メンソーレうらがわ・ブログ版【1】社員旅行で沖縄へ! グフフな夜も待っている?


今年、マナムスメが高校の修学旅行で沖縄に行ってきました。
家族旅行で2回行ってますけれど、オトモダチとの沖縄は、
観光を越えた、サワヤカなオタノシミもあった事でしょう。
ちなみに、、、ワタクシの初めての沖縄は、ウン十年前の社員旅行。。
旅費はカイシャ持ち、、、古き良きバブリーな時代でした。
ただし、、たった2泊の弾丸ツアーで、、、
しかも、、、思いっきり気が重い事態になったのでした。。

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これは、毎度おなじみ、メインサイトからの転載シリーズ。
古いハナシですので、現状とは噛み合わない部分も多く、
現在の公序良俗に反している部分もあります。。
マヌケなバカ話と捉えて頂ければ幸いです。

======以下、本文(若干加筆・修正あり)======

「キミィ、ヒマそうだねぇ」
イキナリ、常務様に呼び出される。
「今度の社員旅行、沖縄なんだけど・・・・」
なんと、幹事を仰せつかってしまったのだ。しかもリーダー。。
決まっているのは日程と予算のみで、あとは全部やれとのこと。
いくつかの旅行社にデンワをしてみる。
時期は8月のアタマ、そんなにクソ暑い時期に沖縄を訪れる団体などは少なく、
どこもウエルカム状態だったのだけれど・・・・
た・高すぎるぅ!!!よ・予算オーバーだぁ!!!

それまでの社員旅行の資料を見ると、こういった団体は結構安く収まってるのである。
前回の11月の北海道の時などは、ホテル2泊付きで通常航空運賃より安かったりしてるのだ。
なのに、、、沖縄は殆ど定価ではないか!!!
どこかで、予算を増やさなければならない。
期待できる収入源は、、、、、ある。
こういった旅行のバヤイ、外注さんを大量に招待するのである。
モチロン招待される側は無料なのだ。
ただし、慣例的に、彼らは実際の旅費以上のオツツミ(ゼニ)を持参して来るのだ。
不参加の業者さんもモチロン持って来る。
気を許すと、それらは手品の様に、社長様のポッケに仕舞い込まれてしまう。
幹事が着服しちゃうケースも有るようだ。
うまく立ち回れば美味しい思いが出来そうでは有るが、今回は何としてもそれを旅費に回さねば足りない。
幹事3名で、作戦を練りに練る。
「オレたち、ハズレの幹事を任されちゃったなぁ・・・」
「それを言っても仕方ないじゃん。集合の時、社長の挙動に気を付けろ」

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旅行社は、N社に確定。
決め手となったのは、以下のセリフだった。
「ハイッ!大丈夫です。我が社はキッチリ予算をたてまして、幹事さんにはオイシイ思いをして頂きますよぉ!!!」
その一言が、様々な苦難に繋がってしまうとは・・・
このN社、トンデモないのである。
誰でも知ってる大手のクセに、手際は最悪!!
泊まるホテルを転々と変更され、搭乗するヒコーキがいつまで経っても決まらない有り様。
担当者を替えさせても、次のヤツもアホなのだ。
「すみません、ご迷惑をかけます。幹事様には、その分イロイロと用意させて頂きますので・・何をって?グフフフフ・・」
これで許してしまう、我々幹事もアホなのであった。

テキトーに現地の日程を組む。
モチロン中日は自由行動。
自分が勝手に出歩きたいのが一番の理由なのだけれど、なにぶん予算も無いからしかたが無い。
あとは別会計のゴルフやバス巡りをテキトーに用意。
それにしてもバカなカイシャにはマヌケな社員しか居ないものだと認識させられるのである。
いいオトナがにじり寄って来て
「ねぇねぇ!!オリは誰と一緒の部屋?。まさか○○君じゃないよね」
オッチャン!!あんた、修学旅行じゃないんだよう!!
万が一の場合を考え、飛行機は2便に別れるのだけれど
「あのさぁ、△子ちゃんと一緒の便にしとくれよう!!」
このワカゾーが!色気付きやがって!!!

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なんだかんだで当日の羽田空港。
まずはオツツミ回収が最大の使命である。
3人の幹事のうち2名が大声で集団を指揮し、いかにも自分が幹事である事を招待の業者さんにアピールする。
残る一人は社長をピッタリとマークし、直接社長に挨拶に来る業者さんに
「お疲れ様です!!幹事ですぅ!!」
などと挨拶し、手早くオツツミをもぎ取ってしまうのである。
作戦は成功し、オツツミはほぼ回収出来たようだ。
しかし、安心するのもつかの間・・
「おぅい!!幹事ぃ!!ルービ買ってこい!!」
口々にワガママをホザきまくる、社員ども。。。
く・くぬやろぉ・・・・
下僕あつかいしやがってぇ・・・
大汗をかきながら、「幹事さまの為のグフフ」に、この時点では期待を寄せていた3人なのであった。

那覇空港に降り立つ、本社と外注さんの東京勢。
ここで福岡から飛んでくる九州工場(熊本)の社員たちと合流するのだけれど・・・
にゃにおぅ?工場長の姿が見えない!!。
事務をやっている奥様が来ているのに、なじぇ??。
正解は無残だった。
バスで熊本から福岡空港に向った時には全員一緒だったのだ。
空港で待機していたN社の社員からチケットを受け取ろうとすると、何と4人分足りないのだ。
全くN社側のミスなのだけれど、ガタガタ言っても仕方が無く、、、、
キャンセル待ちの末3人だけは乗る事が出来、工場長は置き去りとなってしまったとのこと。
東京から同行している添乗員のむなぐらをつかむ。
「キ・キサマァ!!!」
「わ・私には事情がわかりませんよう!!」
「にゃにおう?そんな無責任な!!!」
「す・すいません。お詫びは後で・・・」
許すのであった。

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普段は物静かな紳士であっても、旅行、しかも団体となると人間性が変わるもので、
その境目は4人からとも5人からとも言う。
モチロン我がバカ社の社員も例外ではなく、口に出せない愚かな一行と化す。
そんな大迷惑な行動の数々を一気に省略し、恩納村のリゾートホテルに転がり込む。
恩納村とは沖縄本島の中央部、島が一番くびれている所で、那覇よりも名護に近い。
宴会が始まる。
「社員旅行には全員での宴会が付き物である」
といった、常務様からの勅命で用意したのだけれど、なにぶんゼニは無い。
ホテル内のレストランを借り切り、バイキング形式の立食パーティーが精一杯なのだ。
居並ぶオードブルには沖縄郷土料理のオの時も無く、我ながらここまで安くあげられた事に関心してしまう程である。
それでも、飲み物だけは飲み放題にした事が功を奏し、オヤジどもは満足げにガハガハと飲めや歌えの大騒ぎ。
我々幹事は・・・・
レストランのスミッコで、細々とヤキソバなどを食う。
決して虐げられている訳では無く、自らの意思なのだ。
これからの「グフフ」に備え、ハラだけ落着かせて準備は万端!!
お開き時間を心待ちにしているのだ。
こんな、水牛のションベンのような水割りを飲んでるバヤイではない!!

待ちに待った宴会が終る。
モチロン、「待ちに待った」は、「終る」にかかる言葉である。
日本語はムツカシイのだ。
ホテル内の飲み屋などに消えて行くオヤジどもの視線から逃れるように、柱の影に潜んでこちらに手招きをする添乗員。
待ってましたぁ!!
ソソクサとホテルのロビーを出て、タクシーに乗り込む4人。
「さぁ!行きますかぁ。行き先?当然、那覇ですよぉ!!」
暗闇の海っぺりを走り、やがてタクシーは高速道路に入る。
対向車さえロクに走っていない、存在価値を疑う様な高速道を延々とかっ飛ばし・・・
遂に、ギラギラうっふぅん的な国際通りに到着。
空港でのオロオロ顔から豹変し、一気に自信満々な薄笑いを浮かべる添乗員。
「さぁ、ここですよぉ!!」
ドヤドヤと店に入る。
おおっ!!なんとも高級な飲み屋なのだ!!
想像だけど、銀座あたりの成金オヤジの巣窟のような雰囲気!!
我々のリゾート衣装が思いっきり浮き上がっているではないか!!!
「いらっしゃいませぇ。」
一人一人にオネェチャンがつく。
おもむろにキンチョーする幹事3名。
一気に立場が逆転した添乗員は、余裕で我々を見下ろしながら
「まぁ、くつろいでくださいよぉ。グフフフフフ・・」
おおっ!!こりがグフフの正体かぁ???
違ったのだ。
グフフはこれからだったのだ。

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オネェチャンを交え、小粋なトークが弾み始めてしばし・・・
「ふぇJGりえじえR@CPうぇV」
文字化けではない。
オネェチャンどおしで、沖縄言葉で話し始めたのだ。
な・なんですとぉ???。
我々にはサッパリわからない。
その会話の後、、、、、
オネェチャンたちは、示し合わせた様に(示し合わせたんだろうけど)、我々と1対1になるように寄り添い
「ねぇ、私の事、気に入ってくれた?」
「な・なんれすかぁ・・」
「もし気に入ってくれたなら、一緒にどぉ??」
「い・いっひょにぃ?」
「○万円でいいのよ。ホテル代はあたしが持つから」
そ・そういうこつれすかぁ!!!

時が流れ、、、恩納村を目指す、我々を乗せたタクシー。。。
誰も口を利く物は居ない。
窓に流れる高速道の街燈を目で追いながら、それぞれ、心の中でつぶやく。
「くっそぉ。オプショナルなグフフは自腹かよ!!そんなカネ無ぇよ!」
「何の為に、わざわざ那覇まで行ったんだ。」
「オプショナルを拒否したあとの、あの気まずさは何だ!」
提案を断ったとたん、オネェチャン達は引きつった愛想笑いを残し、、、、
蜘蛛の子を散らすように消え去ってしまったのだ。
3人でチビチビとエチルアルコールを摂取するだけの時間。。。
カウンターでは、添乗員が店のママさんと親しげに話しながらバカ笑んでいる。。
き、、、きっさまぁ! この展開の、どこにグフフなお詫びがあるのぢゃ!
タクシーは、あのギラギラうっふんな国際通りをスタートしたとは思えないような、
ただただ漆黒の高速道路を、、悶々と疾走するのだった。。

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この記事へのコメント

  • 凡・ハヤト

    こんにちは。
    グフフな沖縄の夜の続きが楽しみです。^^
    2024年08月04日 11:49
  • narayama2008

    こんばんは。

    社員旅行の幹事を任されたのですか。
    旅行会社の選定など気苦労が絶えませんね。
    お疲れ様でした(^^;

    2024年08月04日 23:18
  • おぎひま

    凡・ハヤトさん、コメントありがとうございます。


    残念ながら、グフフな出来事はありませんでした。
    この沖縄の次の年の社員旅行は、草津1泊とショボくなり、、
    やがて消滅したのです。。。
    2024年08月05日 08:25
  • おぎひま

    narayama2008さん、コメントありがとうございます。


    苦労ばかりで、見返りはありませんでした。。
    まあ、タダで沖縄に行けたかと思って感謝しときます。。
    2024年08月05日 08:27
  • ゆけむり

    社員旅行の幹事で沖縄、オプションを断りましたか
    沖縄は別のグフフもあると聞いていますが、その地域には行かなかったんですね
    自分も社員旅行の幹事で札幌弾丸社員旅行を2度ほど決行しましたよ
    宴会の後はそれぞれ好きなようにすすき野を楽しんだんですが、かなり好評でしたよ(笑)
    しかし旅行会社の手違いで飛行機のチケットが取れてなく、最終的に工場長1人だけ置いてきぼりは気の毒でしたね
    まぁそれも良い思い出ですね
    2024年08月05日 21:54
  • おぎひま

    ゆけむりさん、コメントありがとうございます。


    当時は東南アジア、台湾、韓国、国内は沖縄、、、、
    どこに行ってもグフフなオプションは定番、、、
    そのようなイメージだったと記憶しています。
    サッポロはセルフ型ですよね。
    北海道の社員旅行では、ソコでヒドい目にあったやつがいました。。
    やはり、ススキノの客引きはヤバい模様です。。
    2024年08月06日 10:00

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