誕生と運命

長男坊の運動会の際に、校庭の片隅に我が家の陣地を張りました。
すると、目の前の木にフシギな物体が!
何かのサナギかと思ったら、次々と黄緑色のモノが出てくるじゃありませんか。
ソレはカマキリの卵でした。

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次々と誕生するミニサイズのカマキリ達。
ただし意外だったのは、卵から出てきた時はカマキリ型では無いのです。
まるでイモムシのような状態でして、手も足も、自慢のカマもありません。
その状態でぶら下がり、やたらクルクル回りながらモガいているのです。

見守る事数分で、アァラ不思議。
徐々に手が出て足が出て、当初の2倍くらいの大きさになり、
ミニカマキリとなって歩き出しました。

こんな短時間で成長、特にカラだか2倍にもなるのは信じられません。
おそらく出てきた状態の時は、かなりコンパクトな形に収納されているのでしょう。
モガキながら徐々にソレが解凍(?)され、遂に自慢のカマを振り上げるミニカマキリ達。
ううむ、なんともフシギな生命の神秘ぢゃないですか。

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生命の誕生を目の当たりにし、ヒルメシに戻ってきた長男坊も興味深々。
いつのまにか、家族でカマキリを応援していました。
長男坊が参加する競技以外は、ついついソレのほうが気になったり。。。


異変に気がついたのはカミサンでした。
「アッ、アリが!」
いつのまにか登場したアリが2~3匹でタッグを組み、ミニカマキリに襲い掛かっているのです。
大きなアリではなく、誕生したばかりのカマキリよりも一回り小さいサイズのヤツでした。
ミニとは言え、どうみてもカマキリのほうが強そうなものの、
所詮は一匹狼のカマキリは、アリの集団戦法に歯が立ちません。
カマキリは、次々と食いつかれて、みるみるうちに小さな破片にされてしまうのです。

やがてアリは集団でカマキリの卵の上に陣取って待ち構え、
卵から出てくるイモムシ状のヤツに、順次襲い掛かる状態となりました。
まさに手も足も出ない状態ですから、これまた一たまりもありません。
「ああ・カマキリがぁ!」

我々がアリを追い払ったところで、ソレは一時的なものでしょう。
彼らは不屈の闘志で戻ってくるでしょうし、我々はずっと監視している訳にはいかないでから。
なにしろ、アリは「飽きる」とか「手加減する」事などありえないでしょうし。
おそらく、あの卵から出てくるカマキリは、最後の一匹まで食べつくされてしまうに違いありません。
我々が最初に見掛けた、何とかミニカマキリに変身した数匹、
彼らが無事に逃げ切れる事を祈るしかないのです。

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カマキリに感情移入してしまった為に残酷な行為に見えてしまいますが、
アリにはアリの生活だってあるのでしょう。
ああ、コレが大自然の厳しさ、自然淘汰の定め・・・・
まあ、こういう事が無ければ、そこいらじゅうカマキリだらけになってしまうのでしょうし。
ソレはソレで困ります。

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