南三陸・島巡り【2】日本三大渓・嵯峨渓、、、宮戸島2(宮城県東松島市)

宮戸島の名称地・大高森の眺めを堪能した後は、、、

日本三大渓に名を連ねる、嵯峨渓に向かいました。

不肖ワタクシ、、、

「日本三大渓」なるモノの存在は初耳でしたが、、

コギレイな風景を楽しめる場所には違いないでしょう。

さっそく、レッツゴー!

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嵯峨渓は、島の南東方向に伸びる岬にある絶壁です。

ソコに居並ぶ珍岩奇岩がウリみたいですね。

「渓」というと渓谷を連想しがちですが、、、

海っぺりの崖が、ソレに含まれちゃう云われは判りません。

ちなみに、、、日本三大渓の他のメンバーは

岩手の猊鼻渓、大分の耶馬溪、、

いずれも純粋な渓谷になります。

とにかく、、

嵯峨渓への入り口は、大浜漁港。

電柱の青いカンバンが、震災時の津波到達位置だそうです。(↓の写真)

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大浜唐船番屋跡という所を目指し、

ひたすら登り坂が続きました。(↓の写真)

ソコに行けば嵯峨渓が観察できるとの読みですが、

果たして、作戦は成功しましょうか。

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大浜唐船番屋跡に到着!(↓の写真)

標高は76.6m、嵯峨渓の最高峰地点になります。

しかし、、、

眼下に海は見えるものの、、、、

肝心の嵯峨渓っぽい光景は、あまり見えません。。

崖が急すぎるので、相当ギリギリなところまで接近しなければ、

上からは見下ろせないのでしょうね。

ただし、それはキケンがアブナそうです。

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アブナくない範囲で、出来るだけ崖に近付いてみると、、、

おおっ!

木々の間から、なにやら奇岩らしきモノは確認できました。(↓の写真)

眼鏡埼、、、別名はゾウの鼻とか言われる岩みたいです。

どこか、波打ち際まで降りられる道があるとイイのですが。

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岬の突端にある乙女の浜を目指して進んでみると、、

まさに、海に降りる階段がありました。

後先考えずにソコを降りてみると、、、

おおっ、先程の眼鏡埼が大接近!(↓の写真)

ココは、源田浜という場所だそうです。

確かに絶景ではあるものの、、、

とても日本三大とか言う程の感動はありません。

要は、連綿と続く名勝の、一部だけをピンポイントで見ちゃってるからでしょうね。

やはり、嵯峨渓をココロから堪能しようと思ったら、

観光船で移動しながら海側から眺めなければダメみたいです。

なお、、、、

津波で岩の形状が変わってしまったポイントも少なからずあるそうです。

なので、もし古いパンフレットを見て一目ぼれした岩がありましても、

その岩と巡り合えるかは判りません。

例えば、ミサゴ島と呼ばれた岩は、上半分が消滅してしまったそうです。

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源田浜には、何やら桟橋状の残骸のようなモノがありました。(↓の写真)

これは、いったいナニモノですか?

以前、神津島の名組湾で見た、トロッコ跡のようなモノでしょうか。

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確かに、エの字型のレールが使われています。(↓の写真)

ただしコンクリに覆われてしまっていますので、

線路の廃材を使って桟橋の骨組にした、、、そんなところでしょうか。

このような島の片隅に、鉄道痕があったらオモシロいと思ったんですけどね。

ちなみに、名組湾のトロッコは、山肌から採掘された鉱石を船まで運ぶ為に使われていたそうです。

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大高森からの眺望とと嵯峨渓で、宮戸島の観光のツボは最低限抑えたのですが、、、

もう一か所、ぜひぜひ訪問したいところがあったんです。

それは鰐ヶ渕水道という海峡。

お隣、浦戸諸島の寒風沢島との間を遮る海ですね。

その幅は、一番狭い所で80mしかなく、泳いでも渡れそうなんです。

ただし、両島を結ぶ公共の交通機関はありませんから、この80mを渡る為には、

航路・陸路を繋いで大回り(陸路だけで30キロ)しなければならないんです。

そんな海峡に向かう途中にオワシマシました6地蔵様、、、(↓の写真)

寒風沢島にもいらっしゃいましたよね。

今の行政の境界とは関係なく、文化は通ずるものがあるのでしょう。

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ココが、鰐ヶ渕水道です。

ココは宮戸島の最西端になりまして、、

確かに、目の前には寒風沢島が大接近ですよ。(↓の写真)

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寒風沢島側の桟橋に、小船が繋がれているのが見えますね。(↓の写真)

我が家がこの海峡の寒風沢島側に立った際も、

この船は係留されていたんです。

当時、コチラ宮戸島側にも、同様の桟橋と小船の姿があり、

なんだか、両島を結ぶ渡し船の乗り場みたいに見えましたっけ。

その時の様子はコチラです。

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しかし、、今の宮戸島側は、、、、

僅か1年半の間に、こんな感じになってしまいました。

巨大なコンクリ堤防、、、、守るモノなど何もない場所なんですよ。

こういう理不尽な構造物は浦戸諸島でイヤってほど目撃しましたが、、

ソレは宮戸側にもあり、、そして着々と進行しているのですな。

未だに存在感がアリアリな震災の爪痕は、、、

この後に訪問する島でも、イヤってほど見る事になりました。

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