セピア色の能登半島【1】北陸・断崖絶壁めぐりの旅。。


学生時代の一人旅を懐かしがるシリーズです。
先月の「セピア色の北海道」よりも半年前、向かったのは北陸方面。
夜行列車での車中泊を含めて6泊7日でした。
東京から大垣行きの夜行鈍行に乗り、、、
岐阜駅から高山本線に乗り換えました。もちろんそれも鈍行です。
下呂駅で途中下車し、路線バスで合掌村へ。
そこが、一番最初に立ち寄った観光地です。

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合掌村は、白川郷などから移設された合掌造りの家が並ぶ、
レプリカ的な合掌集落です。人は住んでいません。
ホンモノの白川郷にも寄る計画は立てられず、
その代理でココに来たんです。
20年ぐらい後に白川郷にも訪れ、合掌造りの民宿にも泊まりましたけれど、
この時はこの時で、特異な造りの家をキッチリと堪能した、、、
と思います。たぶんですが。。

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その後、列車で高山駅に移動し、街並みをホッツき歩きました。
当時も観光客でニギワい、、、
写真は色落ちしているものの、その光景は今と殆ど変わらないですね。
あえて言えば、、
行き交う人の服装に、少し時代を感じるかもしれません。。

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その日は富山駅近くのビジホに泊り、、、、
翌日はアチコチ周った後に金沢へ。
兼六園に着いた時にはドップリと日が暮れ、、
タイムアウトで中には入れませんでした。
泊まりは、金沢のビジホだったと思います。
記憶がイマイチ曖昧です。。

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翌朝から、意気揚々と能登半島に突入!
金沢駅から七尾線で羽咋駅、そこからバスで能登金剛へ。
日本海の荒波で削られた断崖絶壁で、能登半島国定公園に属する景勝地。
観光船で海食洞窟に突っ込んだりしました。
このあたりまでは、平和な観光だったんです。

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能登金剛の次は、同じく海食崖の「ヤセの断崖へ」。
松本清張の「ゼロの焦点」のクライマックスで登場する断崖絶壁です。
ただ、、能登金剛からヤセの断崖に向かう路線バスは存在せず、、
ワタクシは、行き当たりばったりのヒッチハイクにチャレンジしたんです。
哀願して乗せてもらった1台目、、その後に拾ってくれた2台目、、
それらを乗り継ぎ、関野鼻、ヤセの断崖と続く断崖絶壁へ。
なんだかんだとたどり着け、、世の中、どうにかなるものです。

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そのあたりも、20年後に再訪してみたところ、、
自殺を考え直させる文言の看板が林立し、オドロいた記憶があります。
「ちょっと待て!」的なやつですね。
今だったら、「あの画像(動画)データは、消してから来たかい?」なんてあったら、
いきなり冷静になったりしましょうかね。
ちなみに、、、、
関野鼻およびヤセの断崖は、2007年の能登半島地震で大規模な崩落が発生し、
景観的には、かなり貧弱になってしまったそうです。

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関野鼻からは路線バスが走っていて、それで門前と言う街へ。
そこでバスを乗り換え、七尾線の輪島駅に向かうツモリでした。
ところが、バスを乗り間違え、、、、
皆月という、イキドマリの漁港についてしまったんです。。
折り返し便で戻って来たものの、輪島に向かうバスは、2時間も後で、、
そこで、、またまたヒッチハイクをするハメに。
そのあたりの顛末は、ワタクシのメインサイトの
「青春の能登半島」をご参照くださいませ。
なお、そのページでは、輪島から舳倉島に渡ったように書かれていますけれど、
舳倉島に上陸したのは別の機会の旅でして、一連のハナシではありません。

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実際の計画は、輪島駅から別のバスで海沿いを走り、
能登半島の先端、禄剛崎(ろっこうさき)に向かうツモリだったんです。
ところが、乗り間違い騒ぎで、その便には乗れず、、
輪島駅→(七尾線)→穴水駅→(能登線)→珠洲駅→バス→狼煙
そのように、鉄道とバスを乗り継いで向かう事になりました。

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狼煙(のろし)は、禄剛崎のすぐ下の集落です。
泊ったのは、狼煙の民宿。
当時から、狼煙と言えばランプの宿が有名でしたが、
ワタクシが選んだのは、そうではないフツーの安民宿です。
だって、値段が。。。

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これが、禄剛崎、集落から登った高台になっています。
実は、能登半島の最北端でも最東端でも無いのですけれど、
海に突っ込むような断崖絶壁の岬で、ハジッコ感はココがイチバンです。
何とも言えな広々感がありまして、、ボォォォっと過ごすには最適ですね。

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これは、後にカミさんと訪問した際の禄剛崎。
長男坊が、まだ1歳でございます。
これも、かなり懐かしい写真になってしまいました。。

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禄剛崎からは、バス、能登線、七尾線を乗り継いで能登半島を離れ、、
金沢から北陸本線で福井県に入りました。
芦原温泉駅で下車し、バスで三国港に向かい、、
そこの民宿で泊まって、翌日は東尋坊へ。
ここもまた、海食断崖の名所ですね。
豪快な柱状節理の絶壁がウリで、国の天然記念物に指定されています。
なんだか断崖絶壁ばかり周ってますが、、、、
決して、旅立とうとしていた訳ではありません。

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断崖に囲まれた入江状のヘコミが、東尋坊と呼ばれるところ。
そういう名前のお坊さんが、ココに飛び込んだんですって。
ワタクシは、最初は崖の上からソコを眺め、、その後、遊覧船にも乗りました。
ホントは、乗るツモリは無かったんです。
崖の上から見下ろしていた時、たまたま入江の中に入ってきた観光船が
「おにぃさぁん! 飛び降りちゃダメだよぉ!」
船頭がスピーカーで叫び、、それに続いて船の中からは「ドワッハッハ」と笑い声。
ワタクシはイヂクリネタにされたんです。

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ハラを立てたワタクシが船着き場に押しかけ、、、
「おうおう! ヒトを笑いものにしやがったな!」
などと抗議をする前に、、
「あ、乗るの? 乗るのね。ぢゃあソッチでキップ買って」
「い、いや、、、そりわ。。。」
いつのまにか、観光船に乗せられてしまったんです。
それもこれも、良い思い出ですな。

この後、一乗谷を散策した後、、、
福井駅からの夜行急行「越前」に乗り、東京に帰ったのでした。

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この記事へのコメント

  • 山ちゃん

    こんにちは!
    いや~あっ、青春の一人旅はセピア色!いい言葉ですね(^_-)-☆
    大垣行の普通列車、乗り鉄の極めじゃないでしょうか?逆方向を一度は乗っておくべきでした(>_<)
    能登半島を一周するにはヒッチハイクでもしないと廻れないでしょうが、
    よく地理が頭に入っていましたね。
    2022年10月05日 15:11
  • おぎひま

    山ちゃんさん、コメントありがとうございます。


    大垣行きの夜行鈍行は、のちに「ムーンライトながら」
    などとカッコイイ名前をつけられた模様ですが、
    当時は「がきどん」でした。
    背もたれがほぼ直角の4人掛けイス。。
    今、再現されたとしても、もう乗る元気はありません。。。
    2022年10月06日 07:08

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