万世橋は、中央通りが神田川を渡る橋。
何となく、秋葉原の正門ってな感じでしょうか。
裏門っぽい昌平橋と同様、さりげなく芸術的な欄干ですよ。
その万世橋の神田須田町側には、、、
かつて「万世橋駅」という駅があったそうなんです。
客扱いを中止したのは1943年との事ですから、
ワタクシなんぞ生まれる前の出来事でございます。
このレンガ造りの建物が、まさに駅だった所です。(↑の写真)
万世橋駅は、現在の中央線の始発駅だったんですって。
山梨方面へのターミナル駅として大いにニギワったそうですが、
中央線が東京駅まで延長され、その使命を終えた訳ですね。
ただし、、、、
手続き上は廃止された駅では無く、いまだに休止の扱いなのだとか。
かつての駅構内は「マーチエキュート」というネーミングで、
コジャレたテナントがいくつも入っています。
万世橋の上から眺めた光景がコチラ。(↑の写真)
なかなかヨーロピアンな風情がステキぢゃないですか?
コレは、決してレプリカではありません。
当時のレンガが、ほぼそのまま活用されているんですよ。
その証拠に、、、、、、
よくよく見ると、なかりボロいです。
この日の天気は雨だったのですが、、、、
レンガのスキマから、水が漏れちゃってたりしていました。(↓の写真)
けっして、計画的な噴水ではありません。
壁際を歩く際は、ご注意くださいな。
何やら「1912階段」「1935階段」というモノがありました。(↓の写真)
ならば、覗いてみましょうか。
ちなみに、ソコに入り込めるのは11時から22時までですよ。
コチラが1912階段です。(↓の写真)
「1912」とは、この階段が造られた年。
ソレはまさに万世橋駅の開業年でして、、、
新装開業時の階段が、ほぼ原形を留めているという事なんです。
それって、なんだか凄い事ではありませんか?
階段を登ると、、、、かつてのホームに出ました。(↓の写真)
当然ながら、電車は止りません。
休止駅、、、実質廃止駅なので、思いっきり通過していくだけです。
旧ホームが残っている事は以前から知っていましたが、
このようなモノが造られていたとはオドロキですよ。
通路の奥にはカフェもありました。(↓の写真)
目の前を走る列車を眺めながら一杯やるのもイキかもしれませんね。
カフェの名前は「N3331」。
「N」は日本のN、、、、
「3331」は手拍子の
ヨヨヨイ ヨヨヨイ ヨヨヨイ ヨイ
からきているそうです。
ドン詰りの終着駅だった頃の面影もありますね。
ソコには、保守車両が並べられていました。(↓の写真)
色気もヘッタクレもございません。。
今度は、1935階段を降りてみました。(↓の写真)
1912階段と同様、この階段が建造されたのが1935年なんですって。
前記の通り、駅は1943年に休止されましたから、
この階段は、わずか8年間だけの活用と言う事になりましょう。
「歴史的な遺構を当時のまま残したので、不便でゴメンね」
なるイイワケがありました。(↓の写真)
当時は、バリアフリーなどと言った考え方も無いでしょうから。
でも、ダイジョーブ。
今はエレベーターが設けられています。
昌平橋から眺めた、万世橋と万世橋駅の夜景です。(↓の写真)
バックに映ってるビルと、そのテッペンで輝くウシ形のネオンは、、、
ご存じ、「肉の万世」ですよ。
ちなみに、、、、
ワタクシは「まんせばし」「にくのまんせ」と呼んでいましたが、、
正解は「まんせい」だった模様です。。
橋も、駅も、そして肉屋もソレですので、ご注意を。
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