所用の為、長男坊と2人で大阪にやって来ました。
日本橋のホテルで一夜を過ごし、、、、、
ワタクシは、ウン十年ぶりに南海電車に乗ったんです。
行き先は大仙陵古墳、、、いわゆる仁徳天皇陵。
世界遺産登録が決まった「百舌鳥・古市古墳群」を見るツモリですね。
おいおい、古墳巡りが所用か? ですって?
ちがうの。話をきいて。
大阪に所用があるのは長男坊で、、
トォチャンはただの付き添い。ヒマ人なんです。
という訳で、、、
長男坊が所用をコナしている間、トォチャンはお散歩。。
南海高野線の三国ヶ丘駅に降り立ちました。
駅は、前方後円墳である仁徳天皇陵の丸い部分のすぐ脇あたりに位置します。
駅前のカフェも、思いっきり古墳にチナンでますね。
その裏手に、小さな丘がありますが、、、
それも古墳でした。
「源右衛門山古墳(仁徳天皇陵陪塚ち号)」と言いまして、
「源右衛門山古墳(仁徳天皇陵陪塚ち号)」と言いまして、
仁徳天皇の家来か一族の墓だと言われています。
このように、主人の墓を守るように密着する古墳を「陪塚」と言い、
仁徳天皇陵は、10個程度の陪塚に周囲を囲われているんです。
すぐに、仁徳天皇陵に着きました。
と言っても、、、これでは何だか判りませんですよね。
仁徳天皇陵の本体は3重の堀に囲われていまして、
この小川のようなのが、1番外側の堀。
2番目の堀との間の土手はジャングル化していまして、
その先の様子は見えないんです。。
まるで山の中の細長い池を見ているような。。
なお、コチラサイドはビッシリと住宅地です。。
再び陪塚が登場。
塚廻古墳です。
この古墳は、宮内庁が陵墓(皇室関係の古墳)に指定し忘れた為、、
地主らによって発掘されてしまい、、、
出土品の所有権を巡って、地主と国とで大モメした歴史があるそうです。
いろいろムツカシいのですね。。
そんな過去の騒ぎを知ってか知らずか、、
広大な無人のジャングルと化した天皇陵の中からは、
フシギな鳥の鳴き声ばかりが聞こえてくるんです。
木の枝の上に止まる、サギのようなデカい鳥。
キミィ、ソコは関係者以外立ち入り禁止ですぞよ。
鳥はOK?
いいなぁ。。
「前方」の部分のハジッコに来ました。
向かって右は「後円」のほうに向かう堀、、
左は、「前方」の部分のハジッコが続いています。
でも、、、
地面から見たって、全く形状が判りませんですよね。
それでは、案内板で確認しましょう。
「前方」のハジッコが、現在地。
でも、3重の堀に阻まれ、、、、
「前方」も「後円」も、古墳の本体は全く見る事が出来ないんです。
イイカゲンに、緑に濁った堀もジャングルも見飽きてきましたよ。
すぐ後ろには、倍塚の収塚古墳。
公園の一部になっています。
これも小さいながらも前方後円墳でして、、
前方の部分が、コッチに向いている感じです。
仁徳天皇陵とは、全く真逆な配置ですね。
仁徳天皇陵の前方部分に沿って、さらに進むと、、、
前方部分のド真ん中あたりに、拝所がありました。
ココだけが堀や土手が切り開かれていまして、、
鳥居の向こうに見えるのは、遂に姿を現した仁徳天皇陵の本体です。
ソチラもジャングル化していまして、、
とても人造物には見えません。
古墳の最高地点は、後円部の39.8mだそうです。
これは、2番目の堀。
やはり、やっと姿を見せてくれた感じですね。
一番その側の堀よりはリッパに見えます。
コレが見えるのはココだけ。
なお、一番内側の堀は、鳥居のすぐ後ろになりますが、
2番目の堀の手前からは立ち入りが出来ず、、、
その姿は見る事が出来ません。
この2番目の堀にも、鳥の姿。。
余裕をカマして、立ち入り禁止ゾーンに入り込んでいます。
だから、鳥は関係なし?
さいですよね。。。
拝所の入り口の所に、航空写真がありました。
向かって左手の、木々が切れ込んでいる部分が拝所です。
しかし、、、ねぇ。。
クフ王のピラミッドや秦の始皇帝墓陵と並んで「世界三大墳墓」などと称しても、、、
この拝所からの眺めだけで海外からの客を呼んだって、
なんだか、見る人に脱力感を与えるだけのように思えます。
ワタクシは、そういうもんだという予備知識がありましたけれど、
それが無ければ、ガッカリした事でしょう。
函館の五稜郭タワーのような、上から望める施設が欲しいところですよ。
少しでも高い所から覗けるビルでも無いかと思ったら、、、
やややや! 古墳の南方に、塔のような建造物が!
アレですよ、アレ!
正体は不明ながらも、ソコを目指してみると、、、
それは、天皇陵に隣接する大仙公園の中にありました。
「堺市平和塔」という建物で、高さは60.5m。
太平洋戦争の慰霊塔との事でした。
塔の中に入る、唯一の扉がコチラ。
もちろん施錠されていまして、勝手に中には入れません。
入ったところで、果たして天皇陵が見下ろせるかどうか。。
どうしても仁徳天皇陵を上から見下ろしたければ、、
堺市役所の21階展望ロビー(高さ80m)が一番マシみたいです。
ただし、緑のカタマリに見えるのが精いっぱいで、
天皇陵の本体が、キチンと鍵穴型に見える程では無さそうです。。。
この記事へのコメント
山ちゃん
息子さんは学校関係に用事があるのかな?
親父殿は世界遺産の仁徳天皇稜の見学とは、何と高尚なお出かけでしょう。
恥ずかしながら、関西に住んでいても仁徳天皇稜には一度も行った事がありません(>_<)
やはり、タワーのような高台から見ないと全貌が判りませんよね。
おぎひま
長男坊の所用はナニではありますが、、
とにかく、トォチャンは堪能できました。
仁徳天皇陵は、所用先に近かったので出向いたものの、、
平面からでは、、ちょっと物足りませんですね。。
やっぱり、タワーの建設に期待したく思います。