須走口からの富士山登頂を目指し、、、
7合目の山小屋・太陽館で一夜を過ごした我が家。
ソコソコ及第点だった天候は前夜までで、、、
早朝から強風と断続的な雨に晒されるハメになりました。。
完全装備で、、、とりあえず行けるとこまで行きましょうか。。
須走口の登山道は、富士山の東斜面にありますから、
1年中、どこからでも御来光が拝めるそうです。
ただしソレは、当然ながら晴れた日の限定でして、、
この日は、下界も上界も何も見えません。(↓の写真)
明るくなってきた空は、ただただガスったホワイトアウトです。。
【登山開始 5:36】
やっぱり登り始めはキツいですね。
視界も悪いだけに、尚更ですよ。
そういう時は、大倉尾根で会得した「牛歩作戦」に限ります。
コツコツと登ていれば、やがて目的地に着きましょう。
その甲斐あってか、ノンストップで本7合目に到着です。
ココの山小屋は見晴館。標高は3200mです。
もはや富士山以外に、この標高を越える山は存在しません。
【時刻は6:05。7合目から0:29】
ガスの中を淡々と登っていくと、前方に灯が。。(↓の写真)
8合目の山小屋のソレの模様です。
本来ならば、目と鼻の先に見えるハズなんですけどね。
やっぱり、何かしら目標があったほうが励みになりますよ。
8合目、下江戸屋に到着!(↓の写真)
標高は3350m。
ワタクシの自己最高記録(吉田口の8合目。3250m)を超えました。
ココから、吉田口の下山路と合流でして、、、
大人気のルートですから、イッキに人が増えましたよ。
登山者数を比べると、須走ルートの8.6倍。。
確かに、見た目もそのくらいの感覚です。
団体さんが多く、、、なんだかメチャクチャですよ。
登り優先といったマナーも関係なしでヒシメキあっているんです。
休憩する場所もなく、、、
そのまま本8合目を目指す事にしました。
【時刻は6:36。本7合目から0:31】
本八合目・上江戸屋(胸突江戸屋)に到着!(↓の写真)
ここからは吉田ルートの登山路と合流になります。
下山路とは分離されますので、混雑度は少しマシになりました。
しかし、、団体様のイデタチにはオドロくばかりです。
100均で買ってきたような半透明のビニールカッパ、、
耐久性は大丈夫なのでしょうか。
ポンチョのようなモノを羽織っているだけで、
下半身がズブ濡れになっている人も居ます。
0℃近いんですよ。ヘタしたらシム事になりますよ。
足が濡れるのを防ごうとしているのか、
スニーカーに靴下代わりのコンビニ袋を履いた御仁まで。
人事ながら、大いに心配ですって。
【時刻は6:52。8合目より0:16】
すぐに、トモエ館に到着。(↓の写真)
同じく本8合目の山小屋でして、標高は3400m。
8合目と、あまり標高差は無いのですね。。
カミさんが
「スキーウエアの人が居る!」
などとオドロいていましたが、
ポンチョやコンビニ靴下よりは遥かにマシですよ。
少なくとも耐寒性や耐久性はバッチリでしょう。
なぜスキーウエアーと判ったかと言いますと、、
リフト券ホルダーが着いていたんですって。
【時刻は6:54。上江戸屋より0:02】
次は最後の山小屋、8合5勺(はちごうごしゃく)の御来光館ですね。
あと100mほどでソコに到着するかと思ったら、、、
ドンガラガラガッシャァン!!
いきなりビカっと光り、すぐに激しい雷音!!
雨も弱まって視界も回復しつつありましたから、
ビックリすると共に全く想定外でした。
長男坊いわく、、、、
落雲との距離は、光と音の差1秒当たり360mだそうです。
という事は、、720mくらい? これはヤバし。。
御来光館の土台の石垣を這うように進み、
どうにかソコに到着。。。
同時に雨脚も激しくなり、、、
我が家の富士山登頂は、最大のピンチを迎えました。
【時刻は7:10。本八合目より0:16】
御来光館はフロアにブルーシートを敷き詰め、
登山者達を迎え入れてくれました。(↓の写真)
何か買った客しか入っちゃダメなんて事は言いません。
雨は強まったり弱まったり、、、、どうなっちゃうのでしょう。
ただし、、、
不思議な事に、雷はあの1発だけなんです。
その後は、ピカリともゴロリともいいません。
1発だけで精力を使い果たしちゃったんでしょうか。
少しばかり明るくなり、雷音もアレっきり。
外の様子を見ると、、、
次々と登り始めている人々の姿が見えますよ。
ううむ、ならば我が家も行きますか。
【登山再開 7:44】
カッパを叩きつける雨音が、ときおり強まりまして、、、
これは、アラレ状のモノが混じっていますな。
もう山頂までは山小屋はありませんので、
ソレを避けるモノはありません。
頑張りましょう。
9合目の鳥居が見えてきました。(↓の写真)
コレを頂上のソレと勘違いし、ヌカヨロコビする人も少なくないのだとか。
鳥居の上に、小さなお社がありました。
迎久須志神社(むかえくすしじんじゃ)と言うのだそうで、
頂上の久須志神社の前衛みたいなモノでしょうか。
ココがホントの9合目ですな。
標高は3600m。須走口山頂までの距離は、残り僅か400mです。
【時刻は8:01。8合5勺より0:17】
その残り400mが、なかなかキツいです。
急に傾斜が増し、溶岩の段差をエッチラオッチラと登って行かねばなりません。
空気の薄さや蓄積した疲労によって、余計にシンドく感じられましょう。
でも、ココまで来たら前進あるのみ。
塔ノ岳・大倉尾根で培った牛歩作戦をフル活用ですよ。
たとえ超低速でも立ち止まらずに1歩1歩を重ねれば、
必ず前進はするんです。
これでも案外とコースタイムよりも早く、、、、
ついに山頂の鳥居に辿り着きました!
ココが須走口と吉田口の頂上、久須志神社神社です。
石碑には「富士山頂浅間大社奥宮」とありますが、(↓の写真)
そのお社はココではなく、富士宮口の山頂にあります。
視界は極めて悪く、、山頂の地面と石碑しか見えませんが、、、
とにかく、富士山に登頂できました!
【時刻は8:24。9合目より0:23】
頂上には6軒の山小屋がありまして、
須走・吉田口頂上には4軒が集まっています。
その中の一つ、扇屋で休憩しましょうか。(↓の写真)
公共の休憩所ではありませんので、
何も買わずに休むだけというのは出来ません。
外は0℃近く、、、、
ああ生き返った。。メガネも曇ります。(↓の写真)
ラーメンとかカレーとかがありますが、
さて。何を食べましょうか。
やっぱりコレ!
お汁粉を頂戴しました。(↓の写真)
容器を手に持てば、凍えた指先も暖まりますし。
妙に色が薄い?
そ、そういう事は見て見ぬフリですよ。
ココは富士山のテッペン。
下界とはイロイロと違うんです!
【我が家のコースタイム】
7合目→(0:29)→本7合目→(0:31)→8合目
→(0:18)→本8合目→(0:16)→8合5勺
→(0:17)→9合目→(0:23)→須走口山頂
【その3】須走り口7合目・太陽館に戻る
【その5】走れ! 砂走りに続く
この記事へのトラックバック
お山は晴天(のち雷天)! 富士登山【3】須走り口7合目・太陽館(静岡県小山町)
Excerpt: 富士山頂を目指し、須走り口7合目まで登ってきた我が家。 この日はココにある山小屋、太陽館泊まりです。 かなり余裕がある、、ありすぎる行程ですが、、 高山病になって下山するよりはマシだと考えました。 ゆ..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-09-18 06:13
お山は雨天! 富士下山【5】走れ! 砂走り(静岡県小山町)
Excerpt: 熾烈な風雨、時々アラレだかミゾレだか。。 そんな中、須走口から富士山の登頂を果たした我が家。 眺望もヘッタクレもありませんが、 とにかくココが頂上である事にはマチガイございません。 イチオウは、念願が..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-09-19 05:54
エンジョイ山小屋! 登山はキライ?、、、我が家のマナムスメ。。
Excerpt: 体育の日の3連休、我が家は硫黄岳(八ヶ岳)登山の予定でした。 そしたら、、やって来ました台風25号。 これは断念せざるを得ません。。 当日、周辺の天気マークだけ見ると悪くなさそうですが、 予想される風..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-10-06 06:20
台風一過の八ケ岳【2】烈風の稜線、、、天狗岳はギブアップ。。(長野県茅野市)
Excerpt: オーレン小屋を拠点に、硫黄岳と天狗岳への登頂を目指した我が家。 小屋でのヒルメシ後、まずは天狗岳に向う事にしました。 北海道付近まで去った台風25号の影響が残り、 朝の情報では、稜線上は暴風だとの事で..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-10-12 05:40
千葉県最高峰・嶺岡愛宕山【2】これが禁断の山頂だ!(千葉県南房総市)
Excerpt: 千葉県の最高峰、愛宕山。標高408m。 47都道府県の中では、一番低い最高峰なのだそうです。 でも、その山頂には簡単に立つ事は出来ません。 なぜなら、、ソコは自衛隊の基地の中。 無断で立ち入れば、どん..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2019-04-11 05:54
-
↓をクリックしていただけると、勘違いしてハリキってしまうかもしれません。。。
にほんブログ村
この記事へのコメント