下鎌田あじさい公園が、その名を堂々と名乗れる季節になりました。
公園と言いつつも、、、遊具、ベンチ、トイレ、何一つありません。
実際のところ、、細長いだけの、ただの歩道なんですよ。
ただし6月になると、、この公園の本領を発揮するんです。
それは、あじさいの花。
何種類ものあじさいが植えられていまして、、それらが一斉に咲くんです。
ね、ね、まさにあじさい公園でしょ? でしょ?
ただし、、それ以外の季節は、、、
ただただヤブの中を歩く小道に変わります。。。
さすがに、それだけでは飽きられるからでしょうか。。
格言チックなものが掲げられているんです。
「少年よ、大志を抱け!」
BY クラーク博士。
若者を励ましている言葉として有名ですが、、、、
原文だと、文末に「この私のように」とつくんですって。
クラーク爺さん、なかなかナルシストです。。
いかにも王道的な、真ん丸なあじさい。
あじさいの種類を示す札も設置されているものの、
どれの事を言っているのかハッキリしなかったりするんです。
まあ、ワタクシには全て「あじさい」で良いです。
ムツカシい事は判りませんですし。。
「少年老い易く、学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず」
BY 朱子
若いうちから勉強しとかないと、すぐに年をとっちゃって学べなくなる。。
身に染みます。。。はい。。。正しい言葉です。。
中国のエラい儒学者のお言葉ですが、、、
近年になって、作者がハッキリしなくなってきたそうです。
何人かの作者候補が存在し、朱子センセーは最も可能性が低いのだとか。。
どなたの作品だとしましても、、、
すでにワタクシが手遅れなのは確定的です。。
ガクアジサイ、、、と、学成りがたいワタクシが認識している花です。
ホントの花は、、細かく密集した部分で、、
周りの花っぽいのは「装飾花」と名付けられたガクなのだそうです。
と、、その位の事は、学が成り難くても覚えました。。
「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」
BY 福沢諭吉
これは、諭吉さんがアメリカ独立宣言の中の
「全ての人間は生まれながらにして平等である」
を言い換えたものなのだそうです。
ただし、「みんな平等だ!」という理想論を主題として訴えた訳ではありません。
この言葉は、「学問のすすめ」という作品の中で、、、
「みんな平等なハズなのに、現実的には貧富の差があるのはなぜぢゃ!
社会への不平不満ばっかり言ってないで、勉強せい!!
その結果が貧富の差になるのぢゃ!」
そのように訴える為に引用した、マクラコトバなんですって。
部分的な切り取りで、言いたい事が変わっちゃう例ですね。。
これは面白いあじさいですね。
ガクアジサイの白いやつっぽい形状で、、ピンクの色が混じっています。
このあたりに「石化八重アジサイ」とか「アマチャ」とか書かれた札があるものの、、
どれの事を言っているのか判らないんです。。。
学問が足りません。。
「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」
BY 高浜虚子
これは、「春という区切りに、気合を入れて頑張るぞぉ!」
そのようにスナオに読めそうですね。他に意味は無さそうです。
ワタクシにとって、意外だった点は、、、、、
この方、、、オトコです。。
「虚子」は、、本名の「清(きよし)」への当て字らしいです。。。
これまたオモシロいあじさいですね。
ガクアジサイの装飾花を巨大化したような。
名前は、、やっぱり判りません。。。
そもそも、日本のあじさいはガクアジサイが原種で、
まん丸なのが亜種なのだとか。
鑑賞用に、、世界中で品種改良されているんですって。
「人間は考える葦である」
BY パスカル
「人間なんぞ小な生き物にすぎないが、考えることによって宇宙を超える」
それが、この言葉の主旨なのだそうですが、なんでタトエが葦なんでしょう。
例えばアジサイぢゃダメなのでしょうか。
数学者、そして哲学者であるセンセーですから、凡人には思いつかない発想なのでしょう。
なお、、、、ワタクシは「かんがえる あし」と覚えていたのですが。。。
植物としての「葦」の読みは、今では「よし」なんですって。
「あし = 悪し」に聞こえるので、「よし = 良し」に変えたのだとか。
ダジャレじゃないですか。。まったく哲学的ではありません。
ぶつぶつ。。
この公園の由来ですが、、、
もともと、この場所は駅の駐輪所だったんです。
ただし、雨ざらしだし、砂利敷だし、そもそも駅から300mも離れていますし、、
エラい不人気な状態だったんです。
駅地下に駐輪場が完成すると、入れ替わりに駐輪所としては廃止。。
その跡地利用として公園になったのですね。
「アジサイ公園」化するアイデアは、なかなか良かったと思います。
見応えがあるのは、ソレが咲いている時期だけですが。
格言のカンバンは、、、、オープン以来、ずっと変わっていません。。。
【下鎌田あじさい公園 過去記事】
下鎌田あじさい公園(東京都江戸川区)
下鎌田あじさい公園(東京都江戸川区)
「大学堂」発見! エッ、「うさぎ堂」?(江戸川区瑞江付近)
下鎌田あじさい公園、、、あじさいは、哲学? 文学? 的に楽しむべし!(江戸川区瑞江)
この記事へのコメント
凡・ハヤト
紫陽花、満開ですね。
雨が降ったら、花の色が変わるのでしょうね。
不思議な感じがします。
ジュン
色々な種類が植えられて楽しめますね
格言チック
美観が損なわれる
って私だけ
ponies
説明付きで改めて考えさせられました。
梅雨が遅いようですが雨に濡れたあじさいも綺麗ですよね。
narayama2008
梅雨入りももうすぐという事で、これからはアジサイの季節ですね~
「あじさい公園」の名の通り道の両側に様々なアジサイが咲くのですね。
格言チックなのがあるのは珍しいですね。
かにょにょ@横歩き
おぎひま
エッ?
アジサイって、雨で色が変わるのですか!
不勉強で、それは知りませんでした。。
雨の日に見に行きます。。。
おぎひま
格言のカンバンは、確かにあじさいと絡める必要性が判りません。
咲いていない季節のオタノシミ、、、
だとすれば、定期的に変えれば面白いと思いますが。。
おぎひま
梅雨が近づいてきましたね。
通勤時、ワタクシは駅まで自転車ですので、
雨が降るとメンドクさくて困ります。
この時期は、アジサイを眺めるルートを通って楽しみたいと思います。
おぎひま
あじさいに特化した公園を、誰が思いついたんでしょうかね。
その季節には見応えバッチリ、、
それ以外の季節は見ものナシ、、
とにかくフシギな公園なんです。
そういうのもあっても良いですよね。
おぎひま
キモチだま、ありがとうございました。
山ちゃん
いや~あっ、空梅雨でもアジサイが咲き始めると季節感を感じられますね。今では品種改良で色んなアジサイが楽しめていいですね。最近はカシワバアジサイなんてのを民家の庭でよく見かけます。
おぎひま
アジサイ、6月のオタノシミですよ。
ふむふむ、カシワバアジサイですか。
どんな姿なのかググってみたら、、、
おおっ! 球形にならないのですか!
ちょっとラシカラぬ形ではありますけれど、
これはこれでキレイだと思いました。