2泊3日の、大忙しの九州北部巡り。
旅するヒトは、ワタクシ、長男坊、マナムスメの3人です。
大宰府にて、マナムスメの高校受験・合格祈願を終えた後、、、
今回の旅の最後の観光スポットに向かいました。
軽レンタカーのダイハツ・ムーヴは、松林の中をひた走り、、、
ナビの画面には、左右どちらも海が映り込んできました。
果たして行先は、、、、
まさかの富津岬でしょうか。。。。
そんな訳はありません。
博多湾に突き刺さった「海の中道」、、、
ソレを通り抜け、志賀島を目指しているのでした。
志賀島は、砂州によって九州本土と繋がった陸繋島(りくけいとう)。
歴史の授業では超序盤に出てくる金印、「漢委奴国王印」が出土した島ですね。
この道から左側が博多湾で、右側が玄界灘。
博多湾側に見える島は、能古島(のこのしま)ですね。
去年の11月に、カミさんとマナムスメがフェリーで渡っていますけれど、
特に何をするでもなく、「のこバーガー」を食べて帰ってきた模様です。
マナムスメは
「あの島に、あんな山はあったっけ?」
などとフシギがっていましたが、、、、
ただ、平らな部分でしか行動しなかっただけでしょう。
これが志賀島。
まん丸い島で、周囲は11km。最高峰は潮見山の168.9m。
特に予習もせずにやって来ましたので、
まずは、金印公園に向かってみましょうか。
金印にアヤカって、金運が全開になってくれると嬉しいのですが。。
ちなみに、、、、
島の名前の読みは、「̪しがじま」では無く「しかのしま」。
「か」にも「し」にも、濁点はつきません。
なので、島のゆるキャラっぽいやつの名前は「しかもン」。
「しか = 鹿」のダジャレで、さらに「くまもン」までパクってますな。
最後の「ン」がカタカナになっている事で、もうバレバレです。
まあ、大目にみましょうよ。。
位置関係は、こんな感じです。
中央が志賀島、その南が能古島、、、、
今回、カミさんが船に間に合わずに渡れなかった相島は、志賀島の北東。
玄海島は、志賀島の東側。後で登場します。
サラっとですけどね。。
ココが金印公園です。
天明4(1784)年2月23日、、、、
島の甚兵衛(じんべえ)さんが、このあたりの田んぼで見つけたそうです。
公園の完成は1975年。
今の形にリニューアルされたのは2018年との事で、
かなり最近なのですね。
金印とは無関係に高台になっていて、眺めはバツグンです。
これが、金印の外観。
1辺2.3センチだそうで、ずいぶん小さいのですね。
誤解されがちですが、この金印は、、
魏の皇帝が卑弥呼さんに送った記録が残っている金印とは別物です。
この金印は、記録がハッキリせず、、、
誰から誰に送られたものかも諸説アリアリ。
漢の皇帝が、日本の奴の国王に送ったものであると言うのが、現段階での有力な説だそうです。
一方、卑弥呼さんに贈られたとされる金印は、、、、
「送った」という記録が残っているだけで、現物は見つかっていません。
それが出土した場所こそが、邪馬台国だろうと言われています。
ウチの庭から出てきたら、どうしましょう。
金印広場の展望台に封印された金印、、、
もちろんレプリカです。大きさがお判りいただけましょうか。
いかがですかな、マナムスメさん。
何か感想を述べたまい。
この金印、インクはどこから補充するのかですって?
そ、それはシャチハタでんがな。。
金印公園のすぐ下に、無人販売所がありました。
置かれていたのは、甘夏とイチゴ、、、、
甘夏は4個で500円、、、
イチゴは「あまおう」で、500円パックと1000円パック。
あまおうは、ずいぶん安いような気がします。
マナムスメがソレを見逃す訳が無く、、
500円のパックを買いました。
あまおうといえば、福岡がご当地ですし。
やっぱり、金印よりもイチゴでしょう。
マナムスメは、かなりの確率で、、、、
金印公園を忘れても、イチゴは覚えていましょう。
金印公園のすぐ先に、蒙古塚がありました。
元寇は、文永の役(1274年)と弘安の役(1281年)の2回戦で、
1回戦の際、退却中に志賀島で座礁した元軍220人がココで全滅させられ、
その供養の為に造られた碑なのだそうです。
元寇は、「ボロ負け確定だった日本は、神風に救われた」などと誤解されますけれど、
実際は、元軍を武力で撃退しているのですね。
中国側に残る文書でも、そのように記されていて、
「いやぁ、カミカゼにヤラレましたわ。。」
なんてストーリーには なっていません。
そのあたりは、このブログでもコチラで解説しています。
ならば、なぜ神風ウンヌンってハナシになったのかは、、、
元寇は防御戦だったので、勝ったのに戦利品が何も無く、、、
鎌倉幕府は、戦った武士たちに恩賞を与えられませんでした。
与えようとすると、幕府の持ち出しになっちゃう訳ですから。
「せや! ワイらが祈祷したから神風が吹いた事にしたろ!」
そのように歪曲しちゃった結果です。
鎌倉幕府の滅亡の影には、このケチリもあったと言われています。
島を時計回りに進むと、、、、
玄海島が見えてきました。
700人もの人が住む有人島です。
2005年の福岡県西方沖地震では震度7を記録し、大きな被害が出ています。
博多港から35分。一周するのに徒歩1時間。
いずれ、機会があったら上陸してみたいですね。
島を一周したら、、、一番高い所に行きたくなるのがワタクシです。
ピークは、2等三角点のある潮見山。標高は168.9m。
でも、ヒドいヤブコギのバリルートになる模様で、、、
目標は、簡単に行ける最高点、、潮見公園に変えました。
アブナそうな場所は、アッサリと諦めるのもワタクシです。
コチラの標高も160mぐらいですから、あまり変わらないでしょう。
ホラ、ナゾのモニュメントもありますし。。
公園のテッペンには、展望台が設けられていまして、、、
上に昇れば、マチガイなく潮見山より高いでしょう。エッヘン。
自分がエラい訳でもないのに、とりあえずイバるのがワタクシです。
目の前に見下ろすのは能古島。
最高地点は195mなので、アチラのほうが高いハズなんですけどね。。
その奥の陸地は、まさに博多の市街地です。
ココに来るのに走ってきた、海の中道も見えました。
先端部分は、橋だけにしか見えませんですが、
そこまでの細い部分には、街があって鉄道まで走っているんです。
JR香椎線がソレで、先端の駅は西戸崎になります。
博多への通勤路線でもあるのか、1時間に2~3本と、案外と便数が多いのですね。
乗り換えがスムースならば、博多まで30分で着けそうです。
何やらバイクのエンジン音が響いているなと思ったら、、、
展望台のすぐ下に、モトクロスコースがありました。
「デンタンサーキット」と言うそうです。
バイク専用のコースで、なかなか楽しそうではありますが、、、
ワタクシには、オフロードコースでのヨロシくない思い出が。。。。
カミさんも、エンデューロレースで靭帯を切ってますし。。。
我が家はオトナシくしときます。。
まさにジャンプ中のバイクの撮影に成功!
これはなかなか縁起がイイぢゃないですか。
金印のご利益も期待できそうですね。
その前に、ヒルメシを。。。
取り急ぎ、志賀島名物を調べてみると、、、
「志賀島ドッグ」と言うのが出てきました。
おっ、イイぢゃないですか!
誕生は2021年、、、昨年ですか。
歴史は浅いながらも、そういうモノは後からついてくるものです。
ところが、、、、
道を見失っているうちに、、、いつのまにか、クルマは海の中道に。
要は、志賀島を出てしまったのです。
今さらUターンするのもナニですし、、、、
ああ、、志賀島ドッグはマボロシに終わるのでしょうか。。。
ところが、、、
人生ってヤツは、何気にリカバリーが効くものだったんです。
【2022.5.23 本文修正】
誤:しかしま
正:しかのしま
見習いパパさん、ご指摘ありがとうございました。
この記事へのコメント
見習いパパ
また、金印ドックというのが、人気で昔からありますよー。
おぎひま
「しかのしま」が正解ですね。
ご指摘ありがとうございます。
さっそく、本文を訂正させていただきました。
金印ドッグは、、、次回に登場します。。