気仙沼市街の沖に浮かぶ島で、正式名称は「大島」。
昔むかぁしテレビで人気者だった「気仙沼ちゃん」が在住する島ですね。
ここに上陸したのは20年以上前で、かなり記憶は不鮮明です。
気仙沼港から船に乗り、当時、
「このままコイツと結婚するんだろうな」
などと思っていた彼女と二人での訪問でした。
亀山の山頂までリフトで登り、、、
そしてその下り道。
突然彼女が、何の脈絡も無く話し始めたのです。
「あのねぇ、アタシ・・・・・・」
それは彼女自身の、なんとも重々しい体験談の告白でした。
そして一通り話し終えた彼女は、このように告げました。
「でさぁ、アタシ達、いったん友達に戻らない?」
ワタクシは何も答えず、お互いに黙ったまま港を目指しました。
気仙沼から乗った列車は4人掛けのボックスシートで、ワタクシが窓側、
そして彼女が通路側に並んで座りました。
座席は、ほぼ満席です。
我々は大島での告白など忘れたように、フツーの会話を重ねていました。
しばらくすると、彼女の真向かいに座っていたオヂサンがフラっと席を立ち、
そのまま通路にゴロンと寝転んでしまったのです。
な・なにがあったのだ?
直ぐに車掌がやってきてオヂサンに声をかけました。
オジサンは上半身を起こし、弱々しく答えました。
「なんだか気分が悪くなって。横になれば楽になるかと思ったんです」
どうやら乗り物酔いなのでしょうか。
「ねえ、窓際の席、代わってあげたら?」
ここで彼女はワタクシに提案し、ワタクシもソレに従いました。
オヂさんは何度も礼を言い窓際の席へ。
ワタクシは、それまでオヂサンが座っていた彼女の目の前の席へ。
席を移った分だけ、ほんの少しばかり彼女との間の距離が開きました。
それは単なる物理的な距離感でしかなく、大島での出来事が、
お互いの心の距離感には影響することなど無い・・・・・
その時は、そのように思っていたのでした。
【注】2017年5月追記
この記事は、て「金華山」として公開しておりました。
しかしソレは記憶違いで、実際に訪問したのは「大島」だったんです。
2017年に両島を訪問した事を期に、タイトルと文面を修正いたしました。。。
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