震災後の浦戸諸島【8】展望台は崩壊中、、、桂島3(宮城県塩釜市)

松島湾の入り口を塞ぐように連なる浦戸諸島、、、、

ソコで過ごす最終日は、桂島のペンションからのスタートです。

この島には砂浜が残されている事に嬉しくなり、、

さっそく、桂島海水浴場に出向いてみる事に。

もちろん、泳げる季節ではありませんけどね。

画像

ペンションからは一本道で、5分ほどダラダラと丘を下ると、、

目の前に大きなビーチが見えてきました。

桂島海水浴場は、、、浦戸では一番大きな浜で、、、

前日に砂遊びをした鬼ヶ浜とは、小さな岬を隔てた並びに位置します。

震災直後の写真を見ると、、、

トイレや脱衣場のあった建物が破壊されていて、、、

浜に漁船やヨットが突き刺さっていたり、、、

そんな痛々しい光景が目につくばかりですね。

しかし、今ではすっかり綺麗になっていて一安心ですよ。

ベンチ(↓の写真)の屋根を支えていたコンクリ柱が、そのまま足元に転がってたりするものの、、

トイレや脱衣場、売店などは仮設で凌ぎ、、、

去年の夏から、海水浴場も再開されたそうです。

画像

それにしても、、、

寒風沢島では、大きなビーチが防波堤工事の為に消滅の憂き目に遭っていたんです。

島の観光のドル箱だった海水浴も潮干狩りも、もう出来ませんでしょう。

なのにコチラ桂島では、なぜソレを免れる事が出来たのでしょうか。

桂島のペンションの主人からは、

「ココは、もともと民家は高台にある」

「ビーチのすぐ裏がソレで、津波が来てもすぐに避難できる」(↓の写真)

などといった説明を聞きました。

確かに、そう言われればそうですが、、、

寒風沢島や野々島のビーチを潰した防波堤の背後には、1軒の民家も無いんですけどね。。

画像

しばし、砂浜で遊んだ後は、、、

その背後に見える、観月崎展望台を目指しましょうか。(↓の写真)

ゴツゴツっとした、岩のカタマリがソレですよ。

ソコからは、松島観光に必須と言われる「仁王島」が見えるとの事ですから。

仁王島は、その名の通り仁王様に見えると言われる小島です。

しかし、写真などを見ると、「スフィンクス」と言ったほうが実感が湧きますね。

画像

ビーチのハジッコに設けられた階段を登り、観月山展望台に到着!

したのですが、、、、、

先端部分が崩落しています。キケンです。(↓の写真)

横に張り出してる2本の物体は、、コンクリ製の柵の残骸ですよ。

津波にエグられたのか? 地震の揺れでヤラレたのか?

それらの複合なのかもしれません。

いずれにしても、、

モンダイの仁王島とご対面できないぢゃないですか!

画像

トォチャンひとりが、自己責任で立ち入り禁止のロープを乗り越え、、

(マネしてはダメですよ)

崩落部分の先端の木に抱きついて覗き込むと、、、

見えました! 見えたのよ! 仁王島が!(↓の写真)

まさにスフィンクス。

真正面を見ているホンモノとは違いまして、、

このスフィンクスは、ジャイアントロボみたいなアタマでコチラを向いている感じですね。

ビーチから展望台への山道の途中からでも、

木立越しにはチラチラ見れますからムリをしませんように。。。

画像

観月山展望台は無念な状態でしたけれど、、、

この先も、崖上の展望台が次々と連なってるハズです。

次に行きましょう! 次に!

ってな感じで、気を取り直して山道を進む二人たちでしたが、、、(↓の写真)

画像

西の山展望台、、、ココも崩壊しています。。(↓の写真)

崩落箇所の先端の大きな木は、、、

果たして、根っ子はどこにいっちゃったのでしょうか。。

画像

それでも、眺めは相応に楽しめました。(↓の写真)

大藻根島、小藻根島、鐘島、馬放島、、

それらが眺望できました。

どれがそれだかは、イマイチ判りません。。

画像

展望台は、まだまだ続きまして、、、

つ、次は、二度森展望台だそうです。(↓の写真)

今度こそ、安全に展望しようぢゃないですか。

画像

二度森展望台、、、ココもキケンです。。

二人たちは、安全なソコに座って休んでいたまい。。(↓の写真)

画像

眼下にはステキなプライベート風のビーチがあり、、(↓の写真)

自然の洞窟を通じて反対側の海にも抜けている、、、

なんともオモシロ楽しそうな光景だったんですけどね。

画像

最後は、白崎山展望台。。。

ココも崩落しているのですね。。(↓の写真)

木目調のコンクリ柵が、奈落のソコに落ち込んでいるのが確認できましょうか。

運が悪ければ、、、

「良い眺めですなぁ!」

などと堪能しているうちに、いつの間にか、、、

眼下の桂島港までイッキに駆け下りているかもしれませんよ。

その場合、崩れた岩や土砂と一緒にですが。。

画像

先ほどのプライベートビーチの裏側が見えました。(↓の写真)

なるほど、コッチ側はビーチでは無いのですね。


こんな結果となった展望台巡りですが、、、、

全く何も見えない訳ではありません。

規制ロープを超えなくても、なかなか壮観ですから、、、、

安全に留意し、ぜひぜひご探訪くださいませ。

画像

展望台群を抜けると、、神社の境内に入り込みましたよ。

マップによって、表記が桂島神社だったり松崎神社だったりしますが、、

とにかくソレです。その神社です。

境内にも双方の表記があり、、どちらが正解なのでしょうか。

裏口から入った形の我が家は、、最初のご対面は釣鐘です。

こういうモノを見てしまうと、突きたくなるのがコドモのサガ。。(↓の写真)

キサマも同じぢゃないかですって?

そうです。キッパリ。

画像

キチンと参拝した後は、、正面玄関から出る形になりました。(↓の写真)

ココには「松崎神社」とありますね。

そろそろ桂島桟橋に向かい、市営汽船で塩釜に帰りましょう。

エッ? そのまえにオヤツ?

そうくると思いました。。

画像

前日に続き、、「島のコンビニ わせねで屋」に。。

結局、、、

浦戸諸島の4島で、営業している店はココしか遭遇しませんでした。

ソフトクリームはマシーンが不調なのが判っていましたから、、、

フクロモノの菓子を買い、ソレをツイバむマナムスメ。

すると、、アッというまにネコが集結ですよ!!(↓の写真)

ひたすらアイソを振りまきまくり、、、

マナムスメが菓子を食べ尽くされたと判断するや否や、、四散してしまったネコども。。

キミタチ、なかなかシタタカですこと。

画像

市営汽船の待合室でクツロぐ二人たち。(↓の写真)

大いに満喫できた浦戸諸島ともオワカレですね。。

そこで、簡単に浦戸諸島のオサライをしときましょうか。


●人口(2010年。震災前)

桂島:238人

野々島:159人

寒風沢島:174人

朴島:31人


●各島内の交通機関

バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクルなど、いずれも無し。

朴島に至っては、それらが必要な道も無し。

桂島の桂島桟橋と石浜桟橋間は、市営汽船での移動は可。

野々島の野々島桟橋と学校下桟橋間は、市営汽船+渡船で移動可。


●各島間の移動

塩釜発の市営汽船は全島に寄航。

桂島(石浜)と野々島(野々島)間、

野々島(学校下)と寒風沢島間、

野々島(学校下)と朴島間、

寒風沢島と朴島間、

上記は、市営の渡船が連絡。(電話呼び出し式。無料)

画像

●宿泊施設

桂島に民宿とペンション、寒風沢島に民宿あり。

野々島に公共施設があるものの、一般旅行客の宿泊可否は不明。。


●食堂、売店

いずれの島も食堂は無し。

海水浴シーズンには桂島の海の家で食事可。

桂島には商店あり。ただし食事になりそうなモノは無さそう。

飲物だけなら、朴島以外であれば自販機で買える。


●金融機関

桂島(石浜)に郵便局。ATMもあるとの事。

画像

●オタノシミ

桂島:海水浴、マリンスポーツ、ハイキング、釣り

野々島:ハイキング(特に洞窟めぐり)、釣り

寒風沢島:ハイキング、釣り

朴島:ハイキング(菜の花畑くらい)、釣り


まあ、こんなところでしょうか。

いずれも2015年9月現在で、、我が家が見聞きした内容です。

事実誤認もありましょうから、正確な情報はご確認くださいな。

画像

アナボコだらけの鐘島が見えてきまして、、(↓の写真)

コレで、ホントに浦戸諸島の旅は終わりとなりました。

いずれの島も、まだまだ復興の途上という感じでしたが、

1日も早く、全ての島民が納得できる形でソレが終わる事を願って止みません。

現状として、、、、

一部、間違った方向に復興が進んでる部分も目に付き、、、

実際に島の人々も、それを嘆いていました。。

そのあたりは、いずれご報告させて頂く事にいたしまして、、、

浦戸諸島シリーズの本編は、コレで最終回といたします。

画像




この記事へのコメント


この記事へのトラックバック

  • ↓をクリックしていただけると、勘違いしてハリキってしまうかもしれません。。。
    にほんブログ村 旅行ブログへ
    にほんブログ村