自宅リモートワークになってから、朝ドラを見るようになったカミさん。
ワタクシも、つられてチロチロと見ています。
この4月から始まった今回の朝ドラ「虎に翼」は、、、、、
日本初の女性弁護士、そして裁判官である三淵嘉子さんをモデルにした物語。
スタートして2週間、、、今の展開は、主人公が「明律大学」に入学したあたりです。
明律大学は架空の大学。モデルは三淵嘉子さんの出身校・明治大学ですな。
なのでドラマの背景には、明治大学界隈のモノがアレコレ登場します。
いずれも通勤時に寄り道できる範囲なので、、、ゆかりの地を覗いてみました。
ドラマの中の時間軸は、今のところ昭和6年(1931年)ですので、
それ相応の時代に合わせて、背景の映像は合成されていますけれど、
何度も映り込んでいるドーム型の屋根の建物は、ニコライ堂。
これは、ドラマのまんまの姿で実在しています。
主人公が頻繁に渡っているアーチ型の橋は、神田川と中央線を同時に越える聖橋。
写真奥の、一段高いアーチ橋がソレですね。
撮影には、八王子市の長池見附橋が使われていますけれど、、
舞台設定は、この聖橋なんです。名前も出てきました。
なお、、その長池見附橋は、、、
ココから4駅ほど新宿寄りの四ツ谷駅の近くにあった、四谷見附橋を移設したものだそうです。
これは聖橋の上からの、アキバ方向の眺めです。
今のドラマの舞台、、昭和6年現在では、、
中央線(オレンジの列車)は、すでに開通済み。
総武線(黄色の電車)の写真に映っている部分(お茶の水・両国間)の開通は、翌年・昭和7年。
なので、主人公が眺めたJRの2線の姿は、ほぼほぼこの通りだったかと思われます。
ただし、手前の丸の内線(赤い列車)が神田川を渡ったのは昭和31年ですので、
今のハナシの展開では、まだまだ先ですね。。
この写真は、聖橋からひとつ上流側の「お茶の水橋」からの眺め。
コチラの橋のほうが、明律大学(明治大学)からは断然近く、
主人公は、聖橋よりもお茶の水橋を活用していたのではないかと思われます。
ただしこの橋はアーチ橋では無いので、絵にならないと判断されたのでしょうか。。
もともと木製だったお茶の水橋は関東大震災で焼け、、昭和6年に再建されたそうです。
構造は、鉄骨製のラーメン橋。。。
いまいちロマンチックではありません。。
そんな お茶の水橋ですが、、、、
4年ほど前、橋の補修工事の為に路面のアスファルトを剥いだ際、、、
その下から、路面電車の線路が出てきたんです。
これは、昭和19年(1944年)に廃止された、都電錦町線の痕跡。
ドラマの中に頻繁に登場する都電、、ソレが実際にココを走っていた訳ですよ。
その痕跡が残っていたとは。。なんだか嬉しくなっちゃいますね。。
過去記事:
これまた何度も登場する、レンガ造りのアーチ。
かつて中央線の始発駅・万世橋駅が向かって左側にあり、その手前のガード下です。
東京駅のような、リッパなレンガ造りの駅舎もあったんですって。
今は万世橋駅は廃止(手続き上は休止)されましたけれど、
それでも線路としては現役で、中央線の列車が通過していきます。
廃駅となったのは昭和18年(1943年)ですから、、、
主人公も、何かしらの用事でホームに立ったかもしれません。
過去記事:
万世橋駅の開業は明治45年(1912年)なのだそうですが、、、
このあたりのレンガの造作は、なかなか細かく、そして威厳がありますね。
構造的には必要のないオカザリだと思われますけれど、、、
当時の職人さんのココロイキを感じます。
そして明治大学(明律大学)ですが、、こんなんなってます。。
明治大学のシンボリックな校舎は「記念館」と呼ばれ、
レンガ造りの初代(火災で焼失)、2代目(関東大震災で焼失)に続き、、
3代目は鉄筋コンクリート製ながら、「和洋折衷のグレコローマン奈良平安式」と評されたそうです。
そんな記念館も、老朽化を理由に平成8年(1996年)に解体されてしまいました。
今のビル(リバティータワー)が明律大学の校舎として使える訳が無く、、
外観は犬山市明治村の「北里研究所」や宇都宮大学の「峰が丘講堂」、
廊下は「名古屋市役所」など、、、、
ヨソサマの施設で撮影されています。
最後はコチラ。神保町の古本屋街。
主人公が六法全書を買うシーンで登場しましたね。
撮影はスタジオでしょうけれど、設定はこの界隈で、、
およそ130軒ほど、さまざまなジャンルの古本屋さんが集まっています。
近くに大学や専門学校も多々ありますから、良いお客さんで、
主人公も、神保町界隈にはフツーに出入りしていた事でしょう。
渋谷や原宿とは方向性が違いながらも、ワカモノの街だったのかと思います。
ウチのカミさんも、このあたりで学生時代を過ごしていますけれど、、、
果たして、いかなるセーシュンだったのやら。
ドキドキ。。
なお、、予算と日程の都合上、、、東京編以外はありません。。
この記事へのコメント
ジュン
今は全然観ませんが
色々と想像出来て楽しそうです
おぎひま
以前は「時計代わり」とも言われた朝ドラ、、
カミさんの影響で、ついつい見るようになりました。
どんなドラマでも、、馴染みのある地域が絡むと、
なんとなく気になってしまいます。。
yona
ドラマの初頭に登場した橋は、ロケは長池見附橋で行われましたが、聖橋の設定だったんですね。なりほど、だからバックにニコライ堂・・・
とっても失礼しました。
人気の明治大学は巨大ビルでびっくり。いったい生徒数何人?!
凡・ハヤト
朝ドラ、もうまったく観なくなりました。
おぎひま
明治大学は、4つのキャンパスを合わせて
学生さんは3万人ぐらいいるみたいです。
ちなみに、全国規模の日大は7万7千人。。
ワタクシの母校も、由緒ある校舎をブチ壊して高層ビルにしてしまいました。。
なんだかツマラないですね。。
おぎひま
「らんまん」までは見られていたのでしょうかね。
みーちゃんが出てましたし。
narayama2008
こんどの朝ドラ、ご存じの所がいくつか出てくるのですね。これからもどこが出てくるか楽しみですね。
私の地元の東大阪市は「舞い上がれ」の舞台でしたが、ドラマ前半こそは「あっ、あそこ知ってる」とか「行った事ある」というようなところがいくつか出てきましたが、後半はスタジオ撮影ばかりで、市内で撮ったと思われる場面がほとんど出てこなかったのは残念でした。
おぎひま
この界隈が登場するのは、主人公が大学を卒業するまでの期間だと思われ、、、
それまでのオタノシミかと思われます。。
舞い上がれも、そんな感じだったでしょうかね。
地名が、ズバリ「東大阪市」との設定だったのが良かったですね。
かにょにょ@横歩き
リバティビルの前身明治大学記念館。
この建物に馴染みのある世代です。最後は煉瓦が崩落するので網を巻かれていました。建て直されたら昔の面影を残したカッコイイハイテクビルになってました
おぎひま
なるほど、断末魔の記念館を見られたのですね。
その状態からさらに30年も保存してたら、
とてもタイヘンだったかもしれません。
カミさんは、実はOGなので思い入れがあったみたいですが。。。
山ちゃん
いや~あっ、朝ドラは見た事がないですが、設定場所が特定できると面白味が出てくるかも知れませんね。でも、時代錯誤があるでしょうから、変に編集されると違和感があるでしょうね。
おぎひま
まさにその場所だったり、そこをモデルにした場所だったり、
それがオモシロくて、ついつい見てしまいます。
撮影地が観光地になるケースも少なくないですね。
大河ドラマでも、それを狙って地元とタイアップしてますし。