがわは初めて聞きました。
違う名称で食べたことがあるのかもしれませんが。
この後、どんな日本酒を飲んだのか続編が楽しみ。
おぎひま
このような、量販店では味わえない店は良いですね。
もちろん量販店には量販店の良さもありますが。。
未知の部位が食べられるのは、「おまかせ」なればこそですよ。
山ちゃん
いや~あっ、通いたくなる焼き鳥屋さんを見つけられましたね。初めて見聞きするメニューもありますが、鶏ですからどんな部位でも食べられそうです。「ちょうちん」なんて、子供の頃に飼っていた鶏を潰す時に食べていた懐かしい部位です。
おぎひま
おっと、ちょうちんはオナジミの部位だったのですね!
ワタクシは初めて聞きました。
次回の訪問時にも食べてみようかと思います。