駆け足、隠岐諸島【9】島後1・牛相撲『牛突き』春場所編(島根県隠岐の島町)

4泊5日で隠岐4島を巡るツモリの我が家。

3日目にして、やっと島後に上陸しました。

中ノ島から乗船した「フェリーくにが」が到着したのは西郷港。(↓の写真)

時刻は、14::00ちょうどです。。

ココでレンタカーを借り、さっそく島後を周りましょう。

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おさらいしますと、、、

デカくて丸い島と、隣でゴチャゴチャっと固まった3島で構成されている隠岐諸島のうち、、

「島後」は、デカくて丸いヤツにあたります。(↓の写真)

この島は単独で 「隠岐の島町」という自治体ですから、、、

ワタクシはてっきり、島の名前も「隠岐の島」だとばかり思っていました。

しかし、「隠岐の島」という島は存在しないんです。

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隠岐島というのは隠岐諸島の総称で、、、この島の名前は「島後」。

「島後島」と言う呼び方もされますが、正式には名前の最後に「島」はつかないんです。

とにかく、なかなかデカい島でして、、

本土4島や北方領土、沖縄本島を含め、面積は日本で19番目なのだとか。

フェリーから撮った写真でも、その全体像は写しきれません。。(↓の写真)

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真っ先に目指したのが、「隠岐モーモードーム」。(↓の写真)

西郷港からクルマで10分ほどの位置にあります。

ココは「牛突き」、、いわゆる、牛の相撲の専用施設ですね。

隠岐では、観光客向けの牛突きがアチコチで催されていますが、、、

この日にココで行われるのは、ズバリ「春場所」。言わば公式戦なのです。

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「観光用のはナニだから。。GWに来るなら、ぜひ春場所を見るべし!」

隠岐巡りの計画段階で、とある隠岐在住の関係者から忠告され、、、

今回は春場所の日程に合わせて、旅の予定を組んだのです。

激しくチカラが入っているのです。

場所入りしてきた力士(牛ですが)、、、デカいです。恐そうです。(↓の写真)

「んもぉぉぉぉぉ!」

などと、オタケビをあげています。

我が家の何倍も、チカラが入っていそうです。。

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ココは、出場力士さまの控え小屋です。(↓の写真)

いえいえ、支度部屋と言うべきでしょうか。

やはりオタケビが飛び交い、、、

イヤがおうにもキモチが盛り上がりますな。

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試合が開始されるまで、、すぐ隣の「隠岐国分寺」にお参りを、、、

と思ったら、、、

家族4人(コドモ1人含む)で1000円もの入場料が必要な事が判り、、、

門前のみの参拝で失礼します。。。(↓の写真)

ちなみに、牛突きの入場料は、オトナ1000円。中学生以下は無料でした。

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コレが春場所の番付です。(↓の写真)

取り組みは、全部で7番。

ややややや!!

横綱どうしの対戦以外は、すでに「引き分け」と印刷されていますが???

その意味は、追ってお伝えさせていただきますです。

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各力士のノボリ旗。(↓の写真)

ホンモノの大相撲っぽいですね。

これも、本場所ならではの光景でしょうか。

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力士の土俵入りが始まりました。(↓の写真)

これまた大相撲っぽいです。

土俵入りと言うよりも、競馬のパドックみたい?

そ、そう言われればそうですね。。

ちなみに、馬券(この場合は牛券)による勝ち負け予想は存在しません。

アタリマエですね。

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開催に先立ち、お神酒でカンパイする関係者。。(↓の写真)

ああ、コチラにも分けて欲しいなぁ。

ビールでもイイです。

おっと、この後にクルマの運転が控えてましたっけ。。

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いよいよ、最初の取り組みが始まりました。(↓の写真)

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まさに、アタマとアタマの突きあい。(↓の写真)

ニンゲンが1人ずつ手綱を取り、牛をコントロールしています。

角どおしが当たる音が、観客席まで聞こえてきますよ。

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相手の押しに、思わず前足のヒザ(?)をつく一頭。(↓の写真)

しかし、コレで「勝負あり」ではありません。

ヒザをつこうが寝転がろうが、本人(牛ですが)にやる気があれば、負けでは無いのです。

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突如、「コレで引き分け」なる館内放送があり、、、

ソレを合図に、相手から引き離される力士。。(↓の写真)

なるほど。

一定時間が経つと、途中で止めさせて「引き分け」、、そういう仕組みなのですね。

牛の体力温存の為なのでしょうか。

確かに、全部の取り組みを最後まで戦わせたら、ドエラい時間がかかりそうです。

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牛には「引き分け」の意味が判らないでしょうから、、、

止めようも無く、そのまま戦い続けようとするツワモノもいました。(↓の写真)

ソレを分けるのに10人がかりなんて対戦もありまして、、、

引き分けるのも楽ではありませんよ。。

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次々と繰り広げられる熱戦に、目がクギヅケのマナムスメ、、、

と言いたいところですが、、、

どうやら、飽きてきた模様です。(↓の写真)

コドモってヤツは、そんなイキモノなのでしょうね。

ガンバレ! 次はいよいよ横綱対決ですぞよ!

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黒いのが「谷風」900kg、茶色いのが「島後嵐」1000kg。(↓の写真)

初戦は共に600kgクラスの牛の取り組みですから、迫力が違いますよ。

しかも、ここまでの取り組みと違い、、、、

これは「勝負」ですから引き分けはありません。

決着がつくまで、延々と続くんです。

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どうやら、谷風(黒)のほうが優勢みたいですね。

年老いて見える島後嵐(茶)は、何度も押されまくってますよ。(↓の写真)

しかし、土俵はありませんので、押し出しも寄り切りもナシ。

体力や技だけではなく、気合を維持する事が重要なのです。

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おっと!!

谷風(黒)が舌を出しました!(↓の写真)

これはバテてきた証拠だそうで、、、

島後嵐(茶)の老練なテクニックに、疲労を強いられたのかもしれません。

形成逆転か? と思ったら、、、

やがて、島後嵐(茶)も舌を出しました。

熱戦です。勝負の行方は判りません。

ところが、、、島後嵐(茶)ったら、、、

対戦しながら、ウンコを垂れるわ、オシッコを漏らすわ。。。

もう、格闘家として終わっちゃっていませんか?

とてもとても、ニンゲンさまの大相撲では有り得ない展開ですな。

ソレを想像するだけでもオソロシいです。

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対戦開始から25分が経過し、、、、

谷風(黒)、チョコチョコっと視線が泳いだと思ったら、、、

おおっ! いきなり逃げ出しました!!

(決定的なシーンの写真は撮れませんでした。すみません)

イヌやネコのケンカで、一方が逃げ、もう一方が追いかける光景、、、

ソレを、牛が演じている感じです。

島後嵐、、出すモノを出しちゃったのが良かったのかしらん。。

敗れた谷風も、よく頑張りました。(↓の写真)

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勝った島後嵐(茶)は、柵に繋がれて記念撮影のモデルに。(↓の写真)

自分の勝利に酔っているのでしょうか。

すがすがしいオモモチで、落ち着いたものです。

「ぼぉぉぉぉぉ!」

などともワメきません。

さすが大横綱! 感動をありがとう!!

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モーモードームを後に、、、

島の北端の中村集落の民宿を目指しました。

その途中にあるのが、この「かぶら杉」です。(↓の写真)

1つの根っ子から、6本の幹に分岐しているんです。

見る角度によって、その本数は増減し、、、

まるで千住にあったオバケ煙突みたいですね。

古すぎですか。。さいですか。。

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樹齢は650年、、、高さは38m、、、、

島根県指定の天然記念物なのだそうです。

かつては、幹が12本もあったそうですよ。

牛にしろ、杉にしろ、、、

パワフルさにオドロかされてばかりの、島後での初日でした。。

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Excerpt: 島後巡りの2日目。 隠岐最高峰の大満寺山を制覇した後は、、、やはりローソク島でしょう。 隠岐、、特に島後の観光案内には、必ず出てくるヤツですね。 海から突き出た島(と言うか岩)をローソクに見立て、、、..
Weblog: 放浪者の平日
Tracked: 2015-05-22 12:44

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