昨年の9月の葬儀に続き、、
また、母方実家の小諸の葬儀に参列する事になりました。
コドモの頃、夏休みは常に小諸で遊んだものですが、
当時のワタクシには、やがて葬儀で通う事になるなんて予想だにしませんでしたよ。
避ける事の出来ない人の世の常ですね。
早朝の北陸新幹線に乗って、いざ小諸へ。
(↓の写真は、雪をかぶった浅間山。車窓からの眺めです)
東京6:30発の、はくたか551号金沢行き。(↓の写真)
告別式は午後ですので、ずいぶん早い出発に思えましょう。
もちろん、無駄に早く出た訳ではありません。
小諸や佐久の風習では、告別式の前に荼毘に付されてしまうんです。
なので、故人のお顔を拝む為には告別式では手遅れ。
ソレより数時間前に行われる、出棺に間に合わねばならないんです。
車内でのアサメシは、おにぎりにしました。(↓の写真)
朝から豪華弁当ってのもナニですもんね。
手前のクスリは、アムロちゃんとミカちゃんです。
アサメシ抜きでも良かったのですが、クスリを飲む為に喰った次第です。
コレを飲まないと、、、次はワタクシの葬式になりかねませんから。
山中にデーンと浮かぶ航空母艦、、荒船山が見えてきました。(↓の写真)
もちろんホンモノの空母ではありません。
やたら平らに見える山容から、そのようにタトエられる訳ですね。
それにしても、新幹線は速いです。
上野から鈍行列車を乗り継いで、エッチラオッチラ小諸を目指した頃からは考えられません。
1時間15分ほどで、佐久平に到着。(↓の写真)
新幹線は小諸には立ち寄りませんので、ココで乗り換えねばなりません。
かつての小諸までの所要時間は、、、
特急「あさま」「白山」で2時間半。
急行「信州」「妙高」で3時間ほど。
鈍行の乗継だと5時間くらいかかりましたでしょうか。
佐久平から小諸までは、JR小海線を利用します。
鉄道駅の標高No.1である野辺山駅(1346m)を筆頭に、
No.9まで独占しちゃってる高原鉄道ですね。
小諸までは20分ほどの所要時間ではありますが、
1時間に1本程度の本数なので、便利とは言い難いですね。
しかし、鉄道だけで小諸に行くには、コレの利用は必須。
かつては東信地区の中心だった小諸の凋落は著しいです。
朝の車内は高校生だらけ。。
寒冷地であるが故に、女子高生もミニスカではありません。
都内でも、寒い日はスカートの下にジャージなんて姿を見かけますが、、
コチラはそのような姑息な着込みではありません。
女子高生用の純正スラックスが存在するんです。
ミニスカの子もいましたが、激しく寒そうです。
ワタクシは小諸駅までは行かず、、、
式場の最寄駅である乙女駅で下車しました。(↓の写真)
なんともメルヘンチックな駅名で、、、
この階段を登れば、乙女湖公園なるラブリーな公園に至るみたいです。
ワタクシは、大人しく式場に向かいましたよ。
なお、この駅にはバスもタクシーも寄り付きません。
自ら歩く事が必須な駅なんです。
無事に出棺には間に合い、、、故人のお顔を見てのお別れが出来ました。
すぐに骨とケムリになってしまいましたけどね。。
とてもやるせないひとときですよ。
目の前には浅間山。(↓の写真)
小諸の人々は、この山に見守られながら生き、そして逝くのです。
火葬場から戻りまして、、
告別式までの間にヒルメシを食べとかねばなりません。
メニューは、仕出しの弁当です。(↓の写真)
粛々と食べるのみですね。
告別式の会場はコチラです。(↓の写真)
遺族、葬儀委員長、導師案内役、座見役2名が決められた位置に配置され、
式場側が仕切る手順に従って、厳かに式が進行していきました。
なんだか、観客の居ない芝居を見ているような。。。
そんなキモチになりつつも、、、
親族としての自分の役目を、そつなくコナすのみです。
告別式に続いて、灰寄せが始まります。
「灰寄せ」とは、小諸・佐久など東信地区独特の宴席で、
東京で言うところの「精進落し」みたいなモノに当たります。
告別式の後、親族や親しい人々が集まり、故人を偲びながら酒を酌み交わす儀式ですね。
火葬の後、骨を拾った後に灰を集める、、、ソレが語源でしょうか。
もし、コチラ方面の葬儀に参列する際、
「灰寄せにも出てくれ」と言われたら、こういう意味ですのでお見知りおきを。
灰寄せ参加者は、一般参列者とは告別式の受け付けも別になります。
灰寄せに出たら、料理を頂戴し、「お供養品」(↓の写真)を頂いて帰る事になります。
マチガって、「引き出物」とか言っちゃダメですよ!
ソレは結婚披露宴とかのオミヤゲの事ですから。
これは全国共通だと思います。
帰りはクルマで軽井沢まで送って頂き、
軽井沢から新幹線に乗りました。(↓の写真)
佐久平だけ通過する列車も何本かありますから、
軽井沢からのほうがいくぶん本数が多いですね。
またまた昔話に戻りますと、、、
当時は「特急そよかぜ」「急行軽井沢」などの軽井沢始発の列車がありまして、
(実際には、軽井沢の1駅隣りの中軽井沢始発です)
小諸から乗るよりも便数が増えましたっけ。
軽井沢から東京までは、特急で2時間ほど。
今では1時間あまりで着いちゃいますね。
そうそう、、、これもコドモの頃の思い出ですが、、
小諸からの帰り、一度だけ「急行 八ヶ岳」で帰った事があったんです。
小諸発、、小海線経由の新宿行きでして、、
小海線内は各駅停車、、、ずいぶん時間がかかりましたっけ。。
すんごい混雑で、景色を楽しむどころでは無かったですね。
当時の小海線には、他にもフシギな急行列車が走っていました。
始発は長野で、上田や小諸を通って小海線に入り、、、
小淵沢、諏訪、松本を経由して長野が終点なんです。
列車名は「急行 のべやま」。
まったくの逆回りが「急行 すわ」。
果たして、ずっと乗り通す客は居ましたでしょうか。
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この記事へのコメント
てくっぺ
小諸は、よく桜を見に行きます。
田舎が群馬県安中市で近いのもありますが、懐古園の桜や、浅間山の高山植物も見に行きますよ。
乙女駅は、一度立ち寄りたい駅なのですが、まだ訪れたことがありません。^±^;
おぎひま
安中ですか、ご近所といえばご近所ですね。
乙女という地名は、見晴らしが良い事から
「大遠見(おおとおみ)」と言われたのが変化したのだそうです。
現地にはメルヘンのカケラもありません。。。