南三陸・島巡り【11】嗚呼、大川小、、、そして気仙沼大島へ(宮城県石巻市・気仙沼市)

金華山から戻り、次に目指したのは大島。
気仙沼市街の沖に浮かぶ、いわゆる気仙沼大島ですね。
フェリーの時刻に追われつつ、
三陸独特のリアス式海岸をクネクネと北上していたら、、、
いきなり、ニュースなどで見慣れた光景が目に入りました。
石巻市立大川小学校、、、
津波によって先生10名と児童74名の命が奪われた、
あの小学校の跡地ですよ。
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大川小があったのは、海っぺりではありません。
海からは4キロも離れていたのですが、
北上川を遡上してきた津波が堤防を越え、
ソレにヤラレてしまったとの事です。
津波がそんな長距離を遡上するなんて想定外、、、とは言い切れません。
実際に現場を見てみますと、この付近の川幅は妙に広くて300m近くあり、、、
大川小の校庭の標高は1mだそうですから、
水位の差も殆ど無く、実質、入江みたいなモノだったと思われます。
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教師は直ちに避難を開始せず、、
裏山に登る事もせず、、40分も経過した後、、、
目指す避難場所に到着する前に津波に呑まれた、、、
そのようなストーリーだったと報道されています。
これは、学校側の一方的な判断ミスかと言えば、それも言い切れません。
小学校があった釜谷地区で亡くなられたのは先生と児童だけでは無く、
全住民の約半数の197名が亡くなっているんです。
大川小に避難し、行動を共にしていた住民も居た事でしょう。
要は、結果論ではありますが、地域ぐるみで危険を読みきれなかった、、、
行政も、危険を見抜く事が出来なかった、、、
それが事実だと思います。
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現地を見て、なんとも悔やまれましたのは、、、
慰霊碑が並ぶ写真を、よぉぉく見てください。(↑の写真)
壇上に立っている、左側の男性のアタマの上あたり、、、
白い看板が小さく映っているのが見えませんか?
その看板の正体は、コレ。(↓の写真)
津波到達地点を示した看板なんですよ。
それは、、思ったよりもずいぶん低い位置だったんです。
現地を見るまでは、裏山をエッチラオッチラ登らねば助からなかったイメージでした。
でも、こんな低い位置ならば、ワタクシだって30秒もあれば余裕で辿り着けましょう。
もし、先生でも地元のオトナでも、誰かが
「ココを登るべし!」
と言い張っていれば。。。
クドいですけれど、すべて結果論ですよ。
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避難場所として向かった三角地帯、、、、(↓の写真)
ホントに、目と鼻の先なんですね。
結果的にココも水没したそうですので、
もし避難が完了していても、同じ結果になったと言われています。
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とにかく、なんともやるせない現場でした。
でも、ニュースなどで結果を知っているからこそ言える訳で、
もし、当日ワタクシが現場にいたとしても、
裏山への避難を強引に薦められたかどうかは判りません。
部外者ですから尚更でしょう。
黙って、地元の人々の判断に追従したでしょうね。
案外、先生たちもそうだったりするのかもですよ。
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大川小を後に、、、1時間半あまり。。。
やっと、気仙沼の市街地に到着できました。
「気仙沼海の市」なる商業施設で、場所は気仙沼市場の目の前です。
この日はキャンプのツモリですので、
ココで美味しい海の幸を仕入れる作戦でした。
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この施設も多分に漏れず津波にヤラれ、、、
復旧までに3年余りも掛かったんですって。
マナムスメが指差している青い看板、、、
ソレが、津波の到達地点です。(↓の写真)
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施設内に「海の子神社」なるモノが祀られていまして、、(↓の写真)
コチラへのお賽銭は、被災地に届けられるそうです。
顔出し看板は、気仙沼市の公式ゆるキャラ「ホヤぼーや」。
ずいぶんナニだなぁと思ったら、、、、
大島には、もっと激しくキョーレツなのがオワシマシました。。
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大島に向かうフェリーの切符売り場がコチラ。(↓の写真)
プレハブ小屋ですね。
今回に利用した航路は、ことごとく同じような状態でして、
もう慣れてしまいましたよ。
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フェリーがやって来ました。
「フェリー亀山」、、250名乗りの306トンです。(↓の写真)
この船は、津波で大島側の陸地に乗り上げてしまい、
5か月間、そのまま陸上で過ごしたのだそうです。
やっぱり、海に浮かんでこそフェリーですよ。
よろしくお願いしますね。
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フェリーには、全員が乗車したまま乗船する仕組みでした。(↓の写真)
船の造りは双胴船で、なつかしの川崎・木更津航路、
マリンエキスプレスのオリオンやオーロラと同じですね。
ただし、コチラフェリー亀山は、、、
乗客が左右の船室を行き来するには、車両甲板を通らねばないんです。
出航後、ソコには立ち入れなくなりますので、
同行者との生き別れに注意です。
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積まれたクルマは、、、
我が家以外のほぼ全車両が地元ナンバーでした。
島の人が、本土に出かけた帰りなのでしょうね。
なので、、、
大半の客はクルマから出ずに、そのまま車内で過ごしていました。
いまさらデッキに出て景色を眺めても、、、
そんな感じなのでしょうか。
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船室にいるのは、僅かばかりの観光客と徒歩客です。(↓の写真)
この航路でも、オナジミのカモメの餌付けが定番でして、、
乗船券売り場では、キチンとかっぱえびせん150円が置かれていましたよ。
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僚船、「ドリーム大島」とすれ違い。。。(↓の写真)
194名の199トンですから、フェリー亀山よりも一回り小さいですね。
この船は、震災後にデビューしています。
そのバックに見える橋は、気仙沼大島大橋。
本土と大島を結ぶ橋でして、2018年に開通する予定です。
すでに橋自体は繋がっているように見えますから、
もやは時間の問題でしょう。
大島への行き来は格段と便利になりましょうが、、
果たして、このフェリーの運命は如何に。。
たぶん廃止になるのでしょうね。。
震災後、広島県江田市の「フェリーのうみ」を借りて守ってきた航路、、、
ソレの消滅も、なんだか寂しくもありますね。
ヨソモノの感傷ではありますが。。。
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【その10】鮎川、、、第16利丸とラーメン上海楼に戻る
【その12】休暇村気仙沼大島キャンプ場に続く

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