4泊5日で隠岐4島を巡るツモリの我が家。
3日目にして、やっと島後に上陸しました。
中ノ島から乗船した「フェリーくにが」が到着したのは西郷港。(↓の写真)
時刻は、14::00ちょうどです。。
ココでレンタカーを借り、さっそく島後を周りましょう。
おさらいしますと、、、
デカくて丸い島と、隣でゴチャゴチャっと固まった3島で構成されている隠岐諸島のうち、、
「島後」は、デカくて丸いヤツにあたります。(↓の写真)
この島は単独で 「隠岐の島町」という自治体ですから、、、
ワタクシはてっきり、島の名前も「隠岐の島」だとばかり思っていました。
しかし、「隠岐の島」という島は存在しないんです。
隠岐島というのは隠岐諸島の総称で、、、この島の名前は「島後」。
「島後島」と言う呼び方もされますが、正式には名前の最後に「島」はつかないんです。
とにかく、なかなかデカい島でして、、
本土4島や北方領土、沖縄本島を含め、面積は日本で19番目なのだとか。
フェリーから撮った写真でも、その全体像は写しきれません。。(↓の写真)
真っ先に目指したのが、「隠岐モーモードーム」。(↓の写真)
西郷港からクルマで10分ほどの位置にあります。
ココは「牛突き」、、いわゆる、牛の相撲の専用施設ですね。
隠岐では、観光客向けの牛突きがアチコチで催されていますが、、、
この日にココで行われるのは、ズバリ「春場所」。言わば公式戦なのです。
「観光用のはナニだから。。GWに来るなら、ぜひ春場所を見るべし!」
隠岐巡りの計画段階で、とある隠岐在住の関係者から忠告され、、、
今回は春場所の日程に合わせて、旅の予定を組んだのです。
激しくチカラが入っているのです。
場所入りしてきた力士(牛ですが)、、、デカいです。恐そうです。(↓の写真)
「んもぉぉぉぉぉ!」
などと、オタケビをあげています。
我が家の何倍も、チカラが入っていそうです。。
ココは、出場力士さまの控え小屋です。(↓の写真)
いえいえ、支度部屋と言うべきでしょうか。
やはりオタケビが飛び交い、、、
イヤがおうにもキモチが盛り上がりますな。
試合が開始されるまで、、すぐ隣の「隠岐国分寺」にお参りを、、、
と思ったら、、、
家族4人(コドモ1人含む)で1000円もの入場料が必要な事が判り、、、
門前のみの参拝で失礼します。。。(↓の写真)
ちなみに、牛突きの入場料は、オトナ1000円。中学生以下は無料でした。
コレが春場所の番付です。(↓の写真)
取り組みは、全部で7番。
ややややや!!
横綱どうしの対戦以外は、すでに「引き分け」と印刷されていますが???
その意味は、追ってお伝えさせていただきますです。
各力士のノボリ旗。(↓の写真)
ホンモノの大相撲っぽいですね。
これも、本場所ならではの光景でしょうか。
力士の土俵入りが始まりました。(↓の写真)
これまた大相撲っぽいです。
土俵入りと言うよりも、競馬のパドックみたい?
そ、そう言われればそうですね。。
ちなみに、馬券(この場合は牛券)による勝ち負け予想は存在しません。
アタリマエですね。
開催に先立ち、お神酒でカンパイする関係者。。(↓の写真)
ああ、コチラにも分けて欲しいなぁ。
ビールでもイイです。
おっと、この後にクルマの運転が控えてましたっけ。。
いよいよ、最初の取り組みが始まりました。(↓の写真)
まさに、アタマとアタマの突きあい。(↓の写真)
ニンゲンが1人ずつ手綱を取り、牛をコントロールしています。
角どおしが当たる音が、観客席まで聞こえてきますよ。
相手の押しに、思わず前足のヒザ(?)をつく一頭。(↓の写真)
しかし、コレで「勝負あり」ではありません。
ヒザをつこうが寝転がろうが、本人(牛ですが)にやる気があれば、負けでは無いのです。
突如、「コレで引き分け」なる館内放送があり、、、
ソレを合図に、相手から引き離される力士。。(↓の写真)
なるほど。
一定時間が経つと、途中で止めさせて「引き分け」、、そういう仕組みなのですね。
牛の体力温存の為なのでしょうか。
確かに、全部の取り組みを最後まで戦わせたら、ドエラい時間がかかりそうです。
牛には「引き分け」の意味が判らないでしょうから、、、
止めようも無く、そのまま戦い続けようとするツワモノもいました。(↓の写真)
ソレを分けるのに10人がかりなんて対戦もありまして、、、
引き分けるのも楽ではありませんよ。。
次々と繰り広げられる熱戦に、目がクギヅケのマナムスメ、、、
と言いたいところですが、、、
どうやら、飽きてきた模様です。(↓の写真)
コドモってヤツは、そんなイキモノなのでしょうね。
ガンバレ! 次はいよいよ横綱対決ですぞよ!
黒いのが「谷風」900kg、茶色いのが「島後嵐」1000kg。(↓の写真)
初戦は共に600kgクラスの牛の取り組みですから、迫力が違いますよ。
しかも、ここまでの取り組みと違い、、、、
これは「勝負」ですから引き分けはありません。
決着がつくまで、延々と続くんです。
どうやら、谷風(黒)のほうが優勢みたいですね。
年老いて見える島後嵐(茶)は、何度も押されまくってますよ。(↓の写真)
しかし、土俵はありませんので、押し出しも寄り切りもナシ。
体力や技だけではなく、気合を維持する事が重要なのです。
おっと!!
谷風(黒)が舌を出しました!(↓の写真)
これはバテてきた証拠だそうで、、、
島後嵐(茶)の老練なテクニックに、疲労を強いられたのかもしれません。
形成逆転か? と思ったら、、、
やがて、島後嵐(茶)も舌を出しました。
熱戦です。勝負の行方は判りません。
ところが、、、島後嵐(茶)ったら、、、
対戦しながら、ウンコを垂れるわ、オシッコを漏らすわ。。。
もう、格闘家として終わっちゃっていませんか?
とてもとても、ニンゲンさまの大相撲では有り得ない展開ですな。
ソレを想像するだけでもオソロシいです。
対戦開始から25分が経過し、、、、
谷風(黒)、チョコチョコっと視線が泳いだと思ったら、、、
おおっ! いきなり逃げ出しました!!
(決定的なシーンの写真は撮れませんでした。すみません)
イヌやネコのケンカで、一方が逃げ、もう一方が追いかける光景、、、
ソレを、牛が演じている感じです。
島後嵐、、出すモノを出しちゃったのが良かったのかしらん。。
敗れた谷風も、よく頑張りました。(↓の写真)
勝った島後嵐(茶)は、柵に繋がれて記念撮影のモデルに。(↓の写真)
自分の勝利に酔っているのでしょうか。
すがすがしいオモモチで、落ち着いたものです。
「ぼぉぉぉぉぉ!」
などともワメきません。
さすが大横綱! 感動をありがとう!!
モーモードームを後に、、、
島の北端の中村集落の民宿を目指しました。
その途中にあるのが、この「かぶら杉」です。(↓の写真)
1つの根っ子から、6本の幹に分岐しているんです。
見る角度によって、その本数は増減し、、、
まるで千住にあったオバケ煙突みたいですね。
古すぎですか。。さいですか。。
樹齢は650年、、、高さは38m、、、、
島根県指定の天然記念物なのだそうです。
かつては、幹が12本もあったそうですよ。
牛にしろ、杉にしろ、、、
パワフルさにオドロかされてばかりの、島後での初日でした。。
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