神田明神に、銭形平次オヤブンの痕跡が! ガラッ八も居た!!(千代田区外神田)


すっかり秋の神田明神。。。
朝ですから、参拝者や観光客もマバラで、、
なんともスッキリした光景です。
この参道がギチギチに人で埋め尽くされていた、
神田祭の光景がウソみたいです。

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境内を散歩する、保育園児たち。。
ノドカです。思いっきりノドカです。
↓の写真の左隅、、、、青い和服姿のオトコの姿が見えますが、
どこのドチラサマでしょうか。。
ちょっと不自然ですよ、アナタ。

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十手をニギり、、寛永通宝をオンブしているその姿、、
あ、、オンブは違いますね。。
とにかく、、ゼニガタの親分ぢゃないですか!
ちょっと表情が読めませんが、マチガイありません。
よく見りゃ表情自体が無いですよ。いわゆる顔出し看板ですか。
まさにオーバースローでゼニを投げているところなのでしょうけれど、、
一瞬、アカツカフジオさんの「シェー!」に見えてしまいました。。

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神田明神の境内に、、平次さんの石碑があるんです。
ただただ「銭形平次」と掘られていまして、、、ただし墓標ではありません。
そもそも平次オヤブンは、物語の中だけの架空の人物ですから。
あれ? 右側にも小さな石碑がありますが、、、さて。。

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「八五郎」とあります。やっぱりねぇ。。
毎回毎回「てぇへんだぁ!」と叫びながら登場する、
平次親分の手下、、、、ガラッ八さんですね。
アナタも出世したものです。
もちろん、、ガラッ八さんも架空の人物ですが。。。

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なぜ、神田明神に平次親分の碑が? と思いますよね。
物語の中で、親分の住所は「神田明神下 御台所町」と言う事になっていまして、、
まさに、ここいらなんですよ。
親分もガラッ八も、、この界隈をウロツキ回ったに違いまりません。
あくまでも、、物語の中でですが。。

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御台所町だったあたりから見上げる、明神男坂。
この階段の上が神田明神の境内ですね。
左側に見える日本料理店、神田明神下みやびの弁当にも、
容器が寛永通宝の形をした、ずばり平次弁当なんてのがありました。
値段は、、、、1490円。。
当時なら、何文で買えましょうか。。

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かつての町内の地図が、老舗うなぎ屋「神田川」の前あたりに掲げられています。
「現在地」とあるのがソコです。
住民の名前も書かれていまして、、
「大岡豊後守 二千石」とか「堀丹波守 三万石」とか、
収入がバラされちゃってるお武家様までいるんですよ。
なお、、平次親分の家は書かれていません。。
クドいですけれど、、架空のヒトですから。。

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この界隈、、ポツリポツリとイキな建物も残っています。
↓は、前出の うなぎ屋「神田川」の裏側。
正面側はこんな感じで、風情アリアリですけれど、、、、
それがハリボテではない事が判る、納得のコナレ具合の後ろ姿です。

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ココのお持ち帰りの蒲焼は、5184円。何文でしょう。。
一文の価値は、同じ江戸時代でも大きく変わり、、
特に幕末になるほど、インフレが進んだとの事です。
1両を10万円とすると、1文は およそ25円。
なので、、、平次弁当は60文、、蒲焼は200文ちょっとと言う事になります。
弁当やうなぎの価値が、今と同じだったらと言う前提ですよ。

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平次親分の立場は、、今で言う警察官かと思ったら、、
ちょっと違うみたいです。
警察官に当たるのは、町奉行所に務める「同心」というヒト。
幕府の正式な役職ですので、公務員ですね。
それに対し、平次親分の立場は「岡っ引き」。
これは、同心が雇った警備員なのだそうです。
ただし、平次親分は奉行所から託される十手を持っていますから、
言わば幕府公認の警備員ですよ。
その手下のガラッ八は、「下っぴき」とも呼ばれる非公認の警備員ですね。

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平次親分は事件のたびに一文銭を投げますけれど、、
果たしてソレは経費として請求できましたのでしょうか。。
なかなかビミョーでしょうけれど、、金額にもよりますよね。
まあ、25円ぐらいならば、自腹でも良いかもしれませんです。
事件が解決すれば、同心からボーナスを貰えたかもしれませんですし。

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平次親分は「岡っ引き」なので、、、身分は平民。
武士ではありません。苗字も無いハズです。
「銭形」は単なる通称なのでしょう。
だとしたら、、銭形平次の子孫を名乗る「銭形幸一」、、
銭形警部の事ですけれど、、その立場はどうなりましょう。。
それは、、明治時代のご先祖様が、「平民苗字許可令」の際に、
江戸時代のご先祖様の通称を苗字にしたのかもしれませんですね。
なお、、実際には、、、
「銭形」という苗字は、日本には一人も居ないみたいです。。。

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この記事へのコメント

  • ゆけむり

    神田明神もじっくり見なければダメでしたね
    銭形平次の碑は全く気づきませんでした(^^;)
    あの日はもうダメって言うぐらい暑かったので、ウロウロするだけで精いっぱいだったのかもしれませんm(__)m
    2024年10月12日 12:25
  • 凡・ハヤト

    こんには。
    静かな神田も良いものですね。^^
    2024年10月12日 13:36
  • narayama2008

    こんばんは。

    銭形平次と言えば神田明神下ですね~(^^)
    平次親分と八五郎の石碑があるのなら、親分の恋女房お静の石碑もあればなあなんて思いました(^^;
    2024年10月12日 23:19
  • おぎひま

    ゆけむりさん、コメントありがとうございます。


    ワタクシは事前調査をせずに出かける事が多く、、
    後で見落としに気が付く事が多いです。
    でも、、ガッカリしません。
    現地で初めて存在を知るのも、大きなヨロコビですから。
    イイワケです。。。
    2024年10月13日 09:12
  • おぎひま

    凡・ハヤトさん、コメントありがとうございます。


    なかなか清々しいです。
    ニギニギしいのも、それはそれで良いんですけどね。
    2024年10月13日 09:13
  • おぎひま

    narayama2008さん、コメントありがとうございます。


    お静さんの碑は、、残念ながらありませんでした。
    都市伝説で、お静さんはフランス人説があるんですって。
    その理由は、、、、
    毎朝、親分を見送りながら
    「ジュッテモッタァ?」
    と言うからだそうです。。
    2024年10月13日 09:18
  • 山ちゃん

    今晩は!
    いや~あっ、神田明神下の平次親分の石碑があるなんて、架空の人物でも皆が知る人ですから粋ですね。こんな所で想像を膨らます気分に浸りたいものです。
    2024年10月18日 22:10
  • おぎひま

    山ちゃんさん、コメントありがとうございます。


    歴史上の人物でも、ホントは実在しなかったケースもありますが、
    今の人類の滅亡後、次の人類がこの石碑を発見したら、
    銭形平次は実在の人物だと考えちゃうかもしれませんね。
    2024年10月19日 11:27

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