メンソーレうらがわ・ブログ版【2】灼熱! レンタバイクで沖縄ツーリング!


2泊3日の沖縄社員旅行。。
過ぎ去った、バブル期の思い出話です。。。
旅行の幹事を仰せつかったものの、、、、
現地に着いて、初日の宴会をコナせば、もうメンドウなシゴトはありません。
後は、、、好き勝手に行動するのみ。
本隊ですか? テキトーに用意したバスツアーやゴルフなど、、
別払いオプションを満喫しているハズなのでした。

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毎度おなじみ、メインサイトからの転載シリーズですが、、、
ココから先は、前半を除いて原文は存在しません。要は書下ろし。。。
いずれにしても古いハナシですので、現状とは噛み合わない部分も多く、
現在の公序良俗に反している部分もあります。。
マヌケなバカ話と捉えて頂ければ幸いです。

======以下、本文(序盤は大幅加筆、後は書下ろし)======

翌朝。2泊3日の貴重な中日であるこの日は、
気を取り直して、、レンタルバイクで走るのだ!!! 
バイクを借りるのに那覇まで行くのはカッタルイので、
恩納村に一軒だけあるレンタルバイク屋をチェック済み。
フジイとタムラの二人が手際よくレンタカーを借りていて、ドライブに行くというので、
レンタバイク屋まで乗っけてもらう事にした。準備はバッチリ。。
意気揚々と、その店にはいると、、、
チンケだぁ!
並んでいたバイクは、原付スクーターがメインで、、、
その他は、ビラーゴ250と化石の様なホライゾン。
たった2台しか無いではないか。
ホライゾンは750cc。当時のワタクシはは限定解除しておらず、
選択の余地もなく、YAMAHAのアメリカンであるビラーゴ250を借りる。
お値段だけは一流で、レンタカーより遥かに高い。
「あのぉ、パンク修理セットは要りませんか?」
「はぁ?」
「沖縄の砂は貝殻まじりなので、舗装路のアスファルトも良くないんです」
「ふむふむ・・・」
「パンクした場合は引き取りに向いますけど、1万円頂きますよぉ」
「・・・・」
「パンク修理セットのレンタル料は500円ですが・・」
い・いるかっ!!
ビラーゴはチューブタイヤですぜ。
こんな炎天下で自分で修理させられて、500円も払えるか。
パンクしたら捨てて帰るわいっ!!

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なにはともあれ、海を左に見ながら時計回りに走る。
やっぱり島を一周するのがオヤクソクというものなのだ。
国道沿いの海でさえ、何とも言えない透明感!!
あちらこちらのビーチには、色とりどりの観光客の姿。
湘南あたりのゴッタガエシと違い、それぞれに思い切りリゾートしている。
そうなのだ!! 強い日差しあっての沖縄なのだ!!
これこそ健康的な姿ではないか!!
道も空いていて快適快適!!。

名護の街を通過して北上し、沖縄本島の最北端である辺戸岬に。
道路から岬までは、わずかばかりのダート。
パンクしたらマジに捨てて帰る訳には行かず、ソロリソロリと気を付けながら突端に到着。
さっそく海を拝むと、、、、
おおっ!! すぐ目の前に、巨大な黒いカタマリが。。
それは、どうやら与論島。。。こんなにも近いとは。
日本地図などを見ると、1枚に全ては収まりきらず、、、、
北海道と沖縄県だけは、スミッコに別枠だったりする。
なので鹿児島県の与論島と沖縄との距離関係は、なかなかピンとこないものではあるが、
こんなにも目の前だったとは!!
それもオドロキだったけれど、、、、
目を引くのは、巨大なヤンバルクイナの姿!
もちろん、造り物のハリボテで、、、展望台になっている。
よくよく見れば、、、、構造的な柱を樹木に見せて作った為、、
哀れヤンバルクイナは、胸に串が刺さったような状態になっていた。。
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基本的にライダーは、、ハジッコが大好きなのだ。
すでに、、、これ以上は北上する道も無く、、海沿いに南下を開始。
このあたりは沖縄本島でも最も開発されていない地域で、、、
近年まで存在が知られていなかった鳥、「ヤンバルクイナ」の生息地でもある。
日本離れした南国風ジャングルの中の道を走り抜け、、、
それでも至る所にゲート、そして「米軍基地。立ち入り禁止」の看板。
沖縄は基地だらけと言われるけど、まさにその真っ只中なのだ。
前日バスで走った国道沿いも、金網と広い空間のオンパレードだったではないか。
地下式弾薬倉庫の上に広がっている畑まであり、ソコを耕作している農家は
「万が一の時には何も請求しない」なる一筆を書かされての農作業をする毎日なのだそうだ。
そこまでしてキケンな土地を借りている訳ではなく、彼ら自身が地主だというのに。

沖縄市、、、、かつて「コザ」と呼ばれた市街に入る。
古ぼけた商店街、アルファベットの看板が目立つ。
基地に依存して生活が成り立っているのが丸分かりな。。
でも、、、生活の為には背に腹は変えられないのだろう。
そんな反発が爆発した事件が「コザ騒動」。
米兵がおこした交通事故の処理を巡り、納得できない住民側が暴徒化した事件だ。
そのような背景を漂わせながらも、騒動の4年後に沖縄市に改名され、地名が消えたコザ。。
さしたる名所も無く、観光地・沖縄というイメージからも取り残されてしまった街並みをビラーゴで走り抜ける。
道端で地蔵の様に座り込む老人の目には、そんなバイクがどのように写っているのだろうか。
などと
感傷に浸ってる場合では無く、とにかく暑い。。
国道を南下するうちに、すっかり周りは市街地になった。
目に入った地名は「南風原」。はえばると読むそうだ。
ううむ、いかにも沖縄チックな地名、、、こりゃ暑い訳だ。。。
ドップリと沖縄本島の南部に入り込んだらしく、、
ならば、「ひめゆりの塔」とか、そういうモノがあるあたりのハズで、、
その辺を目指してみる事にする。
ずいぶんテキトーなのは、、、、地図一つ持っていないからだった。。

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ひめゆりの塔とは、、、
沖縄戦の末期に、看護師として動員された沖縄師範学校女子部の「ひめゆり学徒隊」、、
240名中123名、、、戦禍の中で半数以上が命を落とし、、
その慰霊塔が、ひめりゅりの塔なのだ。
ひめゆり学徒隊以外にも、このような部隊は複数存在し、
いずれも同様な運命をたどり、、それぞれの慰霊碑があるとの事。
どうにか「ひめゆり平和祈念資料館」なる場所に着いたものの、、、
暑さにバテバテで、、もはや、ひめゆりの塔を探す気力もない。。
ヘロヘロと恩納村まで戻り、、、、初めての沖縄ツーリングは終わったのだった。。

レンタルバイク屋からホテルまでは、タクシーに乗った。
時刻は、すでに夕方、、、タクシーがホテルへのアプローチ路に入り込むと、、
見覚えのあるクルマとすれ違った、
あれはタムラとフジイが借りたレンタカーではないか。
乗っていたのはフジイが1人だけ。。。
まあ、レンタカーを返しに行くところとか、そんなもんだろう。
後で聞いたら、、、
2人はドライブの途中で2人連れのギャルのナンパに成功し、、
結果的には最後までヨロシクやったと自慢げだった。
「ワテらと一緒に来れば、イイ思いが出来たのに。。グフフフ。。」
などと言われても、、、、
夕方にホテルから1人で出ていくのを目撃しているので、
そのハナシは極めて疑わしいのだ。。
まあ、せっかくのリゾート地での武勇伝、、、黙っていてあげましょか。

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ひとっ風呂浴びて、この日にかきまくった大汗を流す。
2泊目は宴会は無く、、晩メシは各自が自腹で好き好きに食べる事になっている。
さて、、、ホテルから外に出るにも足が無い。
ホテル内の店でテキトーに食べようかと考えていたところ、、、
ワタクシ以外の2人の幹事を引き連れて、ヤツがやって来た。
いつの間にかイバり始めた、、グフフの添乗員である。
「どうします? 今日も那覇に出向きますか? グフフフフ」
2人の幹事も、ごもっともという顔をしてウナづいたりしているけれど、、、
ふざけるな!! である。
時間とカネか掛かっただけで、、なんら楽しい事も無かったではないか。
「那覇まで行くのはちょっと。。。。外に行くのならば、今日は名護がイイ」
思い付きで答えたワタクシ。
名護は沖縄北部の最大都市で、ココからなら10キロほど。
50キロ以上も離れた那覇の国際通りに向かうよりも、断然に近いのだ。
「判りました。そうしましょうか?」
グフフの添乗員がアッサリと応じると、2人の幹事も異存がなく、、
タクシーは、名護の街に向かった。

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予想通り、、名護には那覇・国際通りのような繁華街は無い。
グフフの添乗員も、心当たりのある店は無いらしく、
ポツンポツンと点在する店に顔を突っ込んでは
「食事も出来ますか? もちろんお酒も呑めて」
などと、その場でリサートしていた。
イイのよソレで。何か食えればアタシはイイの。
グフフなオネェチャンなんて要らないんだから。。。
「ココにしましょう! キッパリ」
少し広めなスナックというか、、飾りっけのキツい食堂と言うか、、
そんな店に、ドヤドヤと4人で入り込んだ。
アイソが良く、決してグフフではないオバチャンが作る手料理。
それがまた美味しく、、、酒もウマい。
これだ! これでイイんだ! 
ヘタに那覇なんぞに出向くから、ヘンな期待が湧き出してきてしまうに違いない。
もはやグフフな期待なんぞ、那覇港の沖合に沈んでしまったのだ。

ほどなく、カラオケの曲名リストが回って来た。
フツーの曲に加えて、、、沖縄ソングがやたらと多い。
それらの、沖縄言葉バージョンも豊富にあり、、、
ううむ。沖縄の夜を楽しむには、こういう場所こそが相応しいのだ。
などと納得するワタクシ。。
けっこうムリヤリだったりするものの、、そう思えば誰もがシヤワセではないか。
当然のように、誰かが歌った「ハイサイおじさん」。
ワタクシは、、聞きなれたその曲が、実は沖縄民謡では無く、、
いわゆる「ウチナーポップ」に分類される事を、初めて知ったのだった。

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その後、、、、なぁんにもグフフな出来事が無いまま社員旅行は終了した。。
オタノシミを満喫できたのは、タムラとフジイだけ?
どうやら、そのハナシは、、、やはり大幅に盛られていたのだった。
確かにギャル2名をナンパし、一緒にドライブはしたものの、、
それだけだったと、後にタムラが白状した。
「ホテルは3人相部屋なんだから、(ギャルを)連れ込める訳が無いでしょう!!」
だよねぇ。。
ある意味、グフフな思いが出来たのは、、、
現地の交通費が浮いたギャル達だけだったのかもしれない。。
あ、あと、、、グフフの添乗員も。
幹事の一人が「(添乗員は)案内してくれた立場」だから、割り勘から外すと言い出し、、
コイツは那覇でも名護でも、1円も払っていやがらないのだった。。

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この記事へのコメント

  • 凡・ハヤト

    おはようございます。
    沖縄には鉄道がないから、バイクで移動が一番なのでしょうね。
    機動力がありますもん。^^
    2024年08月05日 08:28
  • おぎひま

    凡・ハヤトさん、コメントありがとうございます。


    今はモノレールが走ってますが、都市部だけ。。
    機動力ならバイクがイチバンですね。
    ただ、、、暑かったです。。
    沖縄のレンタカーはEV車が増え、、
    充電がタイヘンみたいです。。
    2024年08月05日 09:00
  • narayama2008

    こんばんは。

    国内の社員旅行でもやはり沖縄となると2泊3日なんですね。
    もっとも私のいた会社、北海道への社員旅行がありましたが1泊2日でした・・・(^^;
    2日目の中日はバイクでツーリング、都会のような渋滞もなさそうだし、海も望めて気持良さそうですね。
    2024年08月05日 23:37
  • おぎひま

    narayama2008さん、コメントありがとうございます。


    北海道1泊はキツいですね!
    ホントに、オタノシミは夜だけみたいな。。。
    旅行ではなくシゴトでしたが、根室への日帰りをやりまして、
    ドエラく疲れました。。
    2024年08月06日 10:04

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