廃墟チックな「石炭の歴史村公園」の中で、
唯一、真新しい施設が石炭博物館です。
お一人様1080円也の大枚をハタいて入場してみれば、、
これは凄い!
大迫力の模擬坑道がデーンと構えていたんです。
何とも冴えない夕張の街の中で、、、
これは想像以上です。たいへん良く出来ました。
博物館は2階建てで、何となく想像できそうな展示内容なのですが、、
一連の見学を終えると、順路は地下の模擬坑道に移るんです。
「模擬」と言っても、実際に使われていた坑道を整備した模様で、
なかなかソレらしいですよ。
これは、一昔前の炭鉱の光景ですね。(↓の写真)
働いている人々は人形です。
着物姿の女性たちの仕事は、ランプを磨く係りです。
ここは崩落現場の再現シーンでしょうか。(↓の写真)
係員からガス濃度計(?)を受け取るマナムスメ。
大事なオシゴトを命ぜられましたね。
ウソです。人形に合わせているだけです。
背後の4人組は、マスクを着用した救助隊です。
(一番↑の写真も)
時代が過ぎ去りまして、、、
このあたりは、かなり近代化された炭鉱のシーンです。(↓の写真)
採掘、運搬は自動化されていまして、実際にコンベアが動きます。
もちろん、ホントに掘っている訳ではありません。
石炭も流れて来ません。
けたたましい機械音が轟く中、制御盤も点滅しまくっていました。(↓の写真)
夕張の炭鉱の閉山は1990年だそうですから、その当時のマシーンなのでしょうか。
何だかんだで30年近く経ってますから、展示用といえども整備はタイヘンでしょうね。
坑道内の排水の為の電気代には、年間800万円も必要らしいです。
それは7400人分の入場料ですよ。
入場者がそれ以下なら、夕張市の負債が増えちゃいます。。
係りのオヂサンを、手を取りあって励ますマナムスメ。
ウソです。人形に合わせているだけです。
ここは「捜検所」。
坑道内への持ち込み禁止品をチェックすべく、
入場者にボディータッチして調べているシーンです。
マッチとかタバコとかがそれに該当するそうです。
ここは採掘現場の最前線。
巨大ドリルの先は、ホンモノの石炭の層です。(↓の写真)
夕張は、石炭を取りつくしての閉山ではありません。
閉山は、安全面と採算性の問題でした。
それにしても、かなり本格的な造りですね。
これまでに見学した事がある日本の代表的な鉱山、、
ここまでゴリッパではありませんですもの。
もっとも、全盛期の時代が違いますから、単純に比較してはダメですよね。
出口が見えてきました。(↓の写真)
坑道の見学路の長さは200mほど。
バリアフリーではありません。
キツくはありませんが、何箇所か階段があります。
外に出れば、お日様が眩しく、、、、ありません。
だって天気は雨ですから。
なかなか見応えのあった博物館を出てみれば、、、
石炭の歴史村公園のヒサンな廃墟ばかりが目につきます。。
仕方ありません。
それも夕張という街の現実の一つなのですから。
夕張市石炭博物館 公式サイト:
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