気仙沼大島から東京への帰路、、、
東北道・一ノ関ICを目指し、R284を西に進んでいた我が家。
道路標識に「猊鼻渓 〇〇Km」なんてのが見えてきました。
猊鼻渓(げいびけい)は、断崖絶壁を船から眺める景勝地で、、
日本三大渓ってのにも名を連ねているそうです。
通り道ならばと、少しだけ立ち寄ってみる事にしたのですが。。。
気仙沼から一関に向かうR284は、JR大船渡線・通称ドラゴンレールに沿っています。
その途中で、10数キロも北に迂回している不自然な部分があるんです。
これは、昔々、、、、2人の地元政治家が
「大船渡線の線路は、おらが街(選挙区)に!!」
などと対立し、線路予定地を引っ張り合った結果なんですって。
いわゆる「我田引鉄」ってヤツで、、
今でも、新幹線の計画の際にモメるアレですよ。
R284は付き合い切れずに、ソコの遠回り部分はショートカットしています。
結果的に、、、
この引鉄区間のお蔭で、猊鼻渓はアクセスが良くなりました。
「猊鼻渓駅」なる最寄駅までありますし。
1時間に1本の列車なので、どれだけ便利かは判りませんが。。
いざ、猊鼻渓に着いてみると、、、
GWと言う事もあり、船乗り場も大盛況。
大勢の観光客を乗せて、次々と出航していました。(↑の写真)
天竜川や最上川などで川下り観光化していますが、
ココは珍しい川登り。
まずは登って降りてくる形の往復航路なんです。
しかも、船外機ナシで船頭さんのマンパワーだけで航行するのが自慢なのだとか。
確かに、船にはエンジンのタグイは見当たりません。(↓の写真)
しかし、、、モンダイが発生しました。
船の料金はオトナ1600円、コドモ800円。。
これは(イタいですけれど)イイとしまして、、
乗船時間が90分とあるんです。
ううむ。この日のうちに東京まで走って帰らねばならず、、
その90分という時間は、出来る事なら使いたくありません。
まことに無念ながら、船は断念しましょう。
そうなってくると、、、
猊鼻渓は、全く姿を見せてくれません。
チラリもポロリも何もナシです、
猊鼻渓を流れる砂鉄川の両岸は何十メートルもの断崖絶壁、、
道路も遊歩道も作れるような地形ではありません。
船からしか見れないほどの絶景、、、という事なのでしょう。
オ、オマエタチ!!
コレが猊鼻渓だ! さあ!見ろ見ろ! 堪能しろ!
ワタクシが2人たちに指示したのは、、
お土産屋さんの店先に飾られた、絵はがきの写真でした。(↓の写真)
このまま退散してしまったら、払ってしまった駐車場料金が勿体ないので、、、
猊鼻渓の入り口あたりを少々探索してみる事にしました。
船着き場のすぐ下流には、ダムがありました。(↓の写真)
なるほど、コレで猊鼻渓の水位を一定にし、、
渇水期でも船が航行できるようにしている訳ですな。
水位差が無ければ、自慢の人力航行も楽でしょうし。
ダムの下流側には、魚道と並んで水路が設けられていました。(↓の写真)
これは、いったい何でしょう。
(二人たちの、すぐ後ろが船着き場になります)
なるほど、簗ですな!(↓の写真)
ココで水だけ通り抜け、取り残された魚を生け捕りにするする仕組みですね。
大量に捕獲されているのは、エビのタグイですか?
違います。ハッパの残骸です。
現状、、収穫ゼロの模様です。
ややややや!
見てはイケナいモノを見てしまいました。
観光船を、エンジン付きの船が押しているんです。(↓の証拠写真)
あのぉ、、人力だけってのがウリぢゃありませんでしたっけ。。
まあ、この日は風が強く、漕ぐのがタイヘンだったのでしょう。
乗船客の安全も守らねばなりませんし。
メクジラ立てずに、生暖かく見守らせて頂きます。
我が家は、船の客でもありませんでしたし。。
猊鼻渓には、ゆるキャラもオワシマシました。
コチラがソレ。名前は「ゲイビィ」。(↓の写真)
同性愛者ではないですよ。
「ゲイビケイ」だから「ゲイビィ」なんです。念の為。
耳が両岸の断崖絶壁で、水色の前髪が砂鉄川なのだそうです。
容姿も名前も、限りなく「カービー」に似ているという説もありますが、、
こうして現役で活躍していると言う事は、
オトナの事情的にはセーフだったのでしょう。
世の為、地域の為に頑張るのだよ、ゲイビィくん。
この記事へのコメント