真夏の磐梯山【5】磐梯山のテッペンで郷愁を叫ぶ。。(福島県猪苗代町・磐梯町・北塩原村)


「コ」がハビコる夏休み。。
アウトドアならば安全ではないかと、、会津磐梯山を目指した我が家。。
磐梯山の大きな特徴は、山腹にパックリと口を開いた巨大爆裂火口ですね。
これまで何度も見上げてきた そのフチに、遂にたどり着きました。
引き続き、山頂を目指す訳ですが、、、
天候が、だんだんアヤシくなってきたんです。。。

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火口のフチの絶景ポイントを過ぎると、徐々に勾配が楽になりました。
殆ど横移動のアップダウンが、思いのほか長く続いたと思ったら、、、
再び登り坂が現れ、ソレをコナしたところに道標がありました。
お花畑を経由するコースとの分岐点です。
山小屋のある弘法清水は、もう間近ですね。
お花畑は帰路に回して、小屋を目指しましょうか。

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横移動の300mですから、ほどなく弘法清水に到着!
ココには、山小屋が2軒並んでしたした。
手前が「岡部小屋」、奥が「弘法清水小屋」。
いずれも軽食と休息だけの小屋でして、宿泊は出来ません。
【時刻は9:21。絶景ポイントより1:05】

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これが、地名にもなっている弘法清水。
水は、無粋なエンビ管から出てきますが、、、
オソロしく冷たく、そして美味しい水ですよ。
石碑には「4合目」とあるものの、
磐梯山は山頂が5合目なんです。
なので、、、決して、まだまだ先が長い訳ではありません、
もうひとフンバリですね。。

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ココから山頂までが、今回のコースでは一番の急登となります。
地図上のコースタイムでは25分とか30分とかですから、、
パパっと登ればササっと着きましょう。
それを励みに、いざ出発!
ガスってきてしまい、、展望がヤバそうなのが気になるところです。。
【弘法清水出発 9:36】

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ところが、展望どころでは無く、、、、
いきなり雨が降ってきました。。
道は細く、、、そして急で、、
カッパを着るような場所も見当たりません。。
ガスの中での山小屋から山頂への急登は、なんとなく蓼科山を思い出しつつ、、、
ソチラのように、岩を這うような登りでは無いのが救いです。
そして、どうにか山頂に到着。。
三角点の脇に立つ、マナムスメ。
雨やら疲労やら、そして寒さまでも重なってか、、不機嫌さがアリアリと伝わってきます。。
【時刻は10:07。弘法清水より0:31】

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続いて、祠の前で記念撮影。(一番↑の写真)
改めて、この写真を見ると、、、
マナムスメは、もはや苦悩の表情で写っているんですよ。。
シャッターを押す時間を待つのも耐えられないらしく、、
「もうヤダ! こんなところに居たくない!」
などと、相当なオカンムリ。。
磐梯山の名が書かれている看板のタグイを探したかったのですが、
もはや、それどころでは無さそうです。。
マナムスメさまが本格的にキレたら、二度と登山には来ないでしょう。。
すると、、
すぐ下に、避難小屋のようなモノがあるぢゃないですか!
あ、あそこに行ってみよう! 中で休めるかもしれない!
ところが、、、ニジリ寄ってみると、、、
それは、弘法清水の岡部小屋が営む売店で、
この日は、営業していませんでした。。
扉が全て閉ざされていて、立ち入る事など出来ません。
そもそも、そのようなスペースすら無さそうです。

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その隣に、「磐梯山頂」とあるカンバンを発見!
直ちにモデルさんを要請するも、、、
すでに苦悩の表情を通り越し、、般若の様相のマナムスメ。
ああ、この写真が、何年も残るのね。。。
我が家の旗、、、ではなく、マスクの映り込みもイマイチながら、
撮り直しが許される状況ではありませんでした。。
そんなマスクは、、、雨、汗、吐息の結露、、、
そしてヨダレでグシャグシャですよ。。

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山の姿を、かなりの広範囲から見る事が出来る磐梯山は、
裏を返せば、それだけ頂上からの眺望もスバラシいと言う事でしょう。
でも、、、今ココに、ソレはありません。
上から見下ろすハズだった断崖絶壁も、この通りです。
見えませんから、、この下が絶壁であるというのも想像ですが。。
どうにか一瞬でも晴れ間が見えないか、、などと期待しつつも、、
マナムスメのイラつきは極限に達した模様です。
「オウチに帰りたい!」
な、なんと言いましたか? アナタ!
それは、何かが気に入らない幼児の、定番のキメ台詞。
アナタが2歳の時、夜景を見に行った函館山で、、
大いにソレを叫び続けてくれましたっけ。。
その時が最後かと思っていたのに、まさか中1になって再び。。。
お久しぶりぶりですね。。判りました。。帰りましょう。。
山頂の滞在時間は、、わずか4分でした。。
【下山開始10:11】

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下山中、足を滑らせ、、、
手足がドロドロになり、ますます不機嫌なマナムスメ。
弘法清水で、ドロを洗い清めてくださいませ。
このあたりは、雨が降った形跡がありません。
ホントに頂上だけだったのですね。。
【時刻は10:43。山頂より0:32】

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「本日限定20食(山菜入り) なめこ汁 自家製味噌使用 ¥400」
岡部小屋に掲げられていたハリガミです。
これには、山頂に向かう前に気が付いていまして、、、
山頂から戻ったら、ソレを頂戴しようとココロに決めていたんです。
我が家は、、カミさんともども「限定」の文字に弱いんです。。
ちょっと早いけれど、ヒルメシ用に持参したオニギリも、一緒に食っちゃおうか。
などと思ったのですが、、、

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怒れるマナムスメさま、、ココでのヒルメシを拒否。。
なめこ汁も要らないというのです。。
一刻も早く下山したいという事なのかもしれませんが、、
食い物が絡むと、トォチャンも譲歩ばかりは出来ません。
結局、、、
なめこ汁だけ、ワタクシとカミさん2人で頂いて、、、
ヒルメシは下山中に適度な場所でという事になりました。
サラダは、小屋からのプレゼント。。
なんだかワケアリっぽい両親への配慮ではなく、、
全ての客へのサービスでした。ありがとう。。

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カミさんに、オヤクソクの手ぬぐいを買い与えましょうぞ。
岡部小屋と弘法清水小屋、それぞれザインが異なります。
カミさんが気に入ったのは岡部小屋の手ぬぐいでした。
なお、山岳バッチも、それぞれ別のデザインで、、
それは弘法清水小屋のほうがカッコイイ、、というのは、居合わせた登山者の意見です。。
なお、どちらの小屋のトイレも、携帯トイレを購入しての持ち帰り式。
仮設トイレを使うスペースは、、、
岡部小屋は小屋内、、弘法清水小屋は屋外の仮設テントでした。
使用後のモノは、、八方台登山口に回収ボックスがあります。

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手ぬぐいを買っていると、、、
売店を眺め、物欲しげなマナムスメ。。
どうした。キミも手ぬぐいがほしいのか?
ちがうの。はなしを聞いて。。
欲しかったのは、チョコレート。
ブルボンのアルフォートを売っていたんです。。
わかったわかった。トォチャンに任せなさい。
これで、すっかり機嫌を直したマナムスメ。
チョコで家庭内平和が戻るなら、安いものですよ。
ところが、、、
マナムスメったら、これをキッカケに、、
ますますナゾ行動に出るのでした。

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【我が家のコースタイム】
八方台登山口→(0:28)→中ノ湯→(0:05)→裏磐梯スキー場分岐→(0:15)→
火口のフチ(絶景ポイント)→(1:05)→弘法清水→(0:31)→磐梯山山頂
→(0:32)→弘法清水


弘法清水小屋 公式サイト:

岡部小屋は、公式サイトがありません。


この記事へのコメント

  • ponies

    今晩は、磐梯山登山ご苦労様でした。
    我が家はきつい山は途中で引き返すことが有るんですが
    磐梯山は引き返すことなく2回頂上を極めました、天気にも
    恵まれ360度綺麗に見渡せました、弘法清水の美味しい水が
    記憶に残っています、思い出がよみがえりました有難うです。
    2020年09月12日 19:42
  • おぎひま

    poniesさん、コメントありがとうございます。


    そうですか、2回登られましたか。
    絶景に恵まれて何よりです。
    我が家は、展望的には敗退ですので、
    2回目があるかもしれません。
    2020年09月13日 10:13
  • 山ちゃん

    こんにちは!
    いや~あっ、山頂での展望がなかったのは残念でしたね。
    おまけに、雨まで降って来て娘さんがご機嫌斜めとは泣きっ面に蜂でしたね。
    せめてもの救いは、弘法清水の美味しい水でしょうか(@_@;)
    2020年09月13日 16:46
  • おぎひま

    山ちゃんさん、コメントありがとうございます。

    天気には勝てませんので、仕方ありません。。
    確かに、弘法清水は救いでしたが、、
    下山後のビールもウマかったです。
    マナムスメにとっては、チョコが救いだったかと。。
    2020年09月13日 19:20

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