震災後の浦戸諸島【5】謎の洞窟群、、野々島(宮城県塩釜市)

日本三景・松島にアヤカって、、、外松島とも呼ばれる浦戸諸島。

確かに、本家にも勝るとも劣らない風光明媚さですよ。

我が家にとって、、3つ目の島は野々島です。

この島には、ナゾの洞窟が数えきれないほどあるんです。

何がナゾなのか、、、どのようにナゾなのか、、

果たして。。。

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寒風沢島から無料の渡船で上陸、、(↓の写真)

野々島のメインの桟橋では無く、「学校下」と呼ばれるサブ的なソレなんです。

息を止めていても到着しちゃうような目の前で、、

前夜に泊まった寒風沢島の民宿・潮陽館の看板まで読めますもの。

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渡船の船頭さんの控え小屋脇で、ネコとタワムレるマナムスメ。(↓の写真)

離島のネコと言えば田代島がソレをウリにしていますが、、、

浦戸諸島でも、ずいぶんネコを見かけました。

このネコはシャムネコ、、、珍しいですね。

ご先祖様は、まさか子孫が東北の離島で暮らすとは思いもしなかったでしょう。

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桟橋が「学校下」と呼ばれるとおり、、、

確かに、桟橋のすぐ上に学校がありました。

コチラは現役の学校で、「浦戸小中学校」と言うのですね。(↓の写真)

学校が無くなった寒風沢島からは、たった一人の中学生が渡船で通ってきます。

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ココが、その校庭。(↓の写真)

校舎の屋上に天文台があるぢゃないですか!

なかなかリッパです。すばらしい。

環境的にも、さぞや星空がキレイでしょう。

前夜、民宿のベランダからも、アンドロメダ星雲が観察できましたよ。

もし、双眼鏡を持ってきていれば、、、のハナシです。。

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学校の場所は島の東寄りで、市営汽船が来るメインの桟橋は西寄りになります。

ソチラを目指して歩きはじめると、、、

この島でも、見てしまいました。。。

無人の入江を守るべく建設中の、巨大防波堤。。(↓の写真)

この手の工事を望んでいる人々は、島の外にいるように思えてなりません。

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島の観光スポットの一つ、「六地蔵」に到着しました。(↓の写真)

寒風沢島の同名のソレと比べると、、、

妙にコギレイです。完全3次元構造です。

アチラは2次元+αでしたから。

もちろん、どっちがエラいとか、そういう問題ではありませんが。

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そのすぐ脇にオワシワシますのは、「夜泣き地蔵」。(↓の写真)

コドモの夜泣きを直すご利益があるんですって。

我が家も7年前、そして13年前、、、

その頃にお参りしてれば良かったですよ。

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六地蔵は判りやすく、簡単に見つかったのですが、、、

この夜泣き地蔵は、少しばかり特定に迷いました。

なぜなら、、、、

どちらの地蔵様も墓地の敷地内にあり、、、ソコは地蔵だらけ。。

個々のお墓に、それぞれマイ地蔵様がいらっしゃるんですもの。(↓の写真)

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地蔵様のすぐ脇から、「椿のトンネル」と呼ばれる山道に入ってみました。(↓の写真)

椿の木がアーチ状に道を覆っている箇所もあり、、、

花の時期に通り抜ければ、さぞかし見事な光景でしょうね。

見ごろは、4月下旬から5月中旬頃だそうです。

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この道、、、なかなか意味ありげな造りになっていまして、、、

岩山をくりぬいたナゾのヘアピンカーブなど、迷路チックな箇所があったりするんです。(↓の写真)

何かヒミツがありそうですね。

モンダイの洞窟と関連しているのかもしれません。

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野々島の中心集落が見えてみました。(↓の写真)

汽船が通う桟橋もココにあります。

目の前の小さな島は、柏木島という無人島。

その島の波打ち際に、ナゾの洞窟が並んで見えました。

は、はやく野々島のソレも見たい。。。

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地上に降り立つと、、、、

ありましたありました! ナゾの洞窟が!!(↓の写真)

地元では、コレを「ボラ」と呼ぶんですって。

いずれも、明らかに人工チックな四角い穴、、、

何なのでしょうか、コレは。

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形状は概ね四角形で、ビミョーにイビツだったりします。(↓の写真)

間違いなく、ニンゲンさまが掘ったのでしょうね。

でも、、、

いつ、だれが、何の為に、、、、、

ソレは判っていないのだそうです。

その昔、密貿易で財を成した御仁が、お宝の隠し場所として掘った、、、

そのような伝説があるのだとか。

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ボラの中は、こんな感じです。(↓の写真)

サイズは大小ありましたが、これが標準サイズくらいでしょうか。

何気に陰気で、、、、ココに住むのは、、ちょっとゴメンナサイです。

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倉庫として使われているボラも、多々ありました。(↓の写真)

確かに便利ですよ、頑丈そうですもの。

しかし、、、、ボラの使用権は、どのように決まるのでしょうかね。

早い者勝ち、、、使ったもの勝ち、、、

ソレが、代々受け継がれているのでしょうか。そんな気がします。

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ボラのある付近は、島の中心街です。

「塩釜市浦戸諸島開発総合センター」なる建物がデーンと構え、、(↓の写真)

そこには、この島で唯一の自動販売機がありました。

他に、商店のタグイは、、、まったく見当たりません。。。

ちなみに、、、、

後方に見える灯台は、、、、1階部分が公衆トイレです。

それも、浦戸諸島では貴重な存在なんですよ。

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桟橋の周囲は、、、まるで工事現場でした。(↓の写真)

これは、朴島や寒風沢島でも共通した状況ですが、、、

要は、津波にヤラレてしまったのですね。

もともとは、離島ならではの入り組んだ狭い街並みだったに違いありません。。

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さて、、、そろそろヒルメシタイムながら、、、

飲食店など皆無なのは承知の上ですから、お弁当を持参してます。

寒風沢島の民宿で作ってもらったヤツですね。

ただ、、、、

ソレを食べるところが見つかりません。

桟橋付近は殺風景すぎますし、、、

野々島海水浴場のある柳浜は、堤防工事の為に進入禁止、、、

ココでも砂浜が消滅するサダメなのですね。。

それに伴い、、、その先の千代崎展望台は、もはや道すらありません。。

と言う訳で、、、眺めの良いヒルメシポイントが無いんです。


ならば、夜泣き地蔵の脇のベンチで食べようと、ソチラに向かいつつ、、、

先程、小学校からソコに向かう途中に「風の丘」なるカンバンを通過した事を思い出しました。

ソコに期待しようぢゃないですか。

再び地蔵の前を通り抜けて向かってみると、、、

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小さなハーブ園のようになっていまいて、、、

おおっ! ステキなベンチがありますよ。(↓の写真)

海に面した崖の上、、、なかなか良い眺めですね。

ココ! ココしかありませんって。

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民宿のオバチャンが作ってくれた弁当は、、、(↓の写真)

オニギリ2個ずつ、、中身はコンブとウメですね。

それから、袋のままの漬物、、栃木県産です。

さらに、、またまた出ました! ヤクルトですよ!

こういう場所で食べるには、なんてマッチした陣容なんでしょうか。

ホントかしらん。。

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この「風の丘」は、観光マップなどにも紹介されておらず、、、

果たして、如何なる立場の施設なのかはよくわかりません。

個人の庭園、、、にしては、出入り自由なアンバイでしたし、、、

とにかく、キモチよく過ごさせていただき、感謝感謝ですね。

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丘の上にはブランコまで設けられていました。(↓の写真)

さっそく、ソレで遊ぶ二人たち。

その間、、、、、、

オトォチャンとカミさんは、しばしのオヒルネタイムを、、、、、

ああ具合イイ。

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野々島桟橋からは、桂島の石浜桟橋まで渡船で渡れるんです。

朴島・寒風沢島・野々島(学校下桟橋)間を行き来する渡船と同様で、、、

携帯デンワで呼び出せば来てくれる仕組み。無料です。

我が家はソレで、野々島を後にし、、、、

浦戸諸島では最後の有人島である「桂島」を目指しました。

行政の(イチオウは)中心である野々島から、一番ニギワっている(らしい)桂島へ、、、、

まるでワシントンからニューヨークに向かうみたいな、、、

おっと、ソレと比較する自体が大きなマチガイですかね。。。

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