3年ほど前、妙義山の石門巡りの鎖場に連れて行ったら、、、
すっかり、そういう岩場が気に入ってしまった二人たち。。
「また、そういうところを登りたい!」
などとせがまれ、、、
真っ先に思いついたのが、乾徳山の鎖場でした。
でも、、、鎖場までのアプローチは3時間ほど登りっぱなしで、、
マナムスメは、鎖場に着く前に力尽きる可能性が大なんですよ。
それで、お蔵入りにしていたのですが、、、、
なんとも素晴らしいショートカトルートの存在に気がついたんです。
正規ルートの東側に大平(おおだいら)高原という場所がありまして、、
大平荘の駐車場までクルマで行けば、ソコから道満尾根まで僅か45分の登り。
と言う事は、、、
わずか1時間半ほどで鎖場まで到達できるんです。
山頂までだって2時間半ですよ。うんうん。
もちろん、マナムスメ連れでコースタイムどおりに行くとは思っていませんが。。
ならば登ろう! と言う事になりまして、、、
前日から「笛吹小屋キャンプ場」に泊まる計画と相成りました。(↓の写真)
キャンプ場から大平高原まではクルマでの移動になりますが、、
東京を早朝に出発してくるよりは激しくラクチンですもの。。
正規の登山口付近には「みとみ青少年キャンプ場」というのもある模様ながら、、、
ソチラは実態が全く判らずに回避した次第です。
笛吹小屋キャンプ場は、「道の駅みとみ」のド真ん前。
斜面にヘバリつくように広がるサイトで、オートキャンプ場ではありません。
段々畑風にキチンと整備されていますから、テン場が狭いという事は無く、、、
大テントやサーカス然とした巨大タープも張れましょう。
木立に囲まれ、ちょっと陰気な気配なのは、、、到着したのが夕方だったからでしょうか。
手続きをする場所が見当たらずに少々アセりましたが、、
駐車場から不安を感じるほど登った所で、やっと管理棟を見つけました。(↓の写真)
まさに、フンイキは山小屋ですね。
我が家は、バンガローを借りました。
手前が専用のダイニングキッチン(?)、そして裏手が寝室のプレハブになります。(↓の写真)
ゼイタクですか? スミマセン。
当初、ココにテントを張って2泊し、、3連休の中日に登山する予定だったんですよ。
ところが中日は雨の予報で、、、登山は最終日にズラしまして、、、
山を降りてからの撤収はカッタルく、、バンガローにしちゃった次第です。
ちなみに、初日は青根キャンプ場で別口のキャンプに参加した訳ですね。。
バンガローの中は、こんな感じです。(↓の写真)
広さは4畳半。ホントは定員3名なのですが、、コドモも居ると言う事でオユルシを頂きました。
だって、、この広さなら6500円で済みますが、、、、
1コ上だと12畳で、イッキに16000円になっちゃうんですもの。。
なお、我が家の支払った料金は、以下の通りです。
入場料:大人500円×3 + 子供300円 = 1800円
駐車料金:普通車500円
バンガロー:4畳半サイズで6500円
計:8800円
もしテントを張ってたら、総額4300円という事になります。
とにかく広いサイトですから、、、
青根キャンプ場で雨にヤラレたテントも、バッチリと干す事が出来ました。(↓の写真)
トイレは水洗ですが、残念ながら和式オンリー。。
それでもキチンと清掃されていて、コキタナくはありません。
どうしても洋式でしかフンバれない方は、、、、
道路を挟んだ道の駅のトイレに向かえばバッチリでしょう。
バンメシは専用ダイニングキッチン(?)で。。(↓の写真)
朝にはパパっと出発できるよう、なるべく簡単なディナーでイキました。
缶詰バイキングとか、、案外とイケましたよ。
明日に備えて寝ましょうね。。(↓の写真)
我が家は持参しましたが、シュラフや毛布のレンタルもあります。
バンガロー、専用ダイニングキッチン(?)、いずれも裸電球の照明つき。
ただし、、コンセントはありません。
笛吹小屋キャンプ場 公式サイト:
http://www.fuefukigoya.com/
翌朝。
キャンプ場を出発し、、、、
道の駅みとみに移動しました。(↓の写真)
と言っても、、、道路を挟んだ反対側ですが。。
なぜ、わざわざココに移ったかと言いますと、、、、
もちろん、洋式でフンバれるからです。
さっそくアサメシ、、、
メニューはオニギリやらパンやら。(↓の写真)
道の駅の売店は9時~17時の営業ですから利用できず、、、
あらかじめ、前日にコンビニで買っておいたヤツですね。
なお、、、なぜか風間深志氏のバイクが展示されていました。
それも営業時間前で、見る事は出来ません。
R140から6キロほど山道を走り、、、大平荘の駐車場に到着。(↓の写真)
これから登る乾徳山を、バッチリと望めますよ。
それにしても、すごい道でした。。
全線が舗装路ながら、、、クルマどうしのすれ違いは絶対ムリな道幅で、、
もしも対向車と出くわしたら、、、
どちらかが、たまぁに設けられている退避ゾーンまで延々とバックするのは必至。
ドエラく切り立った絶壁に沿った道ですから、転落したらオシマイでしょうね。。
駐車料金は800円。(↓の写真)
ネット情報では500円でしたから、値上げしたみたいです。。
それでも、ココからなら正規ルートよりも1時間以上の登りを節約できる訳で、、、
アリガタく払いましょうぞ。
【登山開始時刻:7:45】
大平牧場の脇を歩きつつ、、、、
ウシやらウマやらの姿が全く見当たりません。(↓の写真)
草もボーボーで、、、どうやら閉鎖されてしまったみたいですね。
牛舎らしきモノも、こんな感じ。。。(↓の写真)
やたらシュールです。どうしましょ。。
笛吹小屋の管理人さんによれば、、
大平荘はご主人が亡くなり、民宿は、奥さん一人で細々と営業しているそうです。
なので、牧場までは手が回らなかったのかもしれませんね。
と、とにかく、、、
見て見ぬフリをしつつ先を急ぎましょうか。
舗装された林道がダートに変わるあたりに、、
乾徳山登山口の道標が登場しました。(↓の写真)
ただし、ココが登山口なのではなく、、、、
あくまでも「登山口はコッチ」などと示しているだけです。
ウォームアップのダラダラ坂を登ると、、、、
清く正しい登山口に到着しました。(↓の写真)
もっともコチラは裏ルートなので、清く正しくは無いかもしれません。。
すぐ先の林道脇に、クルマが3台ほど止められるスペースがありました。
コチラに停めればタダ!
でしょうけれど、、、
もし満杯だったら、大平荘に戻る為のUターンがタイヘンですぞよ。
【時刻は8:10。大平荘から25分】
連続ヘアピンが延々と続く林道歩きになりました。(↓の写真)
この林道、、結果的には稜線上の国師平あたりまで続いていたんです。
なぜか山側の半分ほどは整備された砂利ダートで、、、
大平側の半分は廃道状態でした。
フツーは下から整備するように思えますが、なぜでしょう。。
オフロードバイクであれば、稜線上の避難小屋(高原ヒュッテ)までイッキに登れちゃいそうですね。
ただし登山道は、廃道部分のクネクネ道はショートカットして直登してますから、、
廃道部分の全容は確認できていません。
崩落や倒木などで寸断されている可能性も大でしょう。
いきなり、月見岩への分岐に到着しました。(↓の写真)
正規の登山口からのサブルート、道満尾根コースとの合流点でもあります。
ココで林道とお別れし、、、本格的な登山路ですね。
情報によれば、大平荘からココまで45分との事でしたが、、、
ううむ。55分かかってしまいました。
それでも、だいぶ楽をした事には変わりありません。。
【時刻は8:40。大平登山口より30分】
分岐後は尾根道ながら、、、
ルートが判り辛く、、、赤テープと踏み跡だけが頼りです。
展望もヨロシくないので、位置関係も判らなくなるのがキツいですね。。
フイに視界が開けたと思ったら、、、ゴリッパな富士山がお出迎え。(↓の写真)
ココが「小屋沢の頭」というピークみたいです。
ゴツゴツした岩の、無名のピークで一休み。。(↓の写真)
マナムスメが、次第に不機嫌になってきました。
「いわをのぼるところ、まだぁ?」
カノジョはソレが楽しみで仕方なく、、、、
フツーの登山路はお気に召さない模様です。。
疲れるだけでイヤなんですって。。
再び、視界が開けました。
扇平のハジッコに入り込んだみたいです。(↓の写真)
ココには、この山の見どころの一つ、、、
「月見岩」ってのが鎮座しているんですよ。
これが、その月見岩。(↓の写真)
懐かしいですねぇ。ワタクシは16年ぶりのご対面になりました。
1999年、ワタクシはワケアリで北アルプスの剣岳に登る事になり、、
その事前練習にと、女隊長に乾徳山まで連れてこられたんです。
この山の鎖場が、ソレに相応しいという事ですね。
なぜ剣に? というのはコチラ(メインサイト)をご覧いただくとしまして、、
とにかく、この日は二人たち(と、カミさん)を、無事に山頂まで連れて行かねばなりません。
オトォチャンは頑張るぞぉ!!
と言いつつ、、、、
自分が一番お荷物になったら、どうしましょう。。
【時刻は9:40。道満尾根分岐より1時間】
【コースタイムまとめ】
大平荘→(25分)→大平登山口→(30分)→道満尾根分岐→(1時間)→月見岩
【その2】鳳岩登攀、、山頂へに続く
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