奥尻島と(北海道の)本土とを結ぶフェリーは、通常期で1日3便。
内訳は、江差から2便、瀬棚から1便になります。
(ただし冬場は、江差からの1便だけです)
「アヴローラおくしり」という船が1隻でソレをコナしていまして、、、
なかなか忙しいですね。
我が家は、江差からの夜便に乗船する事になりました。
この船の運行スケジュールは、(通常期の場合)早朝に奥尻島を出航して江差まで往復。
昼に奥尻に戻ってきたら、今度は瀬棚まで往復。
夕方に奥尻に戻ってきて、再び江差まで往復。。。
従って、江差発の2便目は、夜発(通常期の場合で18:45)になってしまうんです。
開き直って「サンセットクルーズになりますよぉ!」などとアピールしているものの、、
奥尻着が20:55なので、子連れには少々キツいですね。。
江差発の朝便(通常期で9:30)は、東京からでは間に合わないので仕方ありません。
さて。。
奥尻島から運ばれてきたクルマが降りれば、、、(↓の写真)
いよいよ我が家の乗船です。
2000トン級のフェリーですから、、、
佐渡汽船のフェリーや東海汽船の旅客船の半分程度。。
本州と北海道を結ぶ「さんふらわあ」と比べると、5分の1以下ですよ。
まあ、ノンビリといきましょう。
このフェリー、クルマの乗船口は後方1箇所で、、、
驚く事に、トラックも乗用車もバックで乗船させられるんですよ。(↓の写真)
港に着いたら、テキパキとクルマを下船させる為の策なのでしょうね。
なにしろフェリーは、30分足らずで折り返すダイヤなんですから。
クルマごと乗船するのは運転手だけで、、、
先に徒歩で乗船した2人たちが、2等ロビーで待っていました。(↓の写真)
このクツロギっぷり、、たいしたモノです。
でわ、、コイツラに船内を案内してもらいましょう。
2等船室は、雑魚寝仕様の和室です。(↓の写真)
もちろん、我が家もココに陣地を設けました。
1等和室に乗るには、+1700円。。
1等ラウンジ席なら、2200円も余計にかかりますもの。。
1等和室は、こんな感じです。(↓の写真)
なんだか安宿の部屋みたいですね。。
なお、2等客が勝手に入室は出来ませんので、、、
コレは、窓の外から撮影しました。
ちなみに、、、、、
この便の1等和室の利用客は、、ゼロです。
1等ラウンジ席は、コチラ。(↓の写真)
小粋なロビーと、新幹線グリーン車チックなイス席で構成されています。
ゴロ寝するとしたら、1等や2等の和室のほうが良さげですね。
これまた、窓の外から撮影したのですが、、、、
この便の1等ラウンジ席の利用客は、、、ゼロです。。
甲板ベンチ席は、2等客の領域です。(↓の写真)
プラ製のイスなので、座り心地はナニながら、、、
大パノラマが楽しめるので、それはそれで価値がある席ですって。
冬場は、、、座っていられないでしょうね。。
その1つ上のデッキは、青天井の甲板です。(↓の写真)
開放されている領域は小さめながら、、、
天気が良い日の船旅は、ココが一番楽しいですよね。
つい先日に、さんふらわーの火災事故があったものですから、、
救命ボートのチェックをする2人たち。(↓の写真)
ふむふむ、エンジンつきなのですね。
しかしコレでは何人も乗れなさそうなので、、、
これは救命ゴム筏を引っ張る役目のボートなのかもしれません。
船内の案内所は、売店も兼ねています。(↓の写真)
しかし、簡単な菓子類しか見当たらず、、、、
ハラの足しになりそうなモノは皆無です。
メシは、乗船前にセイコーマートで買いましょう。
と言う訳で、、、、
我が家は、まさにセイコーマートでバンメシを買っての乗船でした。(↓の写真)
夜の9時着では、宿のバンメシに間に合いませんですもんね。
オニギリやらパンやらでハラを満たし、、、
ああ、なんてシヤワセな航海なんざんしょ。
と思ったら、、、、
揺れてきたんですよ!船が!
歩くのが多少困難になるような横揺れ、、、、
波高は1.5mとの事で、なぜココまで揺れるのかがフシギです。
まあ、この位はワタクシもカミさんもヘのカッパながら、、、
船や乗り物に強く無い長男坊、、、、
そして波照間のフェリーで地獄を見たマナムスメ、、、
2人たちにとっては、船酔いのキョーフとの戦いになりました。
とっとと寝てしまう作戦に出たのはマナムスメ。
長男坊は「外のほうがマシ」と宣言し、甲板ベンチ席に出て行きました。(↓の写真)
水平線は雲に包まれていてサンセットを拝むのはムリな為、、
誰も居ないソコで頑張るそうです。
やがて外はすっかりと闇に包まれ、、、、、
アッチコッチにイカ釣り漁船の灯りが煌々と輝いていました。(↓の写真)
ああ風流風流。
その頃、揺れに苦しむ長男坊は、、、、
頑張ってます。ひたすら頑張ってます。。(↓の写真)
時々、様子を見にいって声をかけると、、、
「あと○○分」「あと○○分」
そんな感じで、、、その都度、ウワゴトのように呟くばかりでした。
なんともセツナすぎるアフォさです。
「ホラッ! もうダイジョーブ! 島の港が見えてきたぢゃないか!」
何度目かのナグサメに行くと、、、、
やややや!
いきなり、船首からサーチライトが灯されたぢゃないですか!!(↓の写真)
闇を切り裂く青い光、、、、
そして、どこからともなく集まってきたカモメ、、、、
幻想的です。意味不明に感動的です。
これは、たぶん防波堤への衝突を防ぐ為の点灯なのでしょう。
しかし、なにぞの神様のオミチビキに見えなくもありません。
おお、神よ!
我が家族の道中に幸あらんことを祈りまする。。
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【その4】津波の痕跡、、青苗地区に続く
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この記事へのコメント
かねごん
おぎひま
そうですか、1等も利用客がいましたか。
夜便は空いていたので、ソレで無人だったのかもしれません。
あるいは、、
オカネモチは夜便には乗らないとか。。