列車、飛行機、船、クルマ、、、、そしたら次はバイクでしょう。
アチコチ走り回っていれば、多少のマシントラブルは避けられず、、
それは覚悟の上ですが、、、ヤバい時はヤバいです。
ツーリング先でバイクがオシャカになっちゃったとか、、
そういうハナシもありますし。
幸い、ワタクシはソコまでには至っていません。。
それに近い事はありました。
1998年のGW、九州ツーリングの際に、そのピンチが訪れたんです。
大阪までは自走し、南港から名門大洋フェリーに乗ったワタクシ。
翌朝、北九州行に上陸した後は、林道を繋ぎながら南下。
天気は、あいにくの雨模様でした。
奥日田スーパー林道を延々と辿り、熊本県の菊池市あたりで、、、
パリーンと、何やら聞いてはイケナさそうな音が!
同時に、リヤブレーキが全く効かなくなったんです。。。
バイクを止め、恐る恐る覗き込むと、、、
リヤブレーキの軸を押さえる金属板(赤矢印)が割れているではありませんか!
これでは、絶対にブレージが効く訳がありません。
しかも、、、この金属板は、ハブ(後輪の軸受け。緑矢印の部分)と一体ですから、
割れが広がってハブに至れば、完全に走行が不能。。
押し歩きさえも出来なくなりましょう。
走行中にソレが起これば、シムかもしれません。
ど、どないしまひょ。。
とりあえず、20kmほど先の熊本市街を目指し、リアブレーキ無しで自走しました。
バイク屋さんに向かった訳ですね。
都合よく、この部品の在庫があるなんて期待してはいませんですけれど、
当時、我がバイク・TW200は街乗りアンチャン達に大人気となり、
どの店に行っても、必ず実車がある状態だったんです。
片っ端からバイク屋を周れば、一軒ぐらい、実車から部品を外して売ってくれる店がないかと。。
それが、ワタクシのモクロミでした。
大都市・熊本市にはバイク屋が何軒もありましたけれど、、
やはり、その部品は在庫など無く、実車から外してくれる店などありませんでした。
まあ、冷静に考えれば、、そりゃそうですよね。。
部品を外した時点で、そのバイクは新車では無くなってしまいますから。
後から部品をつけ直して「新車」と称したら、たぶん問題になりましょう。
その場で、新車を丸々買っちゃえば良かった?
ナイスアイデアですけれど、、、それはそれで、イロイロと問題が。。
結局、熊本市内のバイク屋さん巡りは壊滅状態で、、、、
フロントブレーキだけを頼りに、阿蘇のキャンプ場に潜り込んだのでした。。
翌朝、、、まず目指したのは大分市。
東京に帰るフェリーは宮崎県の日向からの出航ですので、
ツーリングを中断して帰る事も想定し、宮崎に近い側に移動したんです。
国道57号をトボトボと東に進んでいると、、途中でバイクの解体屋を発見!
そこに立ち寄ってみる事にしました。
廃車になったTW200があれば、部品が手に入ると思ったんです。
営業時間前なのか休みなのか、事務所には人の姿がありません。
積み上げられたバイクを眺めていると、、
フイに4WD車、、トヨタのランクルが止まり、オヂサンが話しかけてきたんです。
「ソコでなにをやってる?」
オイラ、怪しいもんぢゃないよ!
などと妖怪人間のように答えながら、事情を説明するワタクシ。
ランクルおぢさんは、
「判った。なだばオレに着いてこい!」
そう告げると、、おぢさんのランクルは、大分市街方向に走り出しました。
ランクルおぢさんが止まったのは、大分市内のYSPのバイクショップ。
店長らしき御仁と親し気に会話するランクルおぢさん。。
オロオロと、ソレを見守るだけのワタクシ。
「イイでしょう。やりましょう!」
まぢすか店長!? ホントですね!!
もう聞いちゃったから、やっぱダメはダメですよ!
この店には、街乗りアンチャン向けのTW200カスタム展示車が存在し、
それの部品を外し、我がTWに着けてくれると事でした。
展示車なので、どのみち新車としての販売はしないからイイよ! ってな感じです。
店としては、「展示車から部品を外す」、「(ワタクシのバイクに)着ける」、
そして、「(後で)新しい部品を展示車に着け直す」の3度手間。
まずは、そんなメンドクサい事を引き受けてくれた店長に感謝です
それは、お得意様のランクルおぢさんの仲介があってこそでしょうから、
ワタクシに声を掛け、連れて来てくれたランクルおぢさんにも大感謝です。
もし解体屋を通過していたら、、ランクルおぢさんとは会わなかった訳で、、
その偶然にも、大いに感謝しましょうか。
そして、、、
元々はオフロード車であるTW200を、街乗り用に流行らせてくれたアンチャン達、、
アナタタチにも感謝しなければなりませんですね。
だって、その展示車が存在したからこその成り行きでしたから。
この記事へのコメント
山ちゃん
いや~あっ、とんでもないアクシデントに遭われたんですね。
よくぞ前ブレーキだけで走り、修理可能なお店まで辿り着けましたね。
そんな運があったから、今のおぎひまさん家族が存在するんですね。
おぎひま
このバイク、後輪はドラムブレーキで、
もともと、利きが悪いんです。。
でも、全く無しになったのには、タマベました。