鍋割山で鍋焼きうどんを食べ、、、、
そのまま鍋割山荘に泊まり、、、、
ほぼ、今回の主目的は達成できた我が家。。
後は、塔ノ岳のテッペンを極めてから下山する予定でした。
ソコからの下り道は、、、、
必然的に大倉尾根。いわゆる「バカ尾根」ですね。。
大倉尾根は、大倉駐車場あたりから塔ノ岳のテッペンまで続く登山道。
1000mほどの標高差を、7キロの道のりで登りきるコースなんです。
ワタクシも過去に2度ほど登りましたが、、、、
とにかく、延々と登り坂が続く印象なんですよ。
終わらない登り坂だから「バカ尾根」、、、
そのキツさから「バカ尾根」、、、
足がバカになる(壊れてしまうの意味)から「バカ尾根」、、、
まあ、そんなところでしょうか。
鍋割山(↓の写真の緑色の矢印)を出発した我が家は、、
塔ノ岳に登頂(茶色い矢印)した後、、その大倉尾根(ピンクの矢印)を下る訳ですね。
ゴールの大倉駐車場は、紫の矢印あたりです。
鍋割山の山頂からは、しばらく鍋割山稜と呼ばれるピークが続くんです。
霧で視界が悪いものの、、ブナ林の中を進む快適なコースなのですが、、、
最初のピーク「小丸(1341m)」を越えたあたりから、、小雨が降ってきました。。(一番↑の写真)
ううむ、出だしからヨロシくありません。
これは塔ノ岳を目指している場合では無く、、
小丸尾根を経由してイッキに二俣に下りたほうが良いのかしらん。。
などと考えているうちに、小丸尾根分岐に到着。(↓の写真)
ココも、小さなピークなのですね。
【時刻は8:20。鍋割山から45分、小丸から15分】
カミさんが地図でコースタイムを確認すると、、、
ココから大倉に至るには、「金冷シ」まで稜線を歩き、大倉尾根を下るほうが早そうです。
なるほど。ずっと無人の二俣ルートよりも、、、、、
山小屋が連なる大倉尾根のほうが、いざとなったら避難場所も確保できましょう。
と言う事で、、、山稜を前進。「大丸(1386m)」に到着です。(↓の写真)
【時刻は8:35。小丸尾根分岐から15分】
雨は強まり、、、、大丸でカッパを装着。。(↓の写真)
ふと気がつけば、、、
鍋割山は1273m、、小丸1341m、大丸1386m、、バカ尾根との合流点・金冷シ1360m。
バカ尾根に近付くにつれて、(ほぼ)標高が高くなっているのですね。
ならば、鍋割山は鍋割山稜の盟主というよりは、、
塔ノ岳から下る尾根(鍋割山稜)のハジッコ、、と言う事になってしまいます。
それで、下界から見ると山頂がハッキリしなかったのかしらん。
金冷シに到着。大倉尾根に合流した事になります。(↓の写真)
ココから塔ノ岳までは、徒歩25分。標高差130m。
せっかくココまできて、大いに悩みどころではあしましたが、、、
我が家は、ここからの下山を選択しました。
カッパ着用での登りはキツいでしょうし、テッペンに立っても視界は望めません。
「また今度!」なる常套句を残して立ち去るのがイチバンですね。
山頂を目指す見知らぬ登山者にエールを送る二人たち。
彼らも、退却には異存がありませんでした。
【時刻は9:00。大丸から25分】
いよいよ、バカ尾根の始まり始まりぃぃぃ!
ってな感じでスタートすると、、いきなり、ヤセ尾根の崩落ポイント。。(↓の写真)
まさにココが「金冷シ」の語源となったそうです。
気をつけて進みましょう。ぶるぶる。
カミさんとマナムスメは、どこを冷したのでしょうか。。
ほどなく「花立」と呼ばれるピークにつきました。(↓の写真)
ココは、ある意味イヤラシい地点でして、、、
山頂だと思って最後の気合で辿り着いたら、、まだだったぁ。。
なんて感じで、、あまり地図を確認せずに登るヒトをガッカリさせるピークなんです。
要は、ニセ塔ノ岳なのですね。
ワタクシも、初めてのときは大いにナゲキましたっけ。。
しかし、、、
当時は、このような木道は無かったような。。
人気ルートである大倉尾根は道の周囲の環境破壊が進み、、、
ソレを保護する為の対策なのだそうです。
けっして、ソレから逸れて歩いてはイケません。。
【時刻は9:10。金冷シから10分】
このあたりで雨が止み、、少しずつ霧も晴れてきました。(↓の写真)
遂には下界も見えてきまして、、、、
延々と続く大倉尾根も丸見えです。
天気が回復したみたいだから、引き返して塔ノ岳を目指す?
そ、そりわ。。。
も、もうイイですよ。
再び登るとなると、マナムスメの機嫌が、、、トォチャンの足が。。。
すれ違う人々の顔は、前日のワタクシのごとく、瀕死に近いんですもの。。
花立山荘に到着。下りは早いですね。。(↓の写真)
実は今回の鍋割山登山は、、、
当初の計画段階では、バカ尾根を登って塔ノ岳泊まりの予定だったんです。
しかし、頂上の山小屋(尊仏山荘)の予約が満杯で、、、
逆周りで鍋割山荘泊とした次第です。
もし、、、尊仏山荘の予約がOKでバカ尾根に挑んでいたら、、
ワタクシの前日のフガイなさからすると、、、、
ココでクジけ、、、花立山荘で泊まるハメになっていたかもしれません。。
【時刻は9:20。花立から10分】
それにしても、、、
このルート、やたら階段が増えたように思えます。
理由は前記の通り、環境対策なんでしょうね。
かつては、、ずぅぅぅぅっとこんな感じだったような。(↓の写真)
こういう道をイッキに塔ノ岳まで登りきり、、、
ソコから丹沢山、蛭ヶ岳、、都合3時間歩いて蛭ヶ岳山荘で泊まったものでした。
ウン十年も前の出来事です。。もうムリです。
(遠い目)
さらにキリが晴れ、、、やっと鍋割山の姿が見えました。(↓の写真)
「あのやまに、とまったの!」
意味不明に、しかも自分がエラい訳では無いのにイバるマナムスメ。。
カミさんと長男坊は、そんなマナムスメに平伏している訳ではありません。
抜いたカッパをザックに仕舞っているところです。
堀山の家に到着!(↓の写真)
大倉尾根を登る際、貴重な下り坂がある堀山の先にある山小屋です。
ジュース100円、、、お菓子100円、、そんな無人販売コーナーがあり、、
山を下るに従って、徐々に物価も安くなってきました。
お菓子は買ったのかですって?
もちろん、買わされました。。
【時刻は10:25分。花立山荘から1時間5分】
そして、駒止茶屋。ココも山小屋です。(↓の写真)
「駒止」というくらいですから、かつてはココまで馬が入ったのでしょうね。
坂も、ココを境にググっとラクチンになりました。
やれやれ。
キサマらは下りなら関係ない?
いえいえ、急な階段続きで、ヒザがゲラゲラ笑ってるんです。。
【時刻は10:55分。堀山の家から30分】
駒止茶屋を出てすぐ、、、、
ボッカの青年とすれ違いました。(↓の写真)
背負っているのは、ビールを5箱ですよ! 5箱!
1箱が24本ですから、120本!
サワヤカな笑顔で「こんにちわぁ」とアイサツし、、、
比較的に平らな登りを駆け足で去っていきました。
どこの小屋まで運ぶのかは判りませんが、、
山でビールを飲む時は、イキオイだけで本数を重ねるのは申し訳ないですね。。
ついつい「頑張ってくださね!」などと声を掛けたものの、、
プロに対してソレは失礼だったかしらん。。
次の山小屋は、、見晴茶屋。(↓の写真)
コチラは、ランプの宿を謳っています。
ログハウス風で、、小粋な旅館風ですよ。
尚、、、大倉尾根の小屋は、、、
頂上の尊仏山荘を除き、、夏以外は週末と祭日のみの営業です。
なので、、、、途中でバテても泊まれません。
お気をつけくださいな。
【時刻は11:35分。駒止茶屋から40分】
キャンプ場が見えてきました。(↓の写真)
「大倉高原キャンプ場」で、山小屋「大倉高原山の家」のすぐ裏手に位置します。
ううむ。ココにテントを張れば、、、、
翌朝はソッコーで登り始められて便利ですね。
でも、、、
大倉駐車場からココまでは2.5kmほどの登り道。。。
我が家のデカテントぢゃ、重くてダメぢゃん。
そして、大倉高原山の家に。(↓の写真)
ココのテーブルを借りて、、いよいよヒルメシタイムとなりました。
グラスで瓶ビールを飲んでいる先客の姿にビックリしたら、、、
この小屋で提供しているんです。
瓶ビール400円、、缶ビール230円。
安い! 安すぎ!
地上と、殆ど変わらないぢゃないですか!
【時刻は11:45分。見晴茶屋から10分】
ヒルメシのメニューは、、、持参のカップラーメンです。(↓の写真)
前回の登山で荒船山に出向いた際、、、、
他の登山者がソレを食べているのを見て
「次はアレがイイ!!」
などと、二人たちからセガまれていたんです。
その為、、、ずぅぅぅぅっと水を持ち歩かされていたワタクシ。。
結果論ではありますが、、
湧き水がフンダンな大倉高原山の家でソレを食べることになろうとは。。
何の為に水を運んだのやら。。
結果論ではありますが。。
麺類ドラフト会議は、小さい順のウェーバー方式と言う事で、、、
マナムスメが選んだのは、カップヌードル。醤油好きですからね。(↓の写真)
長男坊は、ソレのカレー、カミさんはソレのシーフード。
ワタクシの分として残ったのは、、、カップスターの味噌。
あえてソレを買い、そして残してくれたのですね。
なにしろワタクシは、味噌ラーメンの中毒患者。
ありがとう! みんな!
やっぱり、山中で暖かいモノは嬉しいですって。
味噌の風味が、五臓六腑から海綿体まで染み渡ります。
欠食児童たちのイブクロが、カップラーメン1個で満足できる訳が無く、、、
ココまで持ち歩いてきた非常食のイッキ食い。(↓の写真)
まあ、この後に遭難する可能性は、極めて低いですもんね。。
【大倉高原山の家出発・・・12:45分】
最後の山小屋、、、登る時は最初の山小屋、、、
観音茶屋に着きました。(↓の写真)
ココは、写真だけ撮って通過のハズだったのに、、、、
【時刻は13:15分。大倉高原山の家から30分】
ややややや!(↓の写真)
ややややややや!(↓の写真)
「手作り しぼりたて牛乳プリン」。。
150円の散在です。。
そしてタイムロス。。
まあ、イイでしょう。。
そして、、、
やっと、、やぁぁぁっと、大倉尾根の登山口に到着!(↓の写真)
二人たち、よぉぉぉぉく頑張りました。
でも、、、
金冷シから5時間近くも掛かってますから、、フツーに登る以上の所要時間。。
ヘタしたら、往復しちゃうヒトも居そうです。。
エッ? 原因は二人たちではなく、トォチャンカァチャンのヒザ笑いのせい?
そ、そうでしたっけ。。
そこで、ナマ暖かく出迎えてくれたのは、、、
乗馬服を着たナゾの美女!(↓の写真)
胸の名札によりますと、、「丹沢クリステル」さんだそうです。
「お待ちしていましたわよ。おヒザの具合はいかがかしら?」
ボ、ボチボチです。。
そして、もうお一方。。
コチラは、「丹沢キャサリン」さんだそうです。
「昨日の筋肉痛、、もうよろしくて?」
ソ、ソレもボチボチです。。。
ゴールの大倉駐車場に到着!!(↓の写真)
異常な所要時間となりましたが、、、コレで今回の山行は無事に終了しました。。
二人たちが手にしているのは、、、、
ダイコン、小松菜、ネギ。。。
登山口から駐車場までの道中、何箇所も野菜の無人販売をやってまして、、、
カミさんが次々とソレをゲットしてきた次第です。
他のオバチャン登山客達も、軒並みソレに引き付けられていましたっけ。
なかなかウマい商売ですな。
マナムスメさまのご希望は、、、、
「こんどはココをのぼって、ネコちゃんのいる、やまごやにとまりたい!」
塔ノ岳のテッペンの尊仏山荘の事ですな。。
オテヤワラカに。。。
【時刻は14:05。観音茶屋から55分】
【我が家のコースタイムまとめ】
1日目:
大倉駐車場→(1:55)→二俣→(0:30)→林道終点→(0:45)→後沢乗越→(1:35)→鍋割山
2日目:
鍋割山→(0:30)→小丸→(0:15)→小丸尾根分岐→(0:15)→大丸→(0:25)→金冷シ
《ココから大倉尾根(バカ尾根)下り》
金冷シ→(0:10)→花立→(0:10)→花立山荘→(1:05)→堀山の家→(0:30)→駒止茶屋
→(0:40)→見晴茶屋→(0:10)→大倉高原山の家→(0:30)→観音茶屋
→(0:55)→大倉駐車場
【その2】鍋焼うどんと鍋割山荘に戻る
この記事へのトラックバック
湯花楽 秦野店、、、丹沢の汗は丹沢で流せ!(神奈川県秦野市)
Excerpt: 丹沢山塊・鍋割山~大倉尾根を踏破した我が家。 帰宅前に、温泉で汗を流して帰ろうと、、、、 カミさんが見つけ出してきた立ち寄り湯がコチラです。 大倉から東名・秦野中井ICに向かう途中にありまして、、、 ..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2015-11-27 11:10
湯花楽 秦野店、、、丹沢の汗は丹沢で流せ!(神奈川県秦野市)
Excerpt: 丹沢山塊・鍋割山~大倉尾根を踏破した我が家。 帰宅前に、温泉で汗を流して帰ろうと、、、、 カミさんが見つけ出してきた立ち寄り湯がコチラです。 大倉から東名・秦野中井ICに向かう途中にありまして、、、 ..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2015-11-27 11:10
房州低名山・御殿山【1】房総三山「御殿山」へ(千葉県南房総市)
Excerpt: 御殿山、、品川区の金満タウンの事ではありません。 房総半島の山なんです。 富山、伊予ヶ岳と共に房総三山に数えられ、 最高峰が、コチラ御殿山になるんです。 その標高は363.9m、、東京タワー並みではあ..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-04-15 08:22
塔の岳、、強風ING【1】バカ尾根(大倉尾根)攻略は牛歩!(神奈川県秦野市)
Excerpt: 丹沢山塊・塔ノ岳に、大倉尾根からの登頂を目指しました。 通称バカ尾根とも呼ばれる手強い尾根でして、 1200mの標高差を、ひたすら登り続けなければなりません。 その道のりは、およそ7Km。 フツーに歩..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-07-03 07:10
塔ノ岳、、強風ING【4】お帰りは表尾根から大倉へ(神奈川県秦野市)
Excerpt: 塔ノ岳で丹沢チャンプさんに会い損ねた我が家。。 あとは下山が待っています。 往路にも使った大倉尾根を、無難に下るのか、 目先を変えて、表尾根を下るのか、、 マナムスメの希望で後者になりました。 理由は..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-07-06 09:39
2018総括【1】今年は、この山に登りました
Excerpt: 2018年、我が家は例年以上に登山をしました。 今年の目標である富士山登頂に備え、 訓練的に登山を繰り返した結果です。 ラスボス富士山を含めて全て無事に登頂できたのは、 子供たちが地道に成長してくれた..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2018-12-29 04:46
-
↓をクリックしていただけると、勘違いしてハリキってしまうかもしれません。。。
にほんブログ村
この記事へのコメント