2019夏休み・鳥海山編【3】最高峰・新山(2236m)は岩だらけ。。

鳥海山への登頂を目指し、千蛇谷の雪渓を渡る我が家。
異様に涼しく、ココまでの汗だく登山がウソのようですよ。
雪上に張られたロープを目印に、ソロリソロリと雪渓を横切ったら、
そこからは、「もう登るしかない」急登が待っています。。

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大きな石と言いますか、、小さな岩と言いますか、、
そんなのがゴロゴロっとした道が、ひたすら続きました。
御室小屋のスタッフが「(お盆でも)アイゼンが必要」と言った湯ノ台ルート、
実際に、アイゼン持参でソコを登った人に聞いたところ、
「アイゼン無しの人も登ってた」
との事です。ただし、
「そういう人は、雪渓は横切るだけで、登りはハジッコの岩の箇所」
「我々は、デコボコの無い雪渓を登れてラクチン」
だったんですって。なるほど。
この千蛇谷でも、雪が残っていれば同じ事になるのでしょうかね。
現状の雪量では、ラクチン出来る区間はアッという間です。

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千蛇谷を遡上する道は、、最初は比較的緩く、、、次第にキツく。。
最後のほうは、衝立状に迫ってくる感覚です。
とにかく一歩、もう一歩、ひたすら一歩。。。
頼もしいのはマナムスメ。
「小休止する?」
「そんなヒマがあったら登ろうよ!」
いつのまに、こんなに強くなったのか、、、と思ったら、、、
後で聞いたら、トイレをガマンしてたんですって。

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御室小屋に到着!!
大物忌神社が主体で、山小屋が副業だそうですが、
建物の規模は逆です。
それにしても、よくぞこの地に建てたと感心しちゃいますよ。
ココまで来れば、もう鳥海山を制覇した気分です。
さあて、ヒルメシを食べましょうか。
その前にトイレ?
どうぞ、ごゆるりと。
【御室小屋13:09。千蛇谷の雪渓より1:31】

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ヒルメシはカップヌードル。御室小屋で買いました。
お湯つきで500円。場所が場所なのでノンプロブレムです。
ビールは350缶で700円、コーラは500ボトルで500円でした。
合計2700円、、、
下界で買って、水やストーブと共に担ぎ上げる事を考えれば、
ヘタレの我が家にはアリガタい事ですよ。

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小屋の裏手には、最高峰の新山2236mが迫っています。
ココまで来たら、ソコまで登らない訳にはいきません。
荷物もストックも置いて、飲み物だけ持参でチャレンジする事に。
ストックは、邪魔になるだけだと言われました。

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小屋にあった案内板は、こんな感じです。
山頂の東側と西側、二つのルートがありまして、
小屋のオススメは西から登って東に降りるルート。
登り30分、下り20分との事でした。
西のオタノシミどころは「切通し」、東は「胎内くぐり」だそうです。
【登山開始 14:04】

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何ですか、登山道など無いぢゃないですか!
折り重なる岩また岩に、ペンキでルートが書いてあるだけ。。
オチャメな小人さんになって、ケルンを登ってる心境ですよ。
新山は、砕け散った溶岩ドームなのだと言う事を思い知らされます。

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まさに、岩石アスレチックですね。
アッという間に高度が上がっていきます。
眼下にはさっきまでラーメンを食っていた御室小屋。
あの時はシヤワセでした。。。

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ココが切通し。
岩の間を潜るだけの牧歌的な光景を思い描いていましたら、、
ほぼ垂直の降下移動も込み込みでした。


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山頂から見下ろす、最後のよじ登り。
もう少しですぞよ! ココまで頑張りたまい!
それにしても、、、
溶岩ドームも、ココまで粉々にならなくても良かったのに。

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遂に、新山の山頂に到着。
5人も揃えば、足の踏み場もなくなる岩の上でした。
周りにも、似たような岩峰があったりしまして、
むしろ、ソッチのほうが髙いようにも思えます。
でも、標識のあるコチラが山頂という事で。。
【新山山頂 14:42。御室小屋から0:38】

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谷を挟んだ反対側に見えるのは、七高山2229m。
新山を囲む外輪山の最高峰になります。
目と鼻の先に見えるものの、、、、
外輪山の稜線までの道が急なガレ場なのが、よぉぉぉぉく見えました。。
とにかく狭いので、山頂での長居は無用。
とっとと降りましょう。
【山頂出発 14:45】
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帰りの東ルートの見せ場、胎内くぐりです。
いわゆる岩穴通過ですね。
危険なポイントでは無いものの、、ココを通過する感はすれ違いは不可能です。
東ルートを登ってきた山ガールさん、待たせちゃってごめんね。

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東ルートは、登ってきた西ルートに比べてずいぶんラクチンでした。
よじ登り的な箇所も少なく、、、
道半ばで雪渓まで降り立てば、あとはフツーの登山道ですね。
安全第一ならば、東ルートの往復が良さそうですよ。
最悪なのは、西ルートの下り、、、これは避けたいところです。
【御室小屋 15:15。新山より0:30】

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御室小屋に帰還しました。
そうそう、まだお参りしていませんでした。
鳥海山大物忌神社(ちょうかいさんおおものいみじんじゃ)は、
山小屋の奥にオワシマシます。
ご神体は鳥海山で、国家の守護神、そして農耕の神様なのだとか。

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コチラは撮影禁止ではありません。
気象状況が厳しい高山のテッペンですので、入り口が小さく造られ、、
それで、なんだか秘密めいた構造になっています。
大物忌大神さま、、、ここまで無事にお導き頂きましてありがとうございました。

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さて。
あとは晩ゴハン、、、
日本海へのサンセット、、
暗くなってからの天体ショー、、
イロイロなオタノシミが待っています。
そのあたり、そして山小屋の状態は、次回に続きますです。

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【我が家のコースタイム】
鉾立駐車場→(0:11)→鉾立展望台→(1:19)→賽の河原→(0:47)→御浜小屋
→(0:20)→扇子森(御田ヶ原)→(0:11)→御田ヶ原分岐→(0:20)→七五三掛
→(0:16)→千蛇谷分岐→(0:19)→千蛇谷の雪渓→(1:31)→御室小屋
→(0:38)→新山→(0:30)→御室小屋

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この記事へのコメント

  • 山ちゃん

    こんにちは!
    鳥海山の登頂おめでとうございます。
    鉾立から6時間で登頂とは素人じゃないですね(^_-)-☆
    新山の様子が変わっているように見えます?以前は大岩の上だったと記憶しているのですが?
    夕食と夜の天体ショーも気になりますね^^
    2019年08月30日 15:59
  • ゴリライモ

    こんばんは~

    前日の記事で山登りって景色がいいし楽しそうだなぁ、と思い、今日の記事の残雪やガラガラのとんがった岩場をみてナメたらいかんぜよ、と気を引き締められました。
    きれいな景色を見るためには危険な難所を乗り越えていかねばなりませんな。
    いや、それにしてもよい景色、スバラシイ!
    2019年08月30日 21:50
  • おぎひま

    山ちゃんさん、コメントありがとうございます。

    おかげさまでどうにかたどり着けましたが、
    地図のコースタイムからはベタ遅れ。。。
    おハズカシい限りです。
    新山のテッペンは、正確には岩が積み重なったというよりも、
    周りからボロボロと崩れている最中の大岩なのだと思います。
    2019年08月31日 07:24
  • おぎひま

    ゴリライモさん、コメントありがとうございます。

    ヘタレな我が家は、本格的にキケンな場所には立ち入りません。。
    せいぜい、アスレチックレベルまででしょうか。
    良い景色を眺めて、ウマいビールを飲む、、、
    それが第一の目的です。。
    2019年08月31日 07:27

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