父子3人、九州北部プチ巡り【9】恩讐の彼方の青の洞門、、、耶馬渓へ!(大分県中津市)


2泊3日の駆け足で周る、九州北部の旅。。
貴重な中日、、2日目の行先を決めるのに悩みましたが、、
まずは、poniesさんの記事を拝見して気になっていた関門海峡を選びました。
海外の旅、キャンピングカーでの旅、、今は乗り鉄の旅を続けられている、
我が家のアコガレのご夫婦です。
で、、、その後の行先に選んだのはコチラ、、耶馬渓です。
国語や道徳の教科書に出てくる、、、青の洞門、「恩讐の彼方に」の舞台ですね。
長男坊、マナムスメ、共に気になるとの事で、ならばとココにキマリですな。

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簡単に、「恩讐の彼方に」のストーリーのおさらいを。
強盗殺人を繰り返したオトコが反省し、了海と名乗る坊さんになりました。
罪滅ぼしの全国行脚の途中、多くの旅人が命を落としている耶馬渓という難所に着き、、
人々が安全に通れるよう、ソコにトンネルを掘ろうとココロに決めたのでした。
掘り始めて18年目の終わり、、了海を探してココにやって来たオトコ、中川実之助
父親を了海に殺された実之助は、、遂に親の仇を見つけ出したんです。
スナオに実之助に切られる事を選んだ了海でしたが、、、
【以下、ネタバレあり】
イロイロあって、トンネルが完成するまで待つ事になり、、
完成を早める為には自分も手伝う実之助。
苦楽を共にする事1年半。ついにトンネルは完成!!
了海が掘り始めてから、21年目の出来事でした。
もやは敵討ちなどどうでも良くなった実之助は、了海に縋り付いて号泣しましたとさ。
めでたしめでたし。

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物語に登場する坊さん・了海のモデルは、実在の人物の禅海和尚。
30年がかりでトンネルを掘ったのは実話だそうです。
自分一人で掘った訳では無く、托鉢で金を集め、石工たちを雇って掘らせたのだとか。
また、強盗殺人犯だったというのは作者・菊池寛の創作で、禅海さんは根っから良い人。
実之助も敵討ちも、「恩讐の彼方に」というフィクションの中のお話なんですって。

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物語は物語としまして、、、
このような険しい崖に人力で掘られたトンネルが存在する事、、、
それはマチガイのない現実です。
さっそく、その「青の洞門」に入ってみましょうか。
マナムスメさん、案内をよろしくお願いいたします。
開通したのは1763年(宝暦13年)、、260年前のトンネルに、GOGOGOGO!

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青の洞門を走り抜ける、バイクの集団。。
あのぉ、、、禅海和尚さま、、、
牛馬が大型車両だった時代に、けっこう大きめに掘ったのですね。
かなり直進的なライン取りもリッパです。
ずいぶん先見の明があります事。。

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フルコンのキャンピングカーも通って行くぢゃないですか!
これは、前出のponiesさんも通過したに違いありません。
ソコまで考えて設計していたのですか! 禅海和尚さま!
すごい! 凄すぎます!! 

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もちろん、、そんな事は有り得ません。。。
明治時代の末期、、、陸軍の日出生台演習場への経路として使う為、、
トンネルは大幅に削られ、高く広く拡幅されたのだそうです。
なので、禅海和尚の時代の原型は、大いに失われてしまいました。
それでも、ほんの数か所、そのまま残っている部分があるんです。

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ココがソレ。コンクリの階段を下ったところに、当時のトンネルの一部が残っています。
納得の狭さ!! そしてクネクネした感じ!
壁も半分ぐらいはコンクリで補強されていましたけれど、、
全く何も残っていないよりはマシですね。

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福沢諭吉さんが、地元・中津市の出身だそうで、、
この景観を守るために、土地を買い取ったりしたんですって。
それが無ければ、青の洞門は消滅していたそうですよ。

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トンネルの中にも、禅海さんの姿がありました。
まだ掘り続けているのですね。ゴクローさまです。
なお、青の洞門は、完成当初から
「人は4文、牛馬は8文」
の通行料を徴収したと言われていまして、、
それが事実なら、日本最古の有料道路になるそうですよ。
シッカリしてますね、禅海和尚。

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アナタはドチラサマでしょうか。
もしや、料金所の係員?
ウソです。バチを当てないでください。
反省してます。トンネルは掘れませんですけれど。。

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何か所か、明かり取り用の窓が残されていまして、
これは、禅海さん(もしくは雇われた石工)が掘った当時のまんまだそうです。
その窓からは、耶馬渓の流れが望めました。
耶馬渓は、「日本新三景」や「日本三大渓」にも名を連ねているんですって。
ちなみに、日本新三景は
大沼(北海道七飯町)、三保の松原(静岡県静岡市)、耶馬渓(大分県中津市)
日本三大渓は
こういう「三大〇〇」は、日本中にウナるほどありますね。。

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でも、、、フシギに思うのは、、、
対岸には穏やかな傾斜の土地が広がり、、、
アッチに道を作れば、トンネルを掘る必要も無かったりしませんか?
まあ、260年前は、地形も今とは違いましょう。
上流に耶馬渓ダムとかが無かった時代ですから、
この山国川は、もっと暴れた川だったんですよ。きっと。

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やややや!!
青の同門の駐車場の横断歩道に、ビートルズが!!
もちろんホンモノではありません。
中津市の本耶馬渓支所が作成した観光ポスターです。
歩いているのは、市の職員のOB、、元管理職の皆様なんですって。
衣装は自前だそうですから、ご本人たちもやる気満々だったのでしょう。
こういうのって、著作権上は問題無いのでしょうかね。
ま、まあ、大目に見てあげてくださいませ。。

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駐車場の脇には、甘味処 禅海茶屋なる茶店がありまして、
本格的な和菓子や抹茶のパフェなんぞが楽しめるそうです。
マナムスメが、それを素通りする訳がありません。
さっそく出向いてみるも、、、16時で閉店でした。。
無念。。
道の駅でオヤツでも買いましょう。。

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耶馬渓から日田に抜けるには、延々と山道を走った記憶しかありません。
ところが「中津日田道路」という、高速道路のような道が出来ていて、
しかも無料!! アッと言う間に日田に着いてしまいました。
ううむ。グーグルマップで調べた予想所要時間が、妙に早かった訳ですよ。
ワタクシどもがバイクで旅していた頃の感覚は、もう通用しません。
便利になったものですけれど、、、
その代わり、気がつかないままトンネルで通過してしまう絶景もある訳で。。。
まもなく、日田のIC。
バックに見えるのは、釈迦岳(1230m)でしょうか。
だとしたら福岡県の最高峰。九州百名山のひとつです。

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高速の九州横断道を、博多を目指して西へ。のち北へ!
急ぎましょう。
博多には、すでにカミさんが壱岐から戻ってきているハズです。
並走する山並みは、耳納山地。
耳納山(367.9m)、発心山(697.5m)、鷹取山(802m)、、、
それほど標高は高くないものの、東西に約30kmも連なる、盾のような山々なんです。

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稜線上には細い道が延々と続き、、、そこからの眺めが圧巻!
南側には山々が折り重なり、、、北側には眼下に広がる大平原。
振り返るたびに、正反対の光景が切り替わるんです。
このあたりに、中央構造線が走っていまして、
その活断層の境目が、耳納山地や筑後川な訳ですね。
違和感アリアリな光景は、見るべき価値もアリアリですが、、、、
オソロシく細いクネクネ道なので、、、
バイクなら楽勝でしたが、クルマの場合は覚悟が必要ですぞよ。

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この記事へのコメント

  • かっちゃん

    こんにちは
    「恩讐のかなたに」は実話とはずいぶん違うのですね。
    禅海さんは通行料を徴収して「日本最古の有料道路」にするなんて商才があったんですね。
    禅海さんのことだから通行料もいいことに使ったのでしょう。
    具体的な料金もわかっているのだから事実だと思いましょう。
    「青の洞門」行ってみたいな。
    2022年05月19日 10:22
  • ponies

    こんにちは。
    青の洞門は洞門の上に登る道が有り上ると落石防止の金網を
    固定してありました、とても眺めが良かったです。
    本耶馬溪、奥耶馬渓、浦耶馬渓と一巡しました、懐かしく
    思いながら拝見しました。
    2022年05月19日 14:30
  • おぎひま

    かっちゃんさん、コメントありがとうございます。

    禅海さんは、物語の中でワルモノにした菊池寛の事も、
    きっと許している事でしょう。
    「青の洞門」、、、、ぜひぜひ、ご覧になってください。
    ただし、、、他のものとの抱き合わせが良いですね。
    単独では、、、ちょっと。。
    昔のキケンなクサリ場ルートも、まだ通れるみたいです。
    2022年05月21日 10:43
  • おぎひま

    poniesさん、コメントありがとうございます。

    やはり行かれてますよね。
    洞門をくぐるキャンピングカーを眺め、
    そのように確信いたしました。
    我が家も、いずれ軽キャンをゲットして訪問したいです。
    2022年05月21日 10:45

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