マゴムスメと木炭自動車

今年もアレコレとありました。
我が家のトップニュースは、二人たちの進学(小中学校)になりましょうが、、
でも、マナムスメの七五三が印象的でした。
我が父親も、マゴムスメの晴れ姿にデレデレでしたし。
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ワタクシの父親は、自分のコドモは全て男。。
ワタクシの兄のコドモも、男ばかり3人。。。
なので、我がマナムスメが誕生した際には、、、
初めての女の子なものですから、激しく喜んでいました。
そんな父親(以下、ヂィチャン)も80歳を超え、何気に弱ってきたものの、、、、、
マゴムスメの成人式を見たいと、張り切りだしました。
なんだかイイ事です。
マナムスメ、キミも期待に応えるのですぞよ。

ヂィチャンは、戦争で九死に一生を得ているんです。
一歩マチガったら、ワタクシも長男坊も、そしてマナムスメもこの世にいなかった訳ですね。
当時、ヂィチャンは中学生ですから、兵隊に出る年齢では無かったものの、、、
戦争末期、その手伝い要員として駆り出され、、、、
輸送兵の補助として、木炭自動車に乗っていたのだそうです。
免許の取れる年齢ではありませんから、公道は走れません。
構内とかでは運転もしたぞとイバっていますけれど。

戦中、ガソリン不足になった為に登場した木炭自動車。
木炭を燃やす釜を積み込んでいるものの、本体はフツーのクルマだったそうです。
SLのように、木炭などを燃やした蒸気で走る訳では無く、、、
木炭を不完全燃焼させた際に出る一酸化炭素ガスが主燃料で、、、
ソレをガソリン車に供給してエンジンを動かしたんですって。
始動に時間がかかるし、やたら力が無かったそうです。
一酸化炭素ですから、ガス中毒による死亡事故も発生したのだとか。

ヂィチャンは、その木炭時自動車で武器弾薬を運んでいた訳ですね。
ある時、走行中に米軍B29爆撃機の護衛の戦闘機に遭遇!
機銃掃射をくらい、クルマは溝に落ちて横転。。
「あと数十センチほどズレていたら、撃ち殺されていた」
などとノタマっています。
日本側には、すでに迎撃に向かえる戦闘機も乏しく、、、
米軍の戦闘機はヒマを持て余し、そこいらを無目的に撃ちまくっていたんだそうです。
なので、1回の攻撃さえかわせば、再度攻撃してくる事もないのだとか。
自分が生きている事を確認し、クルマから這い出したヂィチャン、、、
その時の空の青さが、激しく印象的だったとの事です。

やがて、戦況の悪化から運ぶものもなくなり、、、
防空壕掘りや、サツマイモ造りが主な任務になったヂィチャン。
運命の8月15日、、、上官から
「大事な放送があるから、全員そろって聞きやがれ」
なんて感じで、あの玉音放送を聞かされたそうです。
しかし、内容が理解できず「もっとガンバリなさい」って事だと思っていたそうな。
放送終了後に、コレで終戦である事を知らされ、、、、、
上官から家に帰るよう指示された際、
好きなほうを選べと渡されたのが「青酸カリ」と「サツマイモ」。
自決するか、生き延びるかの選択ですな、コレは。
ヂィチャンが選んだのは後者。。。
ナイスなチョイス、ありがとう。
ワタクシに繋いでくれた命、、、
二人たちにキチンと託せるように頑張ります。

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