この点、何の点、、、基準点。。。


街の地面に潜む境界線を見てきましたが、、、
埋められているのは境界標だけでは無いのですね。
そこには、いろんな「点」を示すモノもあったんです。
「都市再生街区基本調査 国土交通省」とある、この丸いやつは、、、、
市街地・密集地の地籍を調査しておき、
災害時や再開発などの際に、基準となる点なのだそうです。

NEC_3510.JPG

こいつは「地籍多角点」。
これも地籍を調査する際の基準となる点なのだそうです。
境目を示すだけの境界標と違って、ムツカシくてサッパリ判りません。
とにかく、役に立っているのですね。
ゴクローさまです。

NEC_3509.JPG

これは「三級基準点」とあり、設置者は江戸川区です。
やはり、測量の時に何らかの基準となる点なのでしょうけれど、、、
なんだか、あまり面白くありません。

NEC_3516.JPG

コチラは殆ど同じ形状ですが、、
都が設置したもので、「3級 公共基準点」とありました。
どうせなら、標高なんぞも書いてくれると楽しいのですが。。

NEC_3517.JPG

コチラは「道路整備工事(神田神社前)」とあり、
神田明神の表参道の脇に埋まっていました。
この道路の舗装を直した記念なのでしょうか。施工業者名もあります。
いろんなモノが埋まってますね。。

NEC_3531.JPG

どうせなら、もっと面白い点を見て見よう、、
例えば、街中の三角点とか。
などと思ったのですが、カイシャの最寄りの三角点を調べたら、
「本丸」(旧江戸城の本丸 標高29.59m)、、
または「大学」(東京大学の敷地内 標高53.01m)、、
そのあたりまで出向かねばなりません。
とてもカイシャの行き帰りや昼休みに行ける場所ではないので、、、
「水準点」を探してみる事にしました。
水準点は、山などの標高を決める際の基準になる、
無くてはならないリッパな点です。
御茶ノ水駅の近くに1等水準点があるとの事で、
さっそく出向いてみると、、、

NEC_3521.JPG

コ、コレっすか!!
マチガイは無いのですが、、、
フタに隠されてしまっていて、何にも判りません。
アリガタき水準点さまがオワシマシますと言うのに、、
その説明書きすらありません。
ココの標高は17.0989m。「交4 神田駿河台」という1等水準点でした。

NEC_3520.JPG

このままでは、ますますツマリませんですので、、、
別の水準点を探してみました。
コチラは「17-002 湯島1」なる1等水準点。
医科歯科大の裏手に位置し、標高は20.2959m。
本郷通りの歩道の花壇に埋められていました。

NEC_3527.JPG

1等水準点のハズでしたが、、
本体には「二等」と刻まれていますね。
とにかく、その姿を見せてくれているだけで満足しときます。
ちなみに、、、
最も高い所にある水準点は、群馬・長野県境に位置する渋峠の2171mだそうです。
今でも、山などの標高の測量は、水準点を活用しているそうですが、
GPSの普及とともに、いずれ役目を終えてしまうのでしょうか。
せっかく見つけたんですから、まだまだ活躍してくださいな。
ただの遺構となってしまっては、寂しいですもの。。

NEC_3529.JPG


領土問題!? 地籍調査隊がやって来た!
モンクなし! ココが境目、、境界標

この記事へのコメント

  • alice

    おはようございます。
    水準点は三角形の性質?を利用してGPSで
    山の高さを測量してると聞いた事がありますが先日、山の名前は忘れてしまいましたが(笑)高さを競っている三山がありまして…
    人工衛星の電波を受信して高さを測るGNSS
    とか呼ばれるもので測っていました。
    詳しくは理解してないです、私、汗
    おぎひまさんの探求心は凄いですね(*^ω^*)
    2020年12月03日 07:58
  • おぎひま

    aliceさん、コメントありがとうございます。

    複数の山の高さ比べは、GPSで可能なのでしょうね。
    要は、どれだけ突き出しているかの比較ですから。
    ただ、山の標高となると、海水面からの高さなので、
    どこをソレと定めるかで数値が変わってしまいます。
    潮の満ち引きで山の高さが上下したら困るので、
    その基準となるのが水準点、、、
    ワタクシは、そのように解釈しています。
    2020年12月03日 08:48
  • 山ちゃん

    今晩は!
    いや~あっ、街中には色んな基準点なる物があるんですね。
    現在は、GPSで判るでしょうから、水準点も三角点も必要なくなりつつあるようですね。
    2020年12月03日 20:52
  • ゴリライモ

    こんばんは~
    基準点とはまさに測量の基となる点で、各基準点の中心の十字には世界測地系というX、Yの座標値や標高が割り振られています。
    またその座標値と基準点の写真が整理された「点の記」という資料が役所に保存されており、工事の際に資料として施工業者に渡されます。
    土木工事などの図面には構造物の設置位置に座標値が示されており、街中にある基準点を頼りにして測量を行い構造物を設置する点を割り出します。
    その際、1点だけでは座標の位置が正解なのかが不明なため公共基準点(既知点)を2点使って正確に割り出します。
    GPSが普及する以前は基準点を基にしてトランシットやレベルといった測量機器と巻き尺とスタッフ(箱尺)で測量していたのです。
    四角い棒を持った人を三脚のついた機械で覗いていたあの光景です。
    1級水準点はmm単位の精度を持っているため蓋をして大切に保管されているのです。
    なので、そんな街の中に大切な点があることにちょっと驚きです。
    長文失礼致しました。。。
    2020年12月03日 21:59
  • おぎひま

    山ちゃんさん、コメントありがとうございます。

    三角点で、モゲたまま放置されてるのもありますもんね。
    あるいは、ブッシュ化して全く視界が開けていないとか。
    でも、モニュメントとしてでも保存して欲しいです。
    2020年12月04日 06:25
  • おぎひま

    ゴリライモさん、コメントありがとうございます。

    お詳しいですね。おシゴトで関係されているのでしょうか。
    フツーに気が付くのは登山の時の三角点ぐらいですが、
    これからは、少し注意してみようかと思います。
    棒とスコープのコンビ、、居ましたよね。
    2020年12月04日 06:30

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