我が家の近くに、送電線の終点があるんです。
終点は一般家庭のコンセント? いえいえ、その部分は配電線。
ズラっと並んだ鉄塔を渡り歩くド太い線、、ソレが送電線です。
この先には送電線を引き継ぐ鉄塔の無い、ドン詰まりの鉄塔、、、
それを終点と表現してみました。
正式には、何というのかは判りません。。
↑の写真が、その終点の鉄塔です。
フツーの細い電線が映り込んでいて判り辛いですよね。
なので、ストリートビューの写真で確認してみましょう。(↓の写真)
こんな感じで、ずっと空を渡ってきた送電線は、
ココで全てが地べたに降りてしまっています。
降りた先には、何やら物々しい施設がありました。
いわゆる変電所です。
ここまでの送電線の電圧は66,000V。
そのままではキケンなので、フツーの街中の電線に配る前に、
このような変電所で6,600Vまで落とします。
各家庭には、電柱の上に乗ってる変圧器(ゴミ箱みたいなやつ)で、
100Vや200Vに落とされます。
施設の名前は「東京電力パワーグリッド 篠崎変電所」。
最初っから100Vや200Vで送ってくれば簡単でよい?
そうですよね。ならば変電所も要りません。
でも、そういう訳にはいかないんです。
専門的になりますので、その理由は割愛します。
この変電所の塀は、格子上になっています。
怪しい建物という印象を拭う為、中を覗けるようにしているのでしょうか。
江戸川区らしく、(かつては)地場産業の金魚の絵なんぞも描かれ、
なかなか風流な造りになっています。
でも、格子なので、、、近くで見るとスカスカ。。
何の絵なのか判らなくなったりもします。
でも、それはそれで面白いのかもしれません。
現に、ヘンなオッサン(ワタクシの事です)が、
ブログで取り上げて喜んだりしているんですから。
施設の中は無人です。
関係者以外の立ち入りも出来ません。
高電圧な環境に長時間いると、カラダにはヨロシくないそうですから。
むやみにドローンが近づいたりすると、制御不能になる事もあるんですって。
なので、この手の設備の30m以内は、ドローンの飛行は禁止です。
さて。国土地理院の地図を見てみましょう。
黄色矢印で示した工場みたいなマーク、、、
そこが、この篠崎変電所、そして終点の鉄塔の場所です。
変電所から、「÷」を連続させたような線が左側に伸びていますのが見えましょうか。
その正体は、送電線なんですよ。
国土地理院の地図には、そういうモノも載っているんです。
送電線にはマニアの方が少なくないらしく、、
子供の頃、送電線をチャリで辿ったなんて話も聞きました。
それは、ワタクシ的にもなかなか魅力的ではありますけれど、
今や、そのような体力も気力もございません。
なので、、、
せめて、地図で送電線を辿ってみる事にしました。
さて、コイツは何処まで繋がっていましょうか。
奥多摩のダム? 川崎あたりの火力発電所?
まさか、福島の原発へ。。。。
そしたら、、、、
終点の篠崎変電所から、わずか2Kmほど、、、
新中川を渡り、一之江駅を越え、葛西工業高校の手前、、
そのあたりで、地図上から送電線が消えているんです。
オレンジの矢印あたりですね。
これは、どういう事でしょう。
見には行けませんですので、、、
Googleのストリートビューの写真で確認してみました。
あんれまぁ、、、ホントに途絶えてますよ! 送電線が!
ものの見事に、ストンと終わっているぢゃないですか!
なぜ?
このような場所に、発電所があるとは思えませんですし。
調べてみたら、、、
この送電線は、ココから地中に潜っちゃったのでした。
送電線には、それぞれ名前がついていまして、これは「篠崎線」と言うそうです。
赤印の小松川変電所がスタート地点で、オレンジ印の地点までは地下を通り、
そこから、威風堂々と江戸川区上空に姿を現したと思ったら、、、、
わずか2キロほどで、、、終点の篠崎変電所です。
なんだか寂しい結末でした。。
これが、小松川変電所。
Googleマップの写真です。
ココから先に続く送電線が、いくつかあるのですね。
ならば、その一つは奥多摩の山までつながっているかもしれません。
機会がありましたら、追っかけてみようかと思います。
もっとも、地図の上でですが。。
篠崎線
読み:しのざきせん
所有:東京電力
電圧:66kV
区間:小松川変電所~篠崎変電所
総支持物数:11基
参考:
読み:しのざきせん
所有:東京電力
電圧:66kV
区間:小松川変電所~篠崎変電所
総支持物数:11基
参考:
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