マナムスメの通う小学校の学校公開(授業参観)に出向くと、、、
なんと、教室でカイコが飼われていました。
マユから絹の糸をとるべく、古くから家畜化された昆虫ですね。
実は、ワタクシも一時的に飼った事があり、、
懐かしいと言えば懐かしいです。
(以降、イモムシ状のモノの写真が登場します。
苦手な方は、決して見てはいけません)
カイコは、カイコ蛾の幼虫で、、、
5000年も前から家畜化されているイキモノなのだそうです。
日本では「古事記」や「日本書紀」の中にも登場するんですって。
世界遺産となった富岡製糸場や荒船風穴も、カイコ関連ですね。
日本中のアチコチで養蚕(カイコの飼育)が行われていた時代、、、
ワタクシの母親の実家(長野県)でも、農業の傍らでソレをやっていたんです。
専用の小屋の中に幾つも設けられたカイコ棚の上でウジャウジャとウゴメくソレ、、、
今となっては、遠い記憶の中の夏の風物詩でしたよ。
そこいらで見かけるイモムシと比べて、やたらデカいんですよ。(↓の写真)
ただし、、、そのデカさが災いしまして、、、
もはや、家畜としてしか生きられないイキモノと化し、、、
自然界ではカイコは生存できないそうです。
もし、カイコの主食である桑の木に放ったとしても、、、
垂直の枝にしがみつく力が弱く、、、すぐに落ちて鳥などにヤラレるんですって。
真っ白なカラダの色も、よぉぉぉく目立っちゃいますし。
巨体であるが故、成虫になっても飛ぶ事が出来ず、、、羽根はオカザリですな。
口は退化してしまった為、エサも食べられません。
なので、、1週間かそこらでお亡くなりになるサダメなんです。
それまでの間に、、ソッコーで交尾して卵を産んでオシマイですよ。
しかし、、、、大半のカイコは、そんな最後のオタノシミまでたどり着けないんです。
絹糸を取る為に、マユのまま茹でられちゃうんですから。
カイコに愛着を感じたワタクシは、母親実家に行くたびに「おカイコ小屋」を覗きに行っていました。
ある日、前から気になっていた事をオバチャンに聞いたんです。
マユから糸を取られたカイコは、一体どうなってしまうのだろうかと。
答えは前記の通り、、、マユごと茹でられて死亡。。
そして残されたサナギは、魚のエサや家畜の飼料となる運命なんです。
でも、、、オバちゃんは、、、
イタイケなコドモ(ワタクシです)には、そんな事は告げませんでした。
「マユを取った後は、逃がしてあげるんだよ」
そんな説明に、、大いに安心したワタクシでした。
仮に逃がしたって、生きてはいけないんですけどね。。
何匹かのカイコをお土産にもらって、東京に連れ帰った事もありました。
モンダイとなるのはエサ。。
おカイコさまは、クワの葉っぱしか食べないんですから。
どうしたのかと言いますと、、、母親が見つけてきたんです。
家から10分近く離れた場所にある木をですよ。
よくぞ発見したとオドロくばかりですが、、、
ソコは、養蚕農家で育ったムスメ(母親)の嗅覚なのでしょうかね。
その桑の木は、民家の生け垣のような状態で植えられていまして、
時々、ソコに行って葉っぱをモイでいたんです。
ワタクシが行ったり、母親が行ったりしていたのですが、、、
母親がもいでいる際に、遂にソコの家の主に発見されてしまったんです。
「アンタ! ウチの木に何してる!!」
怒りまくるオヂサン。。
イチオウは窃盗ですもんね、、、コレは。
母親が事情を話すと、、情状酌量され、、
「カイコが食べる分は、自由に取って良し」
なるお許しも出ました。
オヂサン、ありがとう!
結局、カイコは無事にマユを作ったものの、、
その後、成虫を見た記憶は無いんです。
あのマユ、、、どこにいってしまったのでしょうか。。
天の虫と書くカイコ、、、無事に天に召されたのだと信じましょう。
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カイコが羽化した! さあどうする。。
Excerpt: マナムスメが通う小学校の教室で、、、 なんとカイコが飼われていたんですよ。 絹糸の原材料となるマユを作るイモムシ、、、あのカイコをです。 ワタクシも、かつては慣れ親しんだ時期があるイキモノなものですか..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2016-07-08 06:28
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