チャレンジ!根子岳、四阿山【1】菅平~根子岳編

↓の写真は、菅平のキャンプ場から眺める根子岳(ねこだけ・左)と四阿山(あずまやさん・右)です。
どちらも太平洋と日本海を分ける中央分水嶺の山で、標高は、それぞれ2207mと2354m。
大きな火山の山頂崩落によってカルデラが形成され、、、、
残された外輪山が、これら2つの山なのだそうです。
今回、両方まとめて登ってみる事にしました。
思いつきで登れるような行程ではありませんから、、、、
装備はもちろん、マナムスメの事前特訓などの準備もバッチリですぞよ。
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今回のスタート地点として選んだのは、菅平牧場口です。(↓の写真)
ココまではクルマで来る事が出来るものの、、、、
最後の1キロ程の区間は、入山料として大人200円、子供100円が徴収されました。
歩いて来ればタダかもしれません。。
さて。ここからは
登山口→根子岳→四阿山→登山口
あるいは
登山口→四阿山→根子岳→登山口
二つのルートが選べます。
我が家は前者。先に根子岳に登るルートを選びました。
地図のコースタイムによれば、根子岳山頂までは2時間10分、四阿山までは3時間20分。
登りがキツそうな四阿山からのルートを選んだ場合、、、
途中でマナムスメがヘバったら、どちらの山頂にも着けないまま下山するハメになります。
なので、、状況によっては根子岳往復でオシマイにも出来るルートを選んだ訳ですね。
もちろん、根子岳の登りでヘバったら同じ事ですが。。
【登山開始時刻 7:39】
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しばらく牧場の柵沿いにダラダラと登り、、、
800mほどで牧場の展望台に到着しました。(↓の写真)
出だしの足慣らしには丁度良い感じでしょうか。
すでにココで休憩しているオヂサングループから
「休まないほうがイイよぉ! ネッコが生えるよぉ」
なるオコトバを頂戴し、、、、とにかく先に進みましょう。
【時刻は8:04。登山口~展望台 25分】
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ほどなく樹林帯に入りました。
眺望は無く、ただただひたすら歩くのみ。
ずぅぅぅぅっと登りが続くものの、悪路という感じではありません。。
ヘタバリぎみのマナムスメ。。。
道標によれば、とっくに半分は過ぎていますぞよ。(↓の写真)
ガンバレ!
【時刻は8:39。展望台から35分。登山口からピッタリ1時間】
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樹林帯を突破!
イッキに視界が開けました。(↓の写真)
山腹に立ち込めていた雲海ゾーンも抜け出し、イイ感じですね。
【時刻は9:17。登山口より1時間38分】
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山頂らしきモノも見えてきました。
菅平を眼下に見下ろしながら奮闘する二人たち。(↓の写真)
ココは、急なロープ場ではありません。
登山道のコースロープにヘバりついているだけです。。
【時刻は9:24。登山口より1時間45分】
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ややややや! いきなり山頂が!!
ううむ、地図のコースタイムよりも早くついてしまいました。(↓の写真)
先を争って山頂の祠に取り付く二人たち。
牧場の展望台にいたオヂサングループに抜かれる事も無く、、、
よく頑張りました。エラいです。
【時刻は9:42。登山口より2時間3分】
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祠の土台には、ナゾのゲジゲジ状のイキモノが。。(↓の写真)
いえいえ、ココだけでなく、樹林帯を抜けてからはコイツラだらけなんです。
そう言えば、稜線続きの篭ノ登山に登った時にもゴロゴロいましたっけ。。
その時は10月なので、一匹残らずミイラ化していましたが。。
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とにかく、コレを見るたびに悲鳴を上げて歩くのをやめてしまうマナムスメ。
祠にお賽銭を入れるのも、このゲジゲジを恐れてヘッピリゴシ。。(↓の写真)
こんなムシケラよりも、オマエのほうが強いのだと言って聞かせてもダメでした。。
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前記の通り、根子岳はカルデラのフチにあたる山。
火口の底を覗くと、こんな感じです。(↓の写真)
外輪山の半周近くが切れてしまっていて、キレイなお椀型ではありません。
なので、あらかじめ知っていなければ、カルデラだとは判らないでしょうね。。。
模型の地形図は、コチラをご参照くださいませ。
さて。。
ココまで大いに頑張った二人たちへのゴホービとして、、、、
このまま下山せず、四阿山に向かう事にしました。
地図のコースタイムによれば、ソコまでは1時間50分。
根子岳登山に要した時間と、あまり変わりません。
頑張りましょうね。。
「ええっ? またのぼるのぉ?」(マナムスメの声)
【根子岳出発時刻は9:55】
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四阿山に向かう縦走路は、いきなり急峻な吊り尾根(両方が崖)からスタートしました。
↓の写真は火口側の壁を眺めたところ。
これは激しく切り立っていますね。なんともオソロシいですよ。
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↓の写真は菅平側。
コチラも大いに切り立っています。
足を滑らせたらイッカンのオワリになるような場所もあり、、、、
ココにムカデが出ない事を祈るのみです。
進行方向右側(南側)に落ちたら日本海へ、、、左側(北側)に落ちたら太平洋へ、、、
なんだか逆みたいですが、、マチガイではありません。
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尾根道は、ゴツゴツ大岩下りの連続です。
大きな段差が相次ぎ、、、(↓の写真)
こうなってくると、身長120センチのマナムスメは大いに苦戦ですよ。
やたら時間がかかります。でも安全第一。。
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やっと岩石地帯を抜け出すと、、、、、
緑の絨毯と化した笹の中の道になりました。やれやれ。
目の前に迫るのは、これから登る四阿山です。(↓の写真)
アッアッアッ、、こんなに下っちゃったら、後で登るのがタイヘン!
それでも、容赦なく続く下り坂。。。
イイカゲンに許して。。。
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↓は、このあたりから再び火口を見下ろした光景です。
立ち込めている雲が、なんだか噴煙みたいですね。。
やはり、、、言われてみなければカルデラとは認識できません。。。
でも、カルデラなんです!!
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根子岳と四阿山との鞍部(両者の間の一番低い所)に到着!
「大隙間」と呼ばれるココは、まさに緑の楽園です。
降りてきた根子岳をバックに、、ソレにお別れを告げる二人たち。
これから四阿山への苦行的な登りが待っています。
大隙間の標高は2039mですから、高度差168mもの貯金を使ってしまい、、、
さらに315mもの高度を稼がなければならない事になります。
ココから直接下山する道はありませんから、、、、
ソレがイヤなら、再び根子岳に登るしかありません。
見た目のウツクシさに反し、なんとも厳しい場所なのですね、ココは。。
【時刻は10:45。根子岳山頂より50分】
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コースタイムまとめ:
菅平牧場登山口→(25分)→牧場展望台→(1時間38分)→根子岳山頂→(50分)→大隙間

【その2】四阿山編に続く

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