斜里岳にチャレンジする朝を迎えました。
前夜から清岳荘に泊まり、準備はバッチリです。
沢登り箇所があるのが気がかりですが、
いざとなったら尾根伝いの新道もありますし。
その辺は、状況で判断する事にいたしましょう。
とにかく、いざいざ!
斜里岳への登山路は、基本的にピストンです。
ただし途中で二股に分かれまして、、
旧道が沢登り、新道が尾根伝いになります。(↓の写真)
モンダイの沢登りですが、小屋の注意書きによりますと、
・ 沢登初心者でも登れるレベルである。
・ ただし、増水時は新道へ。
・ 下りは新道へ。旧道を下るのはキケン。
・ 実際に、事故が多発している。
との事です。
別のガイドブックによれば
「旧道を下る場合はザイル等が必要」
とありまして、、
我が家はキケンな事はいたしません。。
【清岳荘出発 5:40】
スタートしてすぐ、林道に出ました。
これは、かつての清岳荘があった場所まで続く道で、
1kmほどで、小屋跡に着きました。(↓の写真)
旧・清岳荘が火災で消失したのは1998年。
出火原因は落雷だったそうです。
ここから、いよいよ本格的な登山開始ですね。
【時刻は5:54。清岳荘から0:14】
すぐに、渡渉箇所が現れました。(↓の写真)
新旧道が分岐する下二俣まで、およそ10数箇所の渡渉。。
ソレがイヤなら帰るしかありませんので、頑張りましょう。
この日の水量では、靴の水没が必至な箇所はありませんでした。
おっかなびっくり、足場を探るカミさん。
そしてソレを見守る長男坊。(↓の写真)
長男坊は、さすが高校生男子ですよ。
皆より倍近い荷物を背負わされていても、
無敵のジャンプで川を越えていくんです。
マナムスメも案外とソツなくコナし、、、
コース取りに失敗して片足を水没させたトォチャンは、、、
もやは怖いものはありません。
これ以上の濡れはありませんから、開き直ってズンズン行っちゃいます。。。
下二俣に到着。(↓の写真)
とりあえず渡渉箇所は終わったのですね。
やれやれ。
もっとも、旧道を選べば、まだまだソレが続く事になりますが。。
【時刻は6:48。旧山小屋から0:54】
気がつけば、、、
斜里岳の山頂がずいぶん迫ってきていますよ。(↓の写真)
そして我が家に語りかけてくるんです。
「さあ、どっちを選ぶの? ふふふふ」
ってな感じでしょうか。
で、コースはどうする?
コドモたちは「トォチャンに一任する」という空気です。
それには、事前の伏線がありまして、、、、
7月、斜里岳の経験者に、小5女子が安全に登れるのか聞いてみたんです。
そしたら
「二人(長男坊とマナムスメ)はヘーキ。モンダイはアンタだ!」
などとオチョクられました。
二人たちはそれを真に受けて、トォチャン次第と判断したのでしょう。
よろしい。ならば旧道だ!(↓の写真)
新道は新道で、シゴキのような急登があるそうですし。。
さっそく滝が登場!(↓の写真)
序盤は、キッチリと巻き道があったりしまして、
なんて事はありません。
容赦なく滝が登場します。(↓の写真)
こんな大きな滝、、、登れませんって。
本格的なサワノボラーからすると、どうって事ないのかもしれませんが。
巻き道だってタイヘンです。(↓の写真)
急な事。そして滑る事。。
こういう場所こそイッキに高度を稼げるポイントであると、
肯定的に感謝しましょうね。
そしてまた滝。。(↓の写真)
長男坊いわく、、
「フツーに登っているよりも飽きなくてオモシロい」
なるほど、ソレは言えているかもしれません。
その前向きな思考もヨロシい。
やがて、巻き道のない滝が続出してきました。(↓の写真)
増水時、コレは厳しいですね。
ましてや、ココを下るなんて有り得ませんって。
果敢に挑むマナムスメ。(↓の写真)
とにかく安全第一でね。
ところどころ順番待ちが発生する中、、、
完全装備のサワノボラーは、ジャバジャバと滝のド真ん中を登っていきました。。
これでもかと続く滝登りに、んもぉヘロヘロですよ。
しかし、今さら戻る事は出来ませんから、
多少はムリしてでも前進するしかないんです。
心なしか、、、沢の水量も減ってきました。(↓の写真)
もはや滝にはならないほどに水量が減り、、(↓の写真)
何気に登りがも緩くなってきました。
上二俣が近いのでしょうか。
沢登りと言うよりも、水冷式の登山道ですな。
このあたりになると、もやは靴の濡れなど気にしていられません。
看板が目に入りました。
おおつ、ココが上二俣ですか!!(↓の写真)
道は、まだまだ水が流れているものの、
基本的には、沢登りは終了した模様です。
ああ、これで肩の荷が下りましたよ。
後戻りできない旧道を選んだトォチャンとしましては、
全員無事に沢登りを終えて、責任を果せた気分です。
さて。ココから山頂までは体力勝負。
ソチラも頑張りましょう。。
【時刻は8:51。下二俣から2:03】
【コースタイムまとめ】
清岳荘→(0:14)→旧山小屋→(0:54)→下二俣→(2:03)→上二俣
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