浜田山でのお見舞いを終え、コミュニティーバスで下高井戸に着いたワタクシ。
ここは、ワタクシが生まれ育った街なんです。
その懐かしき探索を前に、腹ごしらえ。。
行き先は、さか本そば店でキマリでしょう。
この街で生まれた子供は、みぃんなココのソバやドンブリを食べ、、
そしてシッカリとオヂサンになったのですから。
並んだ2軒のビルの1階部分をブチ抜いた構造で、
その結果、店内は妙に広いんです。
入り口もそれぞれのビルにありまして、
北側は「おそば」のノレン、、、
南側は「お食事処」の看板が掲げられています。
さすが、さか本そば店の総本山ですね。
この店で修行した弟子が大岡山、蒲田でノレンを受け継いだのを筆頭に、
孫子の店も増殖して、70店を越える「のれん会」を形成しているのだとか。
コドモの頃は、そのような話は知りませんですから、
ワタクシにとっては、あくまでも地元の蕎麦屋さんですが。
メニューのサンプルがあるのは北側の入り口。
丼モノから中華まで、多彩です。
天丼1150円、かつ丼、親子丼、牛丼は850円、
中華そばは600円、タンメンは750円、、
嬉しい事に、みそラーメン750円もあるんです。
注目すべきは、この「さか本丼」950円。
屋号を冠したこのドンブリの正体は、、、、
天丼、かつ丼、開花丼(豚を使った親子丼)の3種盛り!
ドンブリものの王者を競う者共が、一つのゴハンの上に同居しちゃっているんですよ。
コレは、ワタクシの時代には存在しなかったハズです。
実は、これを考案・発売したのは八幡山店なんですって。
グループの会合で発表したところ、
下高井戸の本店をはじめ、多くの店でも次々と採用したのだとか。
テッペンにグリンピースが乗るのが、さか本流。
ワタクシ達は、そういうモノだと思って育ちました。
店内に入ると、、、
まず、目に付くのが大量の舌代。
その数は、、軽く100を越えています。
これらの全ての食材が、ホントに確保されているのでしょうか、、
3か月通えば答えが判ります。
それ以外にも、ハリガミも多々あります。
レシピも、店主のアタマに全て入っているのでしょうか。
その場の思いつきだったりして。。。
年代モノのシャンデリア。。。
もう何十年も前からあるような気がしますが、
そのあたりの記憶は定かではありません。
実際、店内で食べるよりも、出前で食べたほうが明らかに多かったと思います。
この店の電話番号の下4桁は「1098」で、
コレをゴロ合わせで「とっきゅうや(特急屋)」と読ませ、
出前迅速をウリにしていたんです。
かつて、我ら土着民も
「さか本で出前でもとる?」というよりも
「とっきゅう屋で出前でもとる?」、、
なんてのがフツーだったような気がします。
さて、さか本丼が登場しました。
味噌汁とお新香がついて950円。
150円の加算で、そばもつけられます。
グリンピースが乗っていないのがショックではありますが、、
わざわざソレを指摘するのもオトナゲないですよね。。
気を取り直して、乗せられたモノを確認しましょうか。
ドンブリの奥がカツ丼エリア。
キッチリと、カツ1枚分が乗っています。
手前が開花丼エリア。
親子丼の肉を、鶏から豚に変えた感じです。
それらの上にオワシマシますのは、海老天。
これまたフルサイズのヤツが、デーンと横たわっていました。
ああ、なんて神々しい姿、、、、、では無いですね。。
何気にゴテゴテしてて忙しなく、、
正直、バッちくも見えましょうか。。
カツに至っては、コロモが脱げちゃったりしていますけれど、、、
それでも、、、、コレこそが、さか本の味!
繰り返しになりますが、
この界隈のコドモ達は、みんなさか本のドンブリを食ってオヂサンになったんです。
ワタクシはツユだくなカツ丼が好きで、ソレがフツーだと思って育ったのも、、
全て、さか本の責任です。
かつて、、主に出前を担当していたジャイアンツ帽の兄さんがいまして、
その兄さんはオヂサンに進化し、、、今や店主なのだそうです。
それには、たいへんオドロきました。
だって、、、ねぇ。。
この日はお休みなのか、あるいは出前に出たのか、、
その姿が見えなかったのが残念でなりません。
この店の面白いところは、、、この看板をご覧ください。
「店内は広いので 休憩に御利用ください」
これは凄い事ではないですか?
民間の商店が、休憩処を引き受けちゃってるんですよ。
実際に、オババが休息していたりしますもの。
クツロいでるうちにオナカがすき、何かを注文、、、
そんな流れを期待しての作戦なのかもしれませんが、、
ここはひとつ、とっきゅう屋さんの心意気だと解釈しようぢゃないですか。
それにしても、、、なんともナツカシのヒトトキでした。
グリンピースだけは無念です。。。
店舗情報:
この記事へのコメント
ゴリライモ
おぎひまさんは下高井戸でしたか。
ワタクシは同じ沿線の千歳烏山の生まれです。
今、なんでも作ってくれる食堂って少なくなりましたけど、それにしてもこの店の万能っぷりはスゴイですね。
「店内は広いので休憩に御利用下さい」笑
いやぁ、土地に根付くってこういうことなんでしょうね。
スゴイ。
おぎひま
そうですか、烏山うまれでしたか!
急行停車駅で羨ましいです。。
もし、烏山に足を運ぶ用事ができましたら、
烏山にも、さか本そば店があったハズです。
ぜひとも、お試しを!